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2004年10月14日
日立ホーム&ライフソリューション株式会社
世界初*1 家庭用「高出力一体形エコキュート*2」の開発について
−別設の貯湯タンクが不要で小形・省スペースを実現−
日立ホーム&ライフソリューション株式会社(取締役社長:石垣忠彦)は関西電力株式会社および中部電力株式会社と共同で、自然冷媒(CO2)を使用したヒートポンプ給湯機「エコキュート」の『高出力一体形』の研究開発を進めて参りましたが、このたび、商品化の目途がつきましたのでお知らせします。今後実証試験等を実施し、2005年春の発売を目指します。
今回開発中の「高出力一体形エコキュート」は、日立独自の瞬間式給湯技術をベースに、自然冷媒(CO2)ヒートポンプ熱源機と小形サポートタンクを一体化した形状とすることで、コンパクト化を図りながら、業界最高*1の定格最大加熱能力23kWを確保し、瞬間的な給湯に対応可能としました。
定格COP*3においても業界最高*1の4.6を達成し、省スペースで優れた省エネ性と経済性を実現することができました。
サイズは、現状の「エコキュート」のように大きな貯湯タンクが不要なため、高さ1,500×幅900×奥行450mmとコンパクトで、据付性が向上し、マンションのベランダにも容易に設置が可能です。
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2004年10月14日現在。家庭用ヒートポンプ給湯機において。 |
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「エコキュート」の名称は、電力会社・メーカーが推奨する自然冷媒ヒートポンプ給湯機の愛称です。 |
*3 |
定格条件:外気温度 乾球16℃、湿球12℃、入水温度17℃、出湯温度42℃条件。
COPとは成績係数(coefficient of performance)で、消費電力あたりの加熱能力を示し、値が大きいほど効率が高くなります。
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主な仕様目標
製品名 |
家庭用 高出力一体形エコキュート |
電源 |
単相200V 50/60Hz共用 |
定格最大加熱能力 |
23kW |
定格(中間期)COP |
4.6 |
使用冷媒 |
R744(CO2) |
圧縮機 |
PAM横型スクロール圧縮機×2台 |
サポートタンク容量 |
45L |
外形寸法 |
高さ1,500×幅900×奥行450mm |
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表示条件:出湯はいずれも42℃
・定格条件(中間期):外気温度 乾球16℃、湿球12℃、入水温度17℃
【「高出力一体形エコキュート」の主な開発技術】
高出力一体形の利点であるコンパクト・省スペース化を目指し、以下の項目を中心に開発を進めています。
1. 高出力・高効率CO2スクロール圧縮機の開発
(1)高出力CO2スクロール圧縮機の開発
現在一般的なエコキュートの圧縮機が4.5〜6.0kWの出力であるのに対し、新開発の圧縮機は11.5kWの高出力を確保しています。これを2台搭載する事で最大加熱能力23kWの高出力を得ることができ、お湯切れのない給湯を実現します。
(2)CO2スクロール圧縮機の高効率化
圧力の高いCO2冷媒に対応した新形状のスクロールポンプ部を開発。全断熱効率の向上を図ったことに加え、PAM(pulse amplitude modulation)制御技術の採用により、高出力と省エネの両立に成功しました。
(3)CO2スクロール圧縮機で初の横型化
製品のコンパクト化を目指し、スペース性に優れた横置き型としました。給湯用圧縮機としては業界初*1の横型CO2スクロール圧縮機となります。
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2004年10月14日現在。家庭用ヒートポンプ給湯機において。 |
2. 小形サポートタンクを採用
サポートタンクの貯湯量を45Lとし、ヒートポンプ熱源機とサポートタンクを一体化することでコンパクト化を実現し、狭隘地やマンションベランダにも設置可能な寸法としました。
3. その他の開発技術
給湯用水熱交換器、空気側熱交換器、プロペラファンの高性能化により、定格(中間期)COP4.6を達成し、高効率で優れた省エネ性、経済性を有しています。
今後とも、環境性が高く省エネ性に優れた研究開発を積極的に進め、幅広いお客さまのニーズにお応えしていきます。
| | お問い合わせ先 |
日立ホーム&ライフソリューション株式会社 冷熱事業部 ヒートポンプ給湯機部 [担当:渡邊]
〒105-8410 東京都港区西新橋二丁目15番12号(日立愛宕別館)
電話 / (03)3506-1616(ダイヤルイン)
以上