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2005年1月6日
株式会社日立製作所
ギア・ヌーヴ株式会社
無線LAN内蔵デジタルカメラの写真に
位置情報を付加するサービスを開始
建設工事現場のIT化を促進
日立製作所ワイヤレスインフォベンチャーカンパニー(カンパニー長&CEO:木下泰三/以下、日立)と株式会社ギア・ヌーヴ(代表取締役:八木宏憲/以下、ギア・ヌーヴ)は、世界で初めて無線LAN内蔵デジタルカメラで撮影した画像に、位置情報を付加してデータベース化するサービスを開始します。このシステムでは、日立が提供する位置検知システム「日立AirLocationTM」と、ギア・ヌーヴが提供する建設工事現場用の画像管理システム「現場ドットネット : GENBA.net」を融合し、無線LANを内蔵したデジタルカメラから伝送される現場の画像と位置情報を関連付けて処理することが可能となりました。そのため、本サービスを活用することにより、建設工事現場における遠隔地からの工事の認定作業をより正確に効率良く行うことができます。特に、空港、道路、港湾、ダム、都市開発など広域にわたり、工期の長い建設工事現場で、作業者が遠隔地から工事の認定作業を行う際、現場内の写真撮影場所の位置を特定することが容易となり、より正確で効率的な工事認定作業を実現し、建設工事現場のIT化を促進します。
これまで、建設工事現場での工事認定作業はデジタルカメラにて撮影した工事写真をカメラに内蔵されたPHSモデムから無線ネットワークで集中管理センタに伝送し、センタにて工事指示書と実際の工事確認写真を照合して行っていました。しかし、この方法では、工事現場内での工事箇所の詳細な位置を特定するには、撮影者自身によって、撮影した写真がどこの工事現場で撮影されたものかを個別に照合することが必要なため、人手に頼らざるを得ないこと、また、PHSの伝送速度が64Kbpsと、画像を伝送するには低速であるため、データの伝送に時間がかかるという欠点がありました。
そこで、日立とギア・ヌーヴは、無線LANを活用することに着目しました。無線LANはPHSに対し写真画像を11Mbps(PHSの約200倍)の高速で伝送できるという特徴があります。さらに、無線LANを利用した位置情報検知システムである「日立AirLocationTM」は、無線LAN基地局を現場に設置・構成するだけで、現場内の相対的位置となる無線LAN内蔵デジタルカメラの位置をセンタ側でリアルタイムに把握できるため、その工事が現場のどこで行われた工事かをリアルタイムに確認することも可能です。
そこで両社は、日立が提供する位置検知システム「日立AirLocationTM」と、ギア・ヌーヴが提供する建設工事現場用の画像管理システム「現場ドットネット : GENBA.net」を融合し、無線LANを内蔵したデジタルカメラから伝送される現場の画像と位置情報を関連付けて処理するシステムを開発しました。
本システムでは、作業者が現場の写真を撮影すると同時に、デジタルカメラに内蔵された無線LANにより、AirLocationサーバでデジタルカメラの撮影時の位置を検知し、位置情報を写真と同時に無線LAN基地局から、工程管理・図面管理などを行うI&IS(Imaging & Information Sharing)センタへ伝送します。写真撮影時刻と同じ時刻の位置情報を伝送しI&ISセンタで関連付けることにより、センタ側で正確な時刻、位置、工事確認写真のデータベースが構成されます。さらに、センタ側でデータベースの現場地図上の工事場所をクリックするだけで工事時刻と工事確認写真を表示させることも可能となります。
今後、日立とギア・ヌーヴは、空港、道路、港湾、ダム、都市開発など広域にわたり、工期の長い建設工事現場での活用に向け、約200億円の市場を目指し建築会社や土木建設会社、建築用電設会社などに販売していく予定です。
【図】:日立AirLocationTMと現場ドットネット(GENBA.net)の連携システム
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ギア・ヌーヴ株式会社 [担当:八木]
〒106-0041 東京都港区麻布台一丁目4番3号エグゼクティブタワー麻布台801
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