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2004年3月24日
日立が製造業向けソリューション事業で
中国大手有力企業グループと提携
製造業を対象としたソリューションサービスサポート網の確立を開始
日立製作所 情報・通信グループ(グループ長＆CEO:古川 一夫、以下、日立)はこのたび、招商局科技集団（董事長:顧 立基、以下、招商科技）および中国有数のITベンダである浪潮集団（総裁:孫 丕恕、以下、浪潮）と、中国における製造業向けソリューションサービスの展開に関し招商科技と2月26日に、浪潮と2月27日に提携しました。
中国に進出する日本の製造業は、成長過程にあるために変化の激しい中国ビジネス環境に柔軟に対応し、かつ現地の在庫や生産状況が的確に把握できる情報システムを整備することが求められています。一方、中国側の現地製造業における情報システムも拡充の方向にあり、製造業向けの中国ソリューション市場は今後更に拡大していくと予想されます。
日立はこれらの状況に対応するため、中国に生産拠点を構える日本の製造企業に対して生産管理パッケージソフトウェア「GEMPLANET/WEBSKY」（以下、WEBSKY）などの製品や技術を、2002年2月に設立した日立信息系統(上海)有限公司を中心に主に日系企業に対して展開・支援してまいりました。
招商科技は科学技術を中心とした開発・研究やベンチャー企業運営の事業を行い、販売・サポート拠点は香港・珠江エリアを中心に約20省に展開しています。招商科技は招商局に含まれる企業グループの一つで、招商局は物流、金融、不動産を主な事業とする歴史ある中国国営大企業です。
浪潮はコンピュータハードウェア、ソフトウェアおよび通信を中心とした事業を行い、販売・サポート拠点は山東省・渤海エリアを中心に自治区を含む約30省に展開しています。両社は共に中国各地にサービスサポート拠点をもつ中国大手有力IT企業グループです。日立はこれらの中国企業グループと提携することで、製造業が急成長している中国3大経済地域の渤海、長江、珠江デルタを中心とした日立ITソリューションのサービスサポート・販売網を強化し、中国現地網確立を図り、日系企業や現地中国企業を支援していきます。
今回の提携により、更に中国の広い領域で、中国現地企業も含めて、日本と中国の生産管理システム連携や物流管理における電子タグなどの新技術適用によるグローバルな視点での在庫削減、納期短縮化を支援します。また、高成長が期待できる現地製造業についても、電子タグなどのIT技術を駆使した製品の提供および日立の生産管理ノウハウを投入し、市場における競争力の強化・支援を招商科技・浪潮と展開していきます。
今回の提携における日立と招商科技・浪潮の役割は以下の通りです。
（1） 日立
日立は招商科技・浪潮に対して、日立の製造業向けITソリューションの製品提供、技術指導を行います。WEBSKYを初めとする中国市場向けの生産管理パッケージ等の製造業向けITソリューションに関して、電機・精密などの組立加工業や自動車部品を対象とした生産管理システムを化学などのプロセス系他業種に拡充。更に招商科技・浪潮のもつシステムやパッケージの連携および機能を強化するなどの中国における事業の拡大を行います。
招商科技とは物流を機軸としたITソリューションのマーケティング力・企画力の強化を行います。浪潮とは中国における広範な製造業向け生産管理システムの強化・新規機能開発を行います。
（2） 招商科技・浪潮
招商科技・浪潮は日立に対して、自社の中国市場における既存のマーケティングおよびチャネル、ITサポートサービス網等を積極的に活用し、WEBSKYを初めとする日立の製造業向けITソリューションの中国市場展開を支援します。
招商科技とはRFIDソリューションなどの物流にまつわる製品・サービスについても各社の販売推進対象となる製品・サービス商品計画や、販売企画を通じて、中国現地における新機能の開発を含めた協業を行い、日立のパッケージの拡張機能や適用範囲を拡充していきます。
浪潮とは中国ERP製品機能との融合や会計システム製品などの周辺ソリューション・製品群と日立製品の連携を通じてトータルなシステムの販売を推進します。
以上
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