このニュースリリース記載の情報(製品価格、製品仕様、サービスの内容、発売日、お問い合わせ先、URL等)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更され、検索日と情報が異なる可能性もありますので、あらかじめご了承ください。なお、最新のお問い合わせ先は、お問い合わせ一覧をご覧下さい。
2004年11月26日
富士通株式会社
株式会社日立製作所
日本電気株式会社
「高信頼メッセージング」ソフトウェアの無償公開を開始
Webサービスの信頼性を向上させる「Webサービス・リライアビリティ」仕様を実装
富士通株式会社、株式会社日立製作所、および日本電気株式会社の3社は、Webサービス向けの高信頼メッセージング仕様である「Webサービス・リライアビリティ (以下、WS-Reliability)」を実装したソフトウェアをオープンソース化し、11月26日より、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)公開サイト内にて、「高信頼メッセージング」として無償公開を開始します。
これまで、Webサービスを用いて信頼性の高いシステムを構築するには、Webサービス上の各アプリケーションが通信の信頼性を保証する必要がありました。本ソフトウェアが提供する「高信頼メッセージング機能」は、通信中にメッセージが失われたり、同じメッセージが重複して届いたりすることを防止することにより、この問題の解決を図るものです。このメッセージングの高信頼化により、それぞれのアプリケーションが通信の信頼性を保証する必要がなくなります。
「WS-Reliability」は、3社を含むITベンダーが昨年よりドラフト仕様を公開し、その後、標準化団体OASIS*1にて標準化作業が進められてきた仕様です。本仕様は、一般公開レビューやOASISメンバーによる最終投票を終え、11月15日に標準仕様としてOASISに正式採用されました。3社は、Webサービス分野の標準化を推進する目的で、この標準化作業に参加してきましたが、「WS-Reliability」をさらに普及させるため、この仕様を実装したソフトウェアのソースプログラムを公開し、オープンソース化するものです。
今回のオープンソース化により、「高信頼メッセージング機能」を提供するソフトウェア製品の普及が進み、お客様は信頼性の高いWebサービスシステムを、より短期間に、より低コストで構築することが可能になります。
なお、3社は、2003年7月より、経済産業省のビジネスグリッドコンピューティングプロジェクト*2にて、ビジネスグリッドコンピューティングを具体化するソフトウェアである「ビジネスグリッドミドルウェア」の開発を推進しています。本ソフトウェアは、このプロジェクトの一環として開発されたものです。
|
|
関連情報 |
|
|
商標について |
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
|
|
注釈について |
*1 |
OASIS (The Organization for the Advancement of Structured Information Standards) :
|
|
XMLやSGMLなどの既存の標準技術を実際のビジネスに適用し、活用できるようにするための標準化活動を行っている、非営利のコンソーシアムです。ebXML、やWebサービス関連の仕様、SAMLなどのセキュリティ関連の仕様などの標準化を行っています。 |
*2 |
ビジネスグリッドコンピューティングプロジェクト : |
|
ネットワークに接続された多数のIT 資源(サーバ、ストレージなど)を組織の境界を越えて稼働させ、自在な活用を可能にするグリッドコンピューティングをビジネスの分野に適用するための「ビジネスグリッドコンピューティング」技術を実用化すべく、経済産業省により2003年7月から開始されたプロジェクトです。 |
| | お問い合わせ先 |
富士通株式会社
ソフトウェア事業本部 開発企画統括部
電話 : 045-476-4590 (直通)
株式会社日立製作所
ソフトウェア事業部 次世代ミドルセンタ
日本電気株式会社
システム基盤ソフトウェア開発本部
以上