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2004年11月25日
株式会社 日立製作所
日本電気株式会社
日立とNEC、.NET Frameworkに対応した
COBOL開発環境「COBOL2002 for .NET Framework」を共同で製品化
COBOLを利用して容易にWebサービスアプリケーションの開発が可能
株式会社 日立製作所(本社:東京都千代田区、執行役社長:庄山 悦彦、以下
日立)、および、日本電気株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:金杉 明信、以下 NEC)は、マイクロソフト社のアプリケーション開発・実行環境である.NET
Frameworkに対応したCOBOL2002規格*1準拠のCOBOL開発環境を共同で製品化し、「COBOL2002
for .NET Framework」の名称で本日から販売を開始します。
*1 |
COBOL2002規格は、2002年に新しく制定されたアプリケーション開発言語COBOLの第4次国際規格 (ISO/IEC 1989:2002) です。1985年に制定された第3次国際規格の仕様を包含し、互換性を維持しながら、オブジェクト指向をはじめとする近年のプログラム言語の進歩を積極的に取り入れています。 |
現在、企業のアプリケーション環境では、普及が進んでいるWebサービスなどの新しい技術と、これまでに蓄積されたプログラム資産の融合が求められています。このような状況において、従来、基幹系システム向けの主要開発言語として用いられてきたCOBOLも、XMLやWebサービスの活用や、PCサーバ環境でアプリケーションの連携を容易に実現できる.NET Frameworkへの対応が求められています。こうしたニーズに応えるため、日立とNECは2003年7月に.NET Frameworkに対応したCOBOL開発環境の共同開発に合意し、開発を進めてきました。この共同開発の具体的成果として、新製品「COBOL2002 for .NET Framework」を発売します。
新製品の主な特長は以下の通りです。
1. .NET Frameworkに対応
.NET Frameworkに対応しているため、使い慣れたCOBOLを利用して、容易にWebサービスアプリケーションを開発することや、セキュリティや堅牢性に優れたアプリケーションを開発することが可能です。また、プログラムの編集やコンパイル、デバッグなどの環境をマイクロソフト社の開発環境であるVisual Studio(R) .NETに統合したため、Windowsプラットフォームの統一された操作性や画面構成に基づいた効率的な開発が可能です。
2. COBOL2002規格に準拠
プログラムの再利用を容易にするオブジェクト指向プログラミング機能など、COBOL2002規格の主要な機能に準拠しています。オブジェクト指向プログラミングの採用により、COBOLで開発したプログラムと、Visual Basic .NETやVisual C#など.NET Framework対応の他のオブジェクト指向プログラミング言語で開発したプログラムとの連携が容易になります。そのため、アプリケーション開発生産性を向上できます。
3. 従来のCOBOLのプログラミングスタイルで .NETフレームワーククラスライブラリが利用可能
.NET Frameworkクラスライブラリで使用頻度の高い一部の機能は、従来のCOBOLで使い慣れたプログラミングスタイルでも利用可能であり、オブジェクト指向のプログラミングを行う必要はありません。そのため、ログ出力や排他制御などのプログラム機能部品群である.NET
Frameworkクラスライブラリ*2の利用が容易です。
*2 |
クラスライブラリは、ある特定の機能を持ったプログラムを、オブジェクト指向プログラミング言語を用いて一つの「クラス」として部品化し、関連する複数のクラスを一つのファイルにまとめたもの。「クラス」はプログラムの部品として利用できるため、よく使われる汎用的なものをクラスライブラリに集めておくことで、プログラミングの労力を軽減することが可能。 |
4. 既存のCOBOLアプリケーション資産の有効活用が可能
従来のCOBOL開発環境製品である日立の「COBOL2002」およびNECの「Open COBOL Factory21」との親和性を保持しており、新製品を利用して開発したアプリケーションと既存のCOBOLアプリケーションとの容易な連携が可能です。そのため、既存のCOBOLアプリケーション資産を有効活用できます。
なお、今回の共同開発にあたっては、マイクロソフト社のVisual Studio Industry Partnerプログラム*3(以下、VSIPプログラム)によって提供されるソフトウェア開発キットならびに各種技術支援を活用することで、両社のCOBOL開発環境のVisual
Studio(R) .NETへの完全統合を実現しました。
*3 |
VSIP プログラムは、マイクロソフト社が .NET Framework に対応するパートナー各社の開発支援ツールを Visual Studio .NET へ完全統合するために必要となるソフトウェア開発キットおよびマーケティング支援を提供するパートナー プログラムです。 |
また、今後、2005年の発売が予定されているVisual Studio(R) 2005への対応や、次期WindowsオペレーティングシステムであるLonghorn(開発コード名)への対応も進めていきます。
マイクロソフト社からのコメント
マイクロソフトは、株式会社 日立製作所様ならびに日本電気株式会社様による「COBOL2002 for .NET Framework」の製品化を心からお慶び申しあげます。このたびの共同開発には、弊社「Visual Studio Industry Partner プログラム」をご活用いただいたことで Visual Studio .NET が備える高い開発生産性の下、Microsoft .NET による堅牢かつ可用性の高いシステムを既存の COBOL 資産を活かして構築いただけます。また、弊社の次期開発プラットフォーム「Visual Studio 2005」への対応も同時にご表明いただいたことで、将来に渡り最新の開発生産性を享受いただけます。「COBOL2002 for .NET Framework」により Windows プラットフォームおよび Microsoft .NET の普及が一層加速するものと大いに期待しております。
マイクロソフト株式会社
執行役 デベロッパーマーケティング本部
本部長 鈴木協一郎
価格及び出荷時期
製品名 |
標準価格 |
出荷時期 |
COBOL 2002 for .NET Framework |
42万円(税抜:40万円)〜 |
2005年3月31日 |
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他社商品名称に関する表示 |
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Microsoft、Windows 、Visual Studioは、米国及びその他の国における米国Microsoft Corporationの登録商標です。
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Windows(R)の正式名称は、Microsoft(R) Windows(R) Operating Systemです。 |
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その他記載の会社名、製品名は、それぞれの会社の商標もしくは登録商標です。 |
| | お問い合わせ先 |
株式会社日立製作所 情報・通信グループ ソフトウェア事業部
企画本部 計画部 [担当:村上]
〒244-8555 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町5030番地
電話 : 045-862-8996(ダイヤルイン)
日本電気株式会社 ユビキタスソフトウェア事業部
電話 : 03-3456-6978(ダイヤルイン)
以上