このニュースリリース記載の情報(製品価格、製品仕様、サービスの内容、発売日、お問い合わせ先、URL等)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更され、検索日と情報が異なる可能性もありますので、あらかじめご了承ください。なお、最新のお問い合わせ先は、お問い合わせ一覧をご覧下さい。
2004年2月12日
タイ・スワンナプーム国際空港の動く歩道107台を受注
日立製作所 都市開発システムグループ(グループ長&CEO:角田 義人/以下、日立)の東南アジア地区における昇降機の販売・製造会社であるサイアム日立エレベーター社(Siam-Hitachi Elevator Co., Ltd./社長:Phornthep Phornprapha/本社:タイ王国バンコク市/以下、SHE)は、新バンコク国際空港公団(NBIA)がバンコク市郊外に建設を進めているスワンナプーム国際空港にて使用される動く歩道(商品名:オートライン)107台を、同公団より建設委託を受けているイタリアンタイ・竹中・大林共同企業体(Italian-Thai Development Public Co., Ltd.、株式会社竹中工務店、株式会社大林組の共同企業体/以下、ITO)から受注しました。現在、2004年11月の引渡しに向けて、日立の水戸ビルシステム本部がオートラインの主要機器を、SHEがその他機器の製造を進めています。現地での据付工事については、SHEが担当します。
現在、タイ王国の主要空港であるドンムアン空港(バンコク国際空港)は、年間約2,900万人の利用客数がある、国際線旅客数では世界第10位の空港です。しかし、ドンムアン空港は、空軍との共用空港であるうえ、滑走路やターミナルの拡張に用地上の限界があることから、将来の航空需要への対応が困難とされています。
そこで、ドンムアン空港に代わるタイ王国および東南アジアの航空拠点として、バンコク市中心部の東方約30キロメートルのサムットプラカン県ノングハオに、スワンナプーム国際空港の建設が進められています。スワンナプーム国際空港は、3,200ヘクタールの敷地に2本の滑走路や最新鋭のターミナルビル、管制塔をそなえた世界最大規模かつ最先端の国際空港です。
現在、ITOが、スワンナプーム国際空港の旅客ターミナルビル新築工事を、建築主である新バンコク国際空港公団から受注し、ターミナルビルおよびコンコースビルの建設工事を進めています。
そして、このたびSHEがITOより、オートラインを受注することとなりました。
SHEが受注したオートラインは、欄干有効幅1,200ミリメートルの1200型が33台と、欄干有効幅1,600ミリメートルの1600型が74台の合計107台です。このオートラインは、スワンナプーム国際空港のコンコースビルへ納入されます。また、この中には全長が108メートルあるオートライン4台も含まれ、107台を合計した全長は6,900メートル以上になります。スワンナプーム国際空港に納めるオートラインは、2004年4月から工場出荷を開始し、2004年11月に引渡しを行う予定です。
広大なターミナルビルやコンコースビルを有するスワンナプーム国際空港では、主要な水平移動手段としてオートラインが位置づけられており、空港利用者の快適な移動に大きく貢献します。
日立とSHEは、これまでにもドンムアン空港にエレベーターやエスカレーターを合計112台納入するなど、タイ王国内で数多くの稼動実績があり、これまでの技術、品質、サービス(保守)が高く評価され、受注に至りました。今回の受注は、日立グループがこれまでタイ国において一括で受注・納入したオートラインのなかで最大クラスの規模となります。
SHEは、日立グループが40%、Siam Motorsグループが60%出資し、1991年に設立した合弁会社で、タイ王国および周辺国における昇降機の販売、製造、据付を行っています。SHEは、タイ王国の昇降機市場においてトップシェアを有しており、今後も市場におけるシェア拡大とサービス体制の拡充をめざします。
以上