このニュースリリース記載の情報(製品価格、製品仕様、サービスの内容、発売日、お問い合わせ先、URL等)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更され、検索日と情報が異なる可能性もありますので、あらかじめご了承ください。なお、最新のお問い合わせ先は、お問い合わせ一覧をご覧下さい。
IPテレビ電話システムを利用した遠隔通訳サービス事業
「日立マルチリンガルサービス事業」の開始について
日立製作所 都市開発システムグループ(グループ長&CEO:角田義人/以下、日立)は、IPテレビ電話システムを利用した遠隔通訳サービス事業「日立マルチリンガルサービス事業」を、2月1日から日本国内で開始します。
現在、海外から日本を訪れる外国人旅行者の数は年間で約500万人程度であり、日本から海外への旅行者数に比べると、1/3程度にとどまっています。そのため、日本への外国人旅行者の人数を増加させるべく、官民が一体となり「ビジット・ジャパン・キャンペーン」が戦略的に展開されるなど、旅行人員数の均衡を図るための取り組みが積極的に行われています。外国人旅行者の中には、日本語を得意としない方もいるため、日本への外国人旅行者数の増加には、外国人旅行者とのコミュニケーションを円滑にする通訳サービスの充実が重要な役割を果たすと考えられます。
このたび、日立が提供を開始するマルチリンガルサービスは、IPテレビ電話システムを利用した遠隔通訳サービスです。通訳が必要とされる場所に、パソコン、カメラ、マイク、スピーカーなどのIPテレビ電話システムを設置し、待機している在宅通訳スタッフの端末とインターネット網で接続することで、サービスを提供します。例えば、観光案内所で使用する場合は、まず、外国人が希望する言語を選択し、待機している通訳スタッフを呼び出します。その後、外国人と観光案内所のスタッフの会話を、通訳スタッフが随時通訳します。
IPテレビ電話システムを利用していることから、通訳スタッフ、外国人、直接外国人と対応しているスタッフのそれぞれの表情をお互いが確認でき、臨場感を持った対応が可能であるほか、地図や図を用いた通訳も可能となります。また、中国語の通訳をする場合、地名を表す漢字を中国語読みで発音することが求められるなど、できるだけ漢字での理解が望まれます。テレビ電話ならば、どんな漢字が使われているのかを通訳スタッフにも簡単に知らせることができます。
日立では、本サービスの開始にあたり、日本各地から在宅通訳スタッフを積極的に募集する予定です。サービスの導入場所が増加すると、待機すべき必要通訳スタッフ数も増やす必要があり、通訳能力を有しながら、諸事情により通勤が困難な方々の雇用機会の拡大にもつながります。また、在宅勤務は通訳需要の変化にも対応しやすいという利点があり、効率的な運営が可能になります。
多くの外国人が日本を訪問するにあたり、通訳が必要となる状況は、今後、ますます増加すると予想されます。日立は、本事業を開始することで、日本語が得意でない外国人でも、言葉の不安を感じることなく旅行や生活ができる環境を、日本中のいたるところに構築したいと考えています。今後、事業協力パートナーなどと連携し、2010年までに5,000ヶ所以上の場所で本サービスが導入されることを目標に、事業を推進していきます。
料金プラン(月額基本料定額コース)
言語の選択は下記の組み合わせのみ
契約時間 |
英語・中国語・韓国語
(3言語) |
中国語・韓国語
(2言語) |
英語(1言語) |
10:00 〜 16:00 |
63,000円/月 |
42,000円/月 |
8:00 〜 20:00 |
84,000円/月 |
52,500円/月 |
6:00 〜 24:00 |
126,000円/月 |
73,500円/月 |
|
* |
上記料金には、通信料、回線使用料、インターネット使用料、パソコン関連費用は含まれない。
また、医療、法律など専門性の高い分野での言語サービスを除く。 |