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2004年9月8日
次世代大型ディスクアレイサブシステム
「SANRISE Universal Storage Platform」を発売
世界初、仮想化技術により複数のストレージ群を一元管理、管理・運用効率を大幅向上
日立 仮想化技術採用新大型ディスクアレイ 「SANRISE Universal Storage Platform」
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日立製作所 情報・通信グループ(グループ長&CEO:古川 一夫、以下、日立)は、このたび、世界で初めてディスクアレイ自体に仮想化技術を採用し、機種の異なる複数のストレージリソースを一元管理し、管理・運用効率を大幅に向上する、次世代大型ディスクアレイサブシステム「SANRISE Universal Storage Platform」(以下「SANRISE USP」)を開発するとともに、本ハードウェアをサポートするストレージ管理ソフトウェア「JP1/HiCommandシリーズ」とストレージソリューションサービスを強化し、本日から販売を開始します。
近年、急速なデータ量の増加やアプリケーションの特性に応じたストレージリソースの適用などにより、情報システムの中にベンダーや機種の異なる複数ストレージが混在し、ストレージの管理や運用が複雑になっています。こうしたストレージ環境において、より効率的かつ容易にストレージを管理するソリューションが求められています。
今回の「SANRISE USP」では、世界で初めてディスクアレイ自体に仮想化技術を適用した「外部ストレージ接続機能」を提供します。これにより、高性能と高信頼性を保ちながら複数ストレージを仮想的に統合し、一元的な管理を可能とすることで、ストレージの管理・運用業務を大幅に効率化します。また、「SANRISE USP」に接続された規模や性能の異なるストレージ間でデータを最適配置し、既存投資を有効活用しながらストレージ全体の使用効率を高めるDLCM(Data Life Cycle Management)基盤として利用可能としたほか、他社製を含むストレージシステムとの間で、システム稼動中にサーバを介することなく安全かつ容易にデータ移行を行うことができます。さらに、サーバ毎に専用ストレージ領域を提供する「仮想プライベートストレージ機能」や、災害時の回復能力を高めた「ユニバーサルレプリケーション機能」も新たにサポートしました。
なお、本製品群は全世界で同時発表され、海外市場に関しては日立の100%子会社である日立データシステムズコーポレーション(本社:米国カリフォルニア州、CEO:岩田真二郎)が販売を担当します。
新製品の主な特徴は下記の5点です。
(1)外部ストレージ接続機能 「Universal Volume Manager」 【世界初】
現在使用されている機種の異なる複数のストレージリソース(以下 外部ストレージ)と「SANRISE USP」を接続し、全体として「SANRISE USP」内蔵ストレージリソース(以下 内部ストレージ)の約100倍に相当する最大32ペタバイト*1の容量を、仮想化技術により一元管理(ボリューム管理/容量管理/アクセスセキュリティ管理/パス管理等)することができます。この「外部ストレージ接続機能」を世界で初めてディスクアレイ自体の機能として実現したことで、管理・運用効率を大幅に向上させTCO(Total Cost of Ownership)削減に貢献するとともに、データロスの心配なく高速かつ安全にストレージ装置相互でのデータコピー(複写)、アーカイブ(保存)、マイグレーション(移行)などを行うことを可能にしました。
米国IT投資効果測定コンサルタント会社 IT Centrix社によれば、ストレージ 500TB構成*2において、「SANRISE USP」はストレージ関連のTCOを約30%削減できると試算されています。
また、「SANRISE USP」に規模や性能の異なる外部ストレージを接続しコピー機能を提供することで、仮想的に「SANRISE USP」内にDLCM基盤を構築します。データの利用価値に見合ったリソースへ効果的に配置することで、既存投資を有効活用しながらデータの総保有コストを削減します。
さらに、他社製を含むストレージシステムとの接続も可能で、複雑な処理を伴う他社ストレージからのデータ移行を、システム稼働中に処理性能を維持した状態で実行できます。
*1 |
1ペタバイト=1015バイト(1,000兆バイト) |
*2 |
内部ストレージ:100TB、 外部ストレージ:400TB 構成で3年間使用した際のTCO削減率 |
(2)仮想プライベートストレージ機能 「Virtual Partition Manager」 【世界初】
要求される性能や必要容量の異なる複数の業務処理で1台のストレージを使用する際、ディスクアレイ内にアプリケーションや業務処理毎に、仮想ストレージ装置として専用のディスクドライブ/キャッシュメモリ/サーバ接続ポートを割り当てる機能を提供します。(2004年度第4四半期提供予定)。これにより1台のサーバからの負荷が集中した場合も、その他のサーバに割り当てられたストレージリソースには影響を及ぼすことなく、通常の処理性能で業務を継続できます。
(3)ユニバーサルレプリケーション機能 「Universal Replicator」 【世界初】
従来機で実績が豊富な高度レプリケーション技術(TrueCopy、ShadowImage*3)に加え、ディスクドライブ上に作成したジャーナル(変更履歴)ファイルを遠隔地の別の「SANRISE USP」に転送する新方式のリモートコピー機能をサポートしました。(2004年度第4四半期提供予定)。これにより、サーバからの入出力負荷の急増やネットワークの帯域が変動した場合でも、安定した遠隔コピーが可能となり、高い信頼性が求められる長距離間の災害バックアップシステムを回線コストが比較的安価なIPネットワークを利用して構築することができます。また、既存のレプリケーション技術とジャーナルファイル転送方式を組み合わせることにより、3つのデータセンター間でのデータ損失の無い長距離データコピーを可能にし、高まる災害・障害対策のニーズに応えることができます。
*3 |
TrueCopyは、災害対策の為のサーバフリー遠隔コピー機能。ShadowImageはバックアップ用の筐体内サーバフリーコピー機能。 |
(4)業界最高クラスの高性能・高スケーラビリティ
クロスバスイッチ技術を採用した第3世代アーキテクチャ「Universal Star Networkアーキテクチャ」は、プロセッサ能力を向上、データ転送パスの強化を行うことにより、最大68GB/sまで内部データ転送能力を引き上げました。トランザクション処理回数を最大200万IOPS(IOPSは1秒当りの入出力回数)へ向上させ、従来の3.5倍以上のデータベーストランザクション性能を実現しました。
また、最大構成時1152台のディスクドライブを搭載でき、内部ストレージの容量は146GBディスクドライブ搭載で最大165TBまで、今後サポート予定の300GBのディスクドライブ搭載では最大332TBまで容量を拡張でき、規模の拡張をシームレスに行うことができます。
(5)「SANRISE USP」をサポートするソフトウェア/ソリューションサービス
「SANRISE USP」は、ストレージ管理ソフトウェア「JP1/HiCommandシリーズ」並びにストレージソリューションサービスによってサポートされます。「JP1/HiCommandシリーズ」は、ストレージ運用の様々な場面(構築・割当・監視)において一元化・自動化・簡素化を実現することで、サーバからストレージに至るまでのストレージ運用のTCO削減とビジネスを止めない安定稼働を支援します。また、ストレージソリューションサービスにおいては、「SANRISE USP」新機能に対応した外部ストレージ接続システムの構築サービスやデータ移行サービス、さらにEメールのデータアーカイブサービスといった新メニューを提供するとともに、サービス内容と製品名を全世界で統一し提供していきます。
今回提供する製品は、ビジネス環境の変化に即応した柔軟かつ最適なシステム構築や運用の実現によってITリソースの存在を意識させず、ユーザがコアビジネスに集中できる環境を提供する日立のサービスプラットフォームコンセプトHarmonious Computingに基づいています。
製品の価格・提供時期(国内)
* |
太字部分が、今回新たに提供を開始する製品です。 |
1. SANRISE Universal Storage Platform
名称 |
概要 |
価格(税込) |
提供時期 |
SANRISE Universal Storage Platform
(ハードウェア) |
ディスクアレイサブシステム
ファイバチャネル16ポート、
サブシステム物理容量約360GB |
1億1638万
5150円〜 |
2004年
9月 |
Universal Volume Manager
(プログラムプロダクト) |
機種の異なる複数のストレージを接続し一元管理を可能にする機能 |
335万
6850円〜 |
2004年
9月 |
Virtual Partition Manager
(プログラムプロダクト) |
独立したサブシステムリソースを持つ仮想ストレージ装置を提供する機能 |
個別見積り |
2004年度
第4四半期 |
Universal Replicator
(プログラムプロダクト) |
ジャーナル利用の新レプリケーション機能 |
1831万
950円〜 |
2004年度
第4四半期 |
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* |
日立メインフレーム接続、NAS対応については2004年度第4四半期中にサポート予定です。 |
2. ストレージ管理ソフトウェア「JP1/HiCommandシリーズ」
名称 |
概要 |
価格(税込) |
提供
時期 |
JP1/HiCommand Device Manager |
「SANRISE USP」や複数の外部ストレージの設定を共通管理Viewにより一元化することで、マルチティアドストレージ環境の構築・管理を簡素化するソフトウェア |
63万円〜 |
2004年
9月 |
JP1/HiCommand Dynamic Link Manager |
データ入出力パスの負荷分散や障害時の自動切替により、「SANRISE USP」へのデータアクセスの高速化と高可用性を提供するソフトウェア |
84万円〜 |
2004年
9月 |
JP1/HiCommand Provisioning Manager |
「SANRISE USP」によって仮想化されるストレージリソースも含め、サーバへのボリューム割り当て作業を自動化・簡素化するソフトウェア |
44万
1000円〜 |
2004年
9月 |
JP1/HiCommand Tuning Manager |
サーバ・スイッチから「SANRISE USP」や複数の外部ストレージまでの性能・容量情報を一元管理(監視・分析・予測)することで、マルチティアドストレージ環境全体の安定稼働を支援するソフトウェア |
152万
2500円〜 |
2004年
9月 |
JP1/HiCommand Protection Manager |
「SANRISE USP」の高速コピー機能と複雑なデータベース制御を統合的に管理することで、仮想化された様々なボリュームに対して高速で確実なバックアップ・リカバリを提供するソフトウェア |
189万円〜 |
2004年
9月 |
JP1/HiCommand Policy Manager |
ポリシーベースによるストレージ運用を自動化するソフトウェア |
126万円〜 |
提供済 |
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3. ストレージソリューションサービス
名称 |
概要 |
価格 |
提供
時期 |
External StorageImplementation Service |
Universal Volume Managerを用いて、「SANRISE USP」に外部ストレージを接続するシステムの設計・構築を行なうサービス |
個別見積り |
2004年
9月 |
Data Migration Service |
Universal Volume Managerを用い、サーバに負荷をかける事なく、外部ストレージのデータを「SANRISE USP」へ移行するサービス |
個別見積り |
2004年
9月 |
E-Mail Data Archive Service |
「SANRISE USP」のデータ改ざん防止機能Data Retention Utilityを用いた、E-Mailデータ向けアーカイブシステムの設計・構築サービス |
個別見積り |
2004年
9月 |
SAN Implementation Service |
「SANRISE USP」を中心としたSAN環境システムの設計・構築サービス |
個別見積り |
2004年
9月 |
SAP R/3 Data Archive Service |
「SANRISE USP」のデータ改ざん防止機能Data Retention Utilityを用いたSAP R/3システムのデータベース向けアーカイブシステムの設計・構築サービス |
個別見積り |
2004年
9月 |
Backup/Restore Planning &Design Service |
「SANRISE USP」のボリュームレプリケーション機能を用いた、24時間無停止業務データ向けバックアップシステム等の設計・構築サービス |
個別見積り |
2004年
9月 |
Remote Copy Planning &Design Service |
ディザスタリカバリ等の目的で「SANRISE USP」のリモートコピー機能を用いて、リモートサイトへデータコピーを行うストレージシステムの設計・構築サービス |
個別見積り |
2004年
9月 |
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他社商標注記
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記載の会社名および製品名は、各社の商標もしくは登録商標です。 |
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関連情報
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| | お問い合わせ先 |
<SANRISE Universal Storage Platform>
株式会社 日立製作所 情報・通信グループ
RAIDシステム事業部 事業企画本部 製品企画部 [担当:島田、田渕]
〒250-0872 神奈川県小田原市中里322-2
TEL : 0465-49-1111(大代表) 内線5739、5761
<JP1/HiCommandシリーズ、ストレージソリューションサービス>
株式会社 日立製作所 情報・通信グループ
SANソリューション事業部 事業推進本部 プロダクト事業推進部 [担当:松島、神田]
〒250-0872 神奈川県小田原市中里322-2
TEL : 0465-47-1111(大代表) 内線5500、5525
以上