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2004年9月3日
 

日立、三菱電機、東芝と三菱商事の連合が
日本の重電メーカーとして
中国で初めて揚水発電プラントを受注

 
 
 
  日立製作所(執行役社長 庄山 悦彦)は、三菱電機株式会社(執行役社長 野間口 有)、株式会社東芝(代表執行役社長 岡村 正)と三菱商事株式会社(代表取締役社長 小島 順彦)と共同で、中国山西省西龍池抽水蓄能電站有限責任公司から揚水発電プラントを2004年9月2日付けで正式受注(正式契約調印)しました。
  このプロジェクトは、稼働中のプラントと比べ、世界で第二位*1の高落差プラントであり、また、中国の揚水 発電プラント案件で初めて日本の重電メーカーが受注したものです。
 
 
*1 第一位は、東京電力株式会社 葛野川発電所(最大揚程778m)
建設中も含めると、
第二位は、東京電力株式会社 神流川発電所(最大揚程728m) 2005年初号機運開
第三位は、九州電力株式会社 小丸川発電所(最大揚程720m) 2007年初号機運開
 
 

受注概要

 
プラント概要 発電容量:30万kW×4基、合計出力120万kW
最大揚程:703m
受注額 総額約120億円
納入時期(予定) 2006年12月〜2007年12月まで分割納入
各社担当 三菱電機 日本連合リーダー、発電電動機および、電機機器
日立製作所 ポンプ水車
東芝 発電電動機および、ポンプ水車
三菱商事 商務取り纏め
 
  中国山西省太原市(山西省 省都)から約100kmに位置する西龍池揚水発電プラント案件は、国際協力銀行(JBIC)の円借款により計画され、2004年2月10日に入札が実施されました。価格及び技術性能の総合評価の結果、日立製作所、三菱電機、東芝と三菱商事の日本企業連合が優先交渉権を獲得し、その後の契約交渉を経て、このたび正式に受注しました。
 
 

プラントの特長

  1. 西龍池揚水発電所はピーク電力負荷調整を目的として建設されるプラントであり、北京市を含む華北地区に対する電力供給の安定化に寄与するものです。
  2. 揚水発電プラントは落差が大きい程、同じ水量でも高い出力が得られますが、相応の高い技術力が求められます。電力需要が逼迫している中国において、品質や稼働率の高さが絶対条件であり、東京電力葛野川発電所へ機器を納入している日立製作所・三菱電機・東芝の実績が高く評価されました。
  3. 西龍池揚水発電所 初号機の運開は北京オリンピックが開催される2008年8月を目標としており、中日両国の威信がかかった一大プロジェクトです。
 

今後のスケジュール

 
  本プラント1号機は、2006年12月に納入(船積)し、2008年8月の北京オリンピック開催にあわせて運開する予定です。続いて順次納入し、2号機は2008年12月、3号機は2009年4月、最終の4号機は2009年8月に運開する予定です。
 
 
以上
 
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