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2004年4月7日
カザフスタン向けH-25型ガスタービンを出荷
NEDOが実施する省エネルギーモデル事業に使用
日立製作所 電力グループ(グループ長&CEO:眞野 重治/以下、日立)は、東北電力株式会社(以下、東北電力)が独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下、NEDO)から受託した、カザフスタン共和国での「国際エネルギー使用合理化等対策事業費 国際エネルギー消費効率化等モデル事業 熱電併給所省エネルギーモデル事業」に使用されるコジェネレーション機器一式を受注しました。そして、このたび、主要機器であるH-25型ガスタービンが完成し、4月2日に日立事業所から出荷しました。
東北電力が受託したNEDOの省エネルギーモデル事業は、わが国で実用化されたエネルギー有効利用技術を途上国などに導入し、実証試験により技術を定着、普及させることが狙いです。
今回の事業は、西カザフ州ウラルスク市の州営熱電供給会社であるジャイク・テプロ・エネルゴ社(Zhaiykteploenergo/以下、JTE社)の火力発電所にて行われます。具体的には、既設の一部ボイラーに代え、日立の2万5千キロワット級のH-25型ガスタービン、およびガスタービンからの高温の排熱を利用して蒸気を発生させる排熱回収ボイラーを新たに導入し、熱効率を約50%から70%程度に向上させます。また、既設蒸気タービンと組み合せてコンバインドサイクル化を図り、発電効率を高めます。この結果、年間燃料消費量は2万9千トン程度削減でき、二酸化炭素についても、年間6万2千トンの排出低減が可能となります。
実施期間は2002年から2006年3月末までで、この間、東北電力が事業の実施主体であるJTE社に対して、省エネルギー技術などの提供やアドバイスを行い、日立は機器製作、据付・調整等のサポートを実施します。
出荷した機器は、2004年中に据付工事を実施し、2005年に実証試験を開始する予定です。
以上