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2004年6月18日
株式会社 日立製作所
カビラ・テクノロジーズ
三井物産 株式会社
日立とカビラ・テクノロジーズ、三井物産が
通信事業者向けIPv6対応
オペレーションサポートシステム構築分野で提携
株式会社 日立製作所 情報・通信グループ(グループ長&CEO:古川 一夫、以下 日立)と通信事業者向けの次世代OSS*1ソフトウェアのトップベンダーである米国カビラ・テクノロジーズ(CEO:ポール・サットン、本社:米国カリフォルニア州、以下 カビラ)ならびに、カビラ製品の国内総代理店である三井物産 株式会社(代表取締役社長:槍田 松瑩、以下 三井物産)は、このたび、通信事業者のネットワーク環境の運用・管理やサービス提供システムの構築をサポートするIPv6対応オペレーションサポートシステム構築分野で提携しました。
今回の提携により日立は、国内の通信事業者向けに自社のIPv6対応通信・ネットワーク製品や統合システム運用管理ソフトウェア「JP1」等とカビラのOSSソフトウェア「カビラソフトウェア基盤*2」を組み合わせたOSSシステム構築サービスを、本日から提供開始します。また、カビラは日立に「カビラソフトウェア基盤」の技術協力を行い、三井物産は日立と「カビラソフトウェア基盤」製品群のセールスパートナー契約を締結し、ライセンスや製品サポートサービスを提供します。
*1 |
OSS(Operation Support System) |
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ネットワーク管理や設備管理等、通信関連の業務そのものをサポートするシステム群。サービスの構成、監視、課金データなどの使用ログ収集などを行う。 |
*2 |
カビラソフトウェア基盤 |
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ネットワークの接続管理やシステム連携をスムーズにする開発・実行環境、常に一定の品質が保たれるように工夫された開発雛型、基本的な処理のフレームワークなどのソフトウェア群を言う。 |
近年、携帯電話やPCといったネットワークに接続できる環境が広まるにつれ、IPをベースとした多様なネットワークサービスを通信事業者が提供しています。しかし、異なる仕様で開発されたネットワーク機器、システムなどが混在するネットワーク環境で、ユーザーのニーズに対応してさまざまなサービスを早期に商用化させるためには、サービスシステム毎にネットワーク環境に対応した開発が必要になるため莫大な開発コストがかかります。そこで、それぞれのシステムを統合でき、効率的なシステム開発や運用・管理を実現しシステムの拡張を容易にするOSSソフトウェアへのニーズが高まってきており、その中でも特にIP系のOSSソフトウェア市場は急成長しています。
「カビラソフトウェア基盤」は、欧米をはじめ世界30カ国、60社以上の通信事業者で既に商用運用されており、IPv6への対応やルータ、SIP(Session Initiation Protocol)サーバなどの多様なネットワーク機器とサービス提供のためのアプリケーションを一元的に制御するソリューションとして実績があります。
この「カビラソフトウェア基盤」を使うことで、サービス提供をするために必要な事前のネットワーク情報設定(プロビジョニング)の自動化や、サービスに対するリアルタイムでの課金情報生成処理(リアルタイムビリングメディエーション)の構築などが容易になります。これにより、通信事業者は今までサービスアプリケーション毎に行っていたネットワークの設定や管理を一元化し、アプリケーション開発と切り離して考えられるため、従来の開発期間を短縮できるとともに、ネットワークサービス提供に伴う負荷を軽減することが可能となります。
今回の提携による各社の付加価値は次のとおりです。
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日立 |
通信事業者向けに「カビラソフトウェア基盤」の販売、自社製品と組み合わせたOSSシステムの設計・構築サービスをワンストップで提供していきます。これにより、通信事業者はOSSシステム構築に関して、「カビラソフトウェア基盤」も含むシステム全体についてトータルなソリューションサービスを受けることが可能になります。 |
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カビラ |
IPv6で業界をリードする日立と協力することで「カビラソフトウェア基盤」の強みをIPv6で先行する日本市場で発揮します。これにより、通信事業者は既存のネットワーク資産を生かしながら、次世代のネットワークに連携・移行させるためのコストを削減する強力な基盤を持つことが可能になり、サービス戦略を加速できます。 |
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三井物産 |
通信事業者向けシステムインテグレーションで実績・ノウハウのある日立と協力することで、カビラ製品の通信業界への市場展開を早くします。これにより、携帯電話事業者やブロードバンド事業者は、多岐に渡るカビラの先進的ソリューションを速やかに採用することが可能になります。 |
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今後3社は、日立のネットワーク機器、ミドルウェア製品、IPv6ソリューションとカビラの最新製品群との連携をさらに強化したOSSソリューションの提供でも協力して行きます。
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カビラ・テクノロジーズについて
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名称:Kabira Technologies, Inc.
設立:1996年
本社:米国カリフォルニア州 サンラファエル
事業内容:
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共有メモリスイッチング技術ベースの高速ソフトウェア分散トランザクション基盤の開発。 |
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モデル駆動型アーキテクチャによるアプリケーション開発基盤/実装基盤の開発。 |
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OMG(The Object Management Group)において、UML(Unified Modeling LanguageTM(UML TM))やMDA(モデル駆動型アーキテクチャ:Model Driven Architecture)の標準化推進。 |
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他社商標に関する表示
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記載の会社名、製品名は、それぞれの会社の商標または登録商標、サービス名称です。 |
| | お問い合わせ先 |
株式会社日立製作所 情報・通信グループ
ネットワークソリューション事業部
ソリューション本部 キャリアソリューション部 [担当:高村祐史]
〒212-8567 神奈川県川崎市幸区鹿島田890 日立システムプラザ新川崎
電話 : 044-549-1681(ダイヤルイン)
三井物産株式会社 情報産業本部 ITソリューション事業部 ITプロデュース事業室
三井物産Kabira COE [担当:鈴木大山(すずき だいせん)]
〒100-0004 東京都千代田区大手町1-2-1
電話 : 03-3285-3169(ダイヤルイン)
以上