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2004年9月21日
立命館大学
株式会社日立製作所
立命館大学と日立グループが包括的な産学連携の協定を締結
立命館大学と日立グループが「研究者及び高等技術者育成」や
「組織対組織による大型研究交流」「e-Learning」の総合的連携をスタート
立命館大学(学長:長田豊臣)と株式会社日立製作所(執行役社長:庄山悦彦/以下、日立)は、大学の研究や教育の全般にわたって、人・技術・情報の多面的交流や連携の企画を、両組織同士で取り組む包括連携*1協定を本日締結しました。両者はこの協定に基づいて、研究者及び高等技術者のキャリア教育プログラムの共同開発と組織対組織による大型研究交流およびe-Learningの総合的連携を重点的に推進することに合意しました。
関西私学の雄として、立命館大学は、積極的に研究ならびに教学の充実展開を図るべく、1994年には滋賀県草津市に理工系学部の拡充と高度化を目指した「びわこ・くさつキャンパス」を開設し、2000年には学生の約半数が留学生からなる本格的な国際大学「立命館アジア太平洋大学」を大分県別府市に開学しました。特に、「びわこ・くさつキャンパス」は、立命館大学における産学交流の中心拠点として、産学連携プロジェクトを推進し、優れた研究成果を創出しています。日立グループは、立命館大学のこれら研究・教育の高いレベルでの学園政策に賛同し、協力するために本協定を結ぶことにしました。
両者はこれまでにも、半導体分野、ロボティクスの分野で立命館大学と日立グループ各社が個別の研究課題を設定し、受託研究、装置利用といった研究交流を活発に行なってきました。また、遠隔講義システムであるe-Learningシステムの提供を通して、先進的な教育環境作りに協力してきました。本協定を契機として、両者は従来の個別の連携の企画・推進から、大学と企業双方が組織として積極的な交流の場を設け、研究から教育に至る様々な連携企画を構築する、新しいかたちの産学連携を目指します。
この新しい連携の企画第一弾として、2004年9月には、立命館大学理工学部1回生を対象としたキャリア形成プログラム「技術者のキャリア」(「日立技術者のチャレンジ・プロジェクト」シリーズ)を開講します。これは、日立の経営者・研究者・技術者がリレー形式で講演・講義を行ない、総合電機メーカの様々な舞台で技術者が世界に挑戦するプロジェクトに取り組むドラマを生々しい体験談として紹介し、職業理解と自己の個性や職業適性について考え、将来を見据えた「学びのモチベーションづくり」を学生達に養ってもらう連携企画です。
また、立命館大学の教育コンテンツと日立のシステム技術をベースに、e-Learningシステム開発でも両者の連携を発展させ、立命館アジア太平洋大学に代表される海外教育事業や、立命館小学校(仮称、2006年4月開校)を含む初等教育、地の利を生かした東京・大阪両オフィスによる社会人教育事業等への展開も視野に入れ、検討を進めています。
さらに、ロボティクス、情報通信、ライフサイエンス等の分野を中心とした共同研究・官庁系研究プロジェクトの企画を推進し、研究成果の創出と研究者人材育成にも重点的に取り組みます。
立命館大学と日立は、本包括連携協定締結を契機に、広く開かれた産学官連携を形成していきたいと考えています。そのため、立命館大学は他大学や他企業との接点を増やし、日立も他大学と積極的に関係を築いていく努力を継続的に行なうとともに、両者がそれらの関係の核として相互連携を密にすることにより、自由で柔軟な産学官連携の研究ネットワークに成長させていくことで、わが国の科学、技術力の向上を促進してまいります。
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用語説明 |
*1 |
大学全体と企業全体との連携で、研究開発から人材教育・育成にいたる幅広い交流を目指します。連携した大学と企業は共に連携に束縛されることなく、他の大学や企業とオープンな関係を続け、また、互いに切磋琢磨し自由な環境を継続します。 |
以上