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2003年9月17日
「2005年日本国際博覧会」(愛・地球博)日立グループ館の
出展構想について
ITを用いて希少動物を映像上でリアルに再現したユビキタス体験ゾーンを提供
日立グループは、このたび、2005年3月25日〜9月25日まで、名古屋東部丘陵(愛知県長久手(ながくて)町・豊田市、瀬戸市)で開催される「2005年日本国際博覧会」(愛・地球博)の出展構想をまとめると
ともに、パビリオン名称を「Nature Contact 日立グループ館 ネットワーク・エンターテインメント・ライド」(以下、日立グループ館)に決定しました。
日立グループでは、コーポレートステートメント「Inspire the Next」のもと、豊かな人間生活とよりよい社会の実現のため、次の時代を常に見据え、時代の要請を敏感に察知した企業活動を進めています。その一つが、社会や家庭のあらゆるものがネットワーク
で結ばれているものの、ブロードバンドの進展や無線LANの普及により、ITをことさら意識することなく、いつでも、どこでも映像・情報サービスを受けることができる「ユビキタス情報社会」の実現です。
日立グループ館では、愛・地球博のメインテーマである「自然の叡智」(自然が有している素晴らしいしくみ、生命の力)と日立グループのコンセプトである「最先端のITによるユビキタス社会の実現」に沿って、人間と全ての生き物が共生するための方向性について発信します。
具体的には、「Nature Contact〜日立のITで蘇る希少動物達とのふれあい〜」を出展テーマとして、ユビキタス社会での必須技術となるインターネットや携帯情報端末技術、さらにブロードバンド時代に対応した映像情報処理技術などのITによって、絶滅の危機に瀕する希少動物を映像上で蘇らせ、来場者が希少動物とふれあうことができる、ユビキタス体験ゾーンです。また、日立グループの技術である非接触ICチップ「ミューチップ」が組み込まれた入場券システムと連動したトータルサービスの提供をはじめ、「IT時代のエキスポ」にふさわしい次の時代の驚きと感動に満ちた体感型エンターテインメントパビリオンです。
さらに、地球環境問題に対応して、パビリオンの屋外に設置する予定の「両面受光型太陽電池パネル」をはじめ、21世紀に求められる新しいエネルギーシステムやCO2削減などの最先端の環境技術を導入するほか、建築、展示などの分野で、3R(リデュース、リユース、リサイクル)を徹底的に実践します。
日立グループ館では、この他、ITを活用したパビリオンの演出の検討や各種サービスの提供、環境負荷を抑制するための新技術を用いた設備の導入などを進めていきます。
日立グループ館は、国際自然保護連合(IUCN)が世界規模で絶滅のおそれのある種を選定した「レッドリスト」にある動物を、最新のITを駆使することで映像としてリアルに再現し、希少動物とのふれあい体験ができる、驚きと感動の体感型エンターテインメントパビリオンです。携帯情報端末を使い希少動物の紹介を行うプレショーと、16人乗りのライドに乗車して5つの空間を巡り、希少動物とのふれあいを通して「未来のユビキタス体験」ができるメインショーの2部で構成されます。
メインショーをはじめパビリオン内では、日立グループの技術である非接触ICチップ「ミューチップ」が組み込まれた入場券を用いて、来館者一人ひとりに合わせた数々の双方向性を有した演出を提供していきます。
日立グループでは、日立グループ館での希少動物との出会いという貴重な体験を通じて、自然の大切さや素晴らしさを来館者にご理解いただき、人間と全ての生き物との共生を願う心を養っていただくことを狙いとしています。
パビリオンの名称は、「Nature Contact 日立グループ館 ネットワーク・エンターテインメント・ライド」に決定しました。「Nature Contact」は、出展テーマである希少動物とのふれあいを示し、「ネット
ワーク・エンターテインメント・ライド」は、日立グループの有するITによって実現した、これまでとは異なる新しい体験形態であることを示します。
パビリオン外観は、敷地空間を最大限に活かした立方体で、その一部を削り、渓谷を流れる川をイメージさせる自然のモチーフを用いることによって、人間の文明と自然が調和した世界観を表現します。
4.環境への配慮
愛・地球博は、「自然の叡智」がテーマであり、会場計画をはじめ各方面において環境への配慮がなされます。日立グループでは、計画の趣旨に賛同して、新エネルギー、リサイクルといった循環型社会をめざした環境負荷を抑制するための新技術を用いて、パビリオンの建設、運営を行います。
まず、パビリオンの屋外には、当社が開発した「両面受光型太陽電池パネル」を設置し、新エネルギーの中でも最も地球に優しいクリーンなエネルギーである太陽光によって発電された電力をパビリオンの一部で使用する予定です。両面受光型太陽電池は、受光日射をセルの表および裏の両面からより効率良く電気出力に変換できるもので、設置方位とは無関係に、従来型の太陽電池パネル(片面)を最適配置した場合に比べて1.3倍の発電量が得られます。
また、コンクリート、アスファルト、建築発生木材、鉄の4品目については、再資源化率100%を目標にするとともに、その他も極力リサイクル建材を活用することで、全建材の再資源化率95%以上をめざします。
この他、敷地内の排出残土を無くすとともに、建設資材の選定による廃棄物の抑制や設備機器の再利用を進めるなど、地球規模で進む環境問題に対する解決の方向性を発信していきます。
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敷地位置:長久手会場 民間出展ゾーン |
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敷地面積:4,000m2 |
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建築面積:2,393m2(延床面積:2,666m2) |
以上