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2004年4月7日
株式会社 日立製作所
株式会社 日立システムアンドサービス
企業ネットワーク向けの
「ウィルス汚染防止ソリューション」を拡充
株式会社 日立製作所 情報・通信グループ(グループ長&CEO:古川 一夫、以下 日立)は、このたび、セキュリティソリューション「Secureplaza (セキュアプラザ) 」における企業ネットワーク向け「ウィルス汚染防止ソリューション」を拡充し、4月9日から提供を開始します。
具体的には、経済産業省情報セキュリティ管理基準/コンピュータウィルス対策基準に対応したセキュリティ診断を行うことにより、企業に必要なウィルス汚染対策の方法をコンサルテーションする「セキュリティコンサルティングサービス」と、株式会社 日立システムアンドサービス(取締役社長:中村 博行、以下 日立システム)のソフトウェアで企業内ネットワークへの不正侵入や不正PC接続を防止してウィルス汚染や情報漏えいを未然に防ぐ「オープンネット・ガード(以下ONG)」を活用し、ネットワーク接続に必要なユーザー情報の自動収集や、管理の負荷低減を実現する「セキュアネットワーク設計・構築サービス」を新たに追加します。
近年、無線LANやモバイルPCの普及に伴い利便性が向上してきたことで、社員や社外の人が意図すれば個人的に使用しているPCを持ち込み、容易に企業内LANに接続することができるような状況にあります。そのため、これらのPCからのウィルス感染や情報漏えいといった問題も発生するようになり、それらの対策が求められるようになっています。
今回、従来から提供している「ウィルス汚染防止ソリューション」の「セキュリティコンサルティングサービス」において、経済産業省情報セキュリティ管理基準/コンピュータウィルス対策基準に対応した問診票を新たに開発し、これを使ってリスク評価を行い、既存のウィルス対策レベルの確認と組織内に残るセキュリティに対する脆弱性(ぜいじゃくせい)を洗い出します。そして、その結果に応じた最適なウィルス対策の方法をコンサルテーションします。これにより、対象組織のセキュリティに対する脆弱性を物理的な設備・環境面、ハードウェア、ソフトウェアなどの情報システム面、そしてシステム運用管理面などから総合的に対策案を提示します。
また、「セキュアネットワーク設計・構築サービス」では、日立システムのソフトウェア「ONG」を活用して構築したネットワークは、企業ネットワークへのPC接続可否を管理するためのMACアドレス(*1)や氏名、所属などユーザー情報の自動収集を実現するとともに、組織改変時などに必要となる大量ユーザー情報を表計算ソフトウェアを使って編集、再登録をする一括更新処理を実現します。これによりシステム管理者の企業ネットワークにおける運用、管理の負荷を低減することができます。
さらに「ONG」は、ファイルシステムのアクセス制御を行うACL(*2)をはじめとしたセキュリティ機能を強化したRed Hat Enterprise Linux ES 3を今回からサポートします。これにより、メールサーバ、ファイルサーバなど様々な用途のサーバで、ユーザー毎のアクセス権限を一元管理できることにより、高度なセキュリティ機能を持つネットワークシステムの構築が可能となります。
*1 |
MACアドレス: |
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LANボード、無線LANカードに固定的に設定されている世界で1つの物理アドレス。 |
*2 |
ACL(Access Control List): |
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ネットワーク利用者が持つアクセス権限やアクセス可能なサーバ/ファイル等の資源を列挙したリスト。ネットワーク上に存在する機器や情報の利用権限を一元管理するために導入される。 |
日立は日立システムと連携しながら、企業ネットワークにおけるウィルス汚染対策だけでなく、情報漏えい対策分野に対しても、強力なツールの1つとして「ONG」を活用したセキュリティソリューションを今後も積極的に開発していきます。
なお、今回のソリューションは、ビジネス環境の変化に即応した柔軟かつ最適なシステム構築や運用の実現によってITリソースの存在を意識させず、ユーザーがコアビジネスに集中できる環境を提供する日立のサービスプラットフォームコンセプトHarmonious Computingに基づいています。
今回拡充したサービス/製品の価格と提供時期
メニュー |
標準価格 |
提供時期 |
セキュリティコンサルティングサービス |
105万円〜
(税抜 100万円〜) |
2004年4月9日 |
セキュアネットワーク設計・構築サービス |
個別見積 |
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オープンネット・ガードversion1.3基本セット(DHCP(*3)サーバソフトウェア1台目、250クライアントライセンス含む) |
84万円〜
(税抜 80万円〜) |
オープンネット・ガードversion1.3基本セット(DHCPサーバソフトウェア1台目、5,000クライアントライセンス含む)
*5,000クライアントライセンス以上は個別見積 |
525万円〜
(税抜 500万円〜) |
追加用DHCPサーバソフトウェア 2台目以降 |
31万5000円〜
(税抜 30万円〜) |
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* |
オープンネットガード稼働環境: |
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Turbo Linux 8 Server、Red Hat Linux、Red Hat Enterprise Linux ES 3 |
*3 |
DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol): |
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パソコンがLANに接続するために必要な設定内容を自動的に配信する |
セキュリティソリューション「Secureplaza」について
「Secureplaza」は、日立が1999年から提供している、ユーザーに必要な情報ライフラインのセキュリティをワンストップで実現するセキュリティ・ソリューションです。ソリューションは段階的に導入できるように9ステップに分類しており、ユーザーのセキュリティ・レベルに合わせて必要なステップだけを選択することもできます。http://www.hitachi.co.jp/Secureplaza/
「ウィルス汚染防止ソリューション」のメニュー体系
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サービス |
内容 |
ウ
ィ
ル
ス
汚
染
防
止
ソ
リ
ュ
ー
シ
ョ
ン |
セキュリティ
コンサルティング
サービス |
ウィルス汚染に対する脆弱性への対策をコンサルテーションする |
経済産業省情報セキュリティ管理基準/コンピュータウィルス対策基準に基づいた問診票を使用しセキュリティ対策レベル、脆弱性を調査し、環境・設備、システム、運用面から総合的な対策案を提示 |
セキュア
ネットワーク設計・
構築サービス |
ユーザのニーズに適切なハードウェア、ソフトウェアを利用しウィルス汚染防止を強化したネットワーク設計・構築サービス |
ウィルス対策システムの構築、ウィルスパターンファイル/セキュリティパッチ配信及び運用、不正PCの接続抑止、ウィルスに強いネットワークへの再構築など、様々な対策を実施 |
インシデント
情報提供
サービス |
新たな脅威や対処法の情報を入手する |
セキュリティホール情報、ウィルス発生状況など、セキュリティ情報の提供と、対策案を迅速に提示 |
診断サービス |
対象となるシステムの脆弱性を診断する |
・各種脆弱性診断ツールを使用し、対象システム内の各装置毎の脆弱性について診断しレポートを作成
・従業員のセキュリティ意識を確認するツールを利用し、組織内のセキュリティガバナンスを調査 |
緊急サポート
サービス |
ウィルス感染時の緊急措置を実現する |
リモート監視により、オペレーションセンターの技術者がワクチンソフトを配布し業務の復旧をサポート |
監査サービス |
ウィルス汚染対策の計画実行促進を実現する |
ISMS(*4)に沿った形で、セキュリティコンサルタントがウィルス汚染に対する運用規定が実行されているかどうかを監査 |
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*4 |
ISMS(Information Security Management System): |
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企業などの組織が情報を適切に管理し、機密を守るための包括的な枠組み。
コンピュータシステムのセキュリティ対策だけでなく、情報を扱う際の基本的な方針(セキュリティポリシー)や、それに基づいた具体的な計画、計画の実施・運用、一定期間ごとの方針・計画の見直しまで含めた、トータルなリスクマネジメント体系のことを指す。
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関連情報
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商標名称等に関する表示
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TurboLinuxの名称及びロゴは,TurboLinux, Inc. の商標です。 |
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Red Hatは,米国およびその他の国でRed Hat, Inc. の登録商標若しくは商標です。 |
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その他記載の会社名、製品名はそれぞれの会社の商標もしくは登録商標です。 |
以上