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2004年12月14日

通信と情報システムの融合ソリューション
「CommuniMax」のメニューを拡充

日立製作所　情報・通信グループ(グループ長＆CEO:古川　一夫、以下　日立)は、IPテレフォニーを核にして通信と情報システムを融合するソリューション「CommuniMax(コミュニマックス)」のメニューを拡充し、12月16日から販売開始します。具体的には、電話やFAXなど通信方法の異なる各種通信データを一元管理し、録音した電話音声や受信したFAXなどを着信メッセージとして、PC上の電子メールやWebブラウザから取り出すことを可能にする「ユニファイドメッセージ*1ソリューション」を追加しました。さらに、現在利用しているグループウェアとIPテレフォニーを連携することで、Webブラウザなどからワンクリックで電話の発信を可能にしたり、TV会議の主催者が行う日程調整他の設定や出席者のシステムへの接続などを簡易な操作で実現する「グループウェア連携ソリューション」を追加します。これらのソリューションを提供することで、オフィスコミュニケーションがより円滑に行われ、ビジネスにおける迅速な意思決定や業務の更なる効率化を支援します。

*1	ユニファイドメッセージ :
	電話やFAX、電子メールなどの各種通信データをサーバ上で一元管理すること。

従来ビジネスの主要な通信手段である電話、FAX、電子メールは、それぞれ専用のハードウェアやソフトウェアが必要で、受信したメッセージもそれぞれの通信手段ごとに管理が必要なため、業務遂行上、時間や場所の制約が生じていました。また、リアルタイムのコミュニケーションであるIPテレフォニーやTV会議システムなどと、ノンリアルタイムのコミュニケーションである既存のグループウェアなどは、それぞれ個別に利用されており、リアルタイム・ノンリアルタイムのコミュニケーションを組み合わせた相乗効果による、更なる業務の効率化が求められていました。

日立は、今回これらのニーズに応えるため「CommuniMax」のメニューとして、「ユニファイドメッセージソリューション」と「グループウェア連携ソリューション」を開発しました。各ソリューションの特長は以下のとおりです。

「ユニファイドメッセージソリューション」の特長

1. 電子メール、Webブラウザを活用し、録音した電話音声とFAXなどの一元管理が可能

電子メール、電話、FAXなど通信方法の異なる各種通信データを一元管理することにより、録音した電話音声や受信したFAXなどを着信メッセージとしてデータ化し、電子メールやWebブラウザから取り出すことができます。このため、インターネット接続の環境があれば、ユーザーはいつでもどこでも容易に着信メッセージの確認が可能です。また、ユーザーの都合に合わせて、モバイル端末への転送や指定したプリンタへの印字といった受信方法を選択できるため、着信メッセージを確実にユーザーに伝達する環境を実現します。

「グループウェア連携ソリューション」の特長

1. グループウェア上の電話番号をワンクリックするだけで電話発信が可能

グループウェアとIPテレフォニーの連携により、Webブラウザ上で電子メール、スケジューラー、TV会議などのアプリケーションからユーザー検索画面に示される電話番号をクリックするだけで、電話の発信が可能です。また、電話番号はLDAP*2ディレクトリの情報を直接参照するため、アプリケーション毎に情報の更新をせずに、人事異動などがあっても常に最新の番号で発信が可能となります。

*2	LDAP(Lightweight Directory Access Protocol) :
	ネットワークを利用するユーザーのメールアドレスや環境に関する情報の管理ディレクトリデータベースにアクセスするためのプロトコル

2. TV会議の日程調整や案内、および出席者のシステム接続を簡易な操作で実現

スケジューラーとTV会議システムの連携により、会議の主催者は簡易な操作で、スケジューラーから会議出席者、会議室、TV会議システムを同時に予約できます。また、出席者は電子メールやスケジューラーといった日常業務で使用しているアプリケーションから簡易な操作でTV会議システムに出席することができます。これにより、会議の主催者および出席者の負担と作業量を軽減します。

3. モデルシステムの活用により迅速なシステム構築を実現

日立内で検証された「ベストプラクティススイーツ」と呼ばれるハードウェア、ソフトウェア、サービスを組み合わせたモデルシステムを活用し、迅速なユーザーシステムの構築を実現します。

「CommuniMax」メニュー一覧

太字部分が今回販売開始するメニュー

メニュー	概要	価格	提供時期
IPテレフォニー化ソリューション	・通信、運用管理のコスト削減を実現する・拠点内電話回線のLANへの統合を可能にする	個別見積	提供中
ユビキタスコミュニケーションソリューション
ユビキタスアクセスソリューション	無線IP情報端末を利用し、いつでもどこでも各種コミュニケーションを図ることが可能とする	個別見積	提供中
業種／業務向けソリューション
PHSブラウジングソリューション	ホテル、病院、工場などの現場で、利用場所を意識せずデータベース検索、業務連絡の送受信などを可能にする	個別見積	提供中
IPコンタクトセンタソリューション	ロケーションに依存しない分散コンタクトセンタ実現によるTCO削減を行う	個別見積	提供中
オフィスコラボレーションソリューション
TV会議ソリューション	移動コストや時間の削減、即時会議開催により意思決定のスピードアップを図る	個別見積	提供中
ユニファイドメッセージソリューション	音声、FAX、メールなど各種メッセージを同一環境で、各種情報機器を使って送受信可能なシステムを構築する	個別見積	2005年 4月
グループウェア連携ソリューション	IPテレフォニーと、メール、スケジューラーなどのコラボレーションポータル*3との連携システムを構築する	個別見積	2004年 12月16日

*3	コラボレーションポータル :
	Webブラウザを介して情報アクセスの窓口となるポータル上に、グループウェアなどのコミュニケーションツールを搭載したもの。日立では複数の部門間での共同作業やノウハウ共有を実現する機能も備えた「Groupmax Collaboration」を提供しています。

*	「CommuniMax」には、IP-PBX、IPテレフォニーサーバなどのIPテレフォニー関連機器、ルータ、スイッチなどのIPネットワーク機器、無線基地局などのネットワーク設備、PC、PDA、IPテレフォニー機などの端末およびグループウェア、業務システム連携のためのミドルウェア、システム運用管理ソフトウェアなどが含まれます。

「ユニファイドメッセージソリューション」「グループウェア連携ソリューション」関連ソフトウェアの価格・出荷時期

製品名		概要	価格	出荷時期
ユニファイドメッセージ関連ソフトウェア	ユニファイドメッセージシステム	IPテレフォニーとメールシステムとの連携を行うソフトウェア	525万円～ (税抜500万円～) *4	2005年 4月
グループウェア連携関連*5 ソフトウェア	Groupmax Collaboration -IP Phone Option	IPテレフォニーとコラボレーションポータルの連携を行うサーバオプション	31万5,000円～ (税抜30万円～)	2005年 1月
	Groupmax Collaboration -IP Phone Client Option	IPテレフォニーとコラボレーションポータルの連携を行うクライアントオプション	1万1,550円～ (税抜1万1,000円～)
	Groupmax Collaboration -TV Conference Option	TV会議とコラボレーションポータルの連携を行うサーバオプション	31万5,000円～ (税抜30万円～)

価格は「メールシステム連携機能」、「ボイスメール機能」利用の場合。選択する機能により価格が異なります。

Webアプリケーションサーバを中心とした高性能かつ高信頼なコラボレイティブEビジネスプラットフォーム「Cosminexus」に、実績あるグループウェア「Groupmax」の機能を統合し2004年12月6日より販売開始している、コラボレーションポータル製品「Groupmax Collaboration Suite Version 7.1」のオプション製品です。「Groupmax Collaboration Suite Version 7.1」が前提ソフトウェアとなります。