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2003年8月25日
 

ナノテクノロジー関連事業の拡大に向けナノテクビジネス推進室を設立

 
ナノインプリント
 
ナノインプリント
 
  株式会社 日立製作所(取締役社長:庄山 悦彦、以下、日立)は、このたび、日立グループ各社が保有しているナノテクノロジー関連技術を結集し、早期のビジネス化を図るため、トータルソリューション事業部内に、「ナノテクビジネス推進室」を設立しました。
  今後は、同推進室を中心に、ナノテクノロジー関連市場の創生と市場の獲得に向け、まず、日立研究所の開発した「ナノインプリント技術」を用いたビジネスを展開し、本ビジネスで2005年度の売上高40億円を目指します。

  現在、期待されている技術の一つにナノテクノロジーがあります。ナノテクノロジーは、分子・原子のナノスケールの操作を可能とする技術であり、その技術は情報通信、バイオテクノロジー、環境、エネルギーなど、さまざまな分野にパラダイム転換をもたらし、新たな市場を創出すると期待されています。ナノテクノロジーは、計測技術、加工技術、材料技術などの複合技術であることが多く、多方面の研究成果を結集して、基礎的な研究開発が活発に行われています。

  こうした市場ニーズに対応して日立では、複合技術であるナノテクノロジーの研究開発を促進するため、産学官と連携するとともに、計測技術や加工技術など日立グループ各社が有する多方面の技術を結集するため、2000年12月、研究開発本部内に「日立グループナノテクノロジー統括推進センタ」を設置し、ナノテクノロジーを応用した材料や装置の開発などを進めています。

  今回日立では、こうした成果をもとに市場の創生と新たなビジネスの展開を図るため、日立グループに分散した各事業を取りまとめるための横断的な組織であるトータルソリューション事業部内に、専門部隊としてナノテクビジネス推進室を設置しました。
  ナノテクビジネス推進室では、まず、ナノテクノロジー関連の事業として、ナノインプリント技術を用いたビジネスを展開します。ナノインプリント技術は、従来の金型を用いたプレス工法をナノスケールのプレスに応用する技術であり、数十ナノメートルまでプリントでき、電子ビームを用いてナノ構造を製作する方法に比べて、非常に安価に製作できるものです。この技術が適用される分野は、バイオ、医療、医薬、化粧品など幅広い市場です。ナノテクビジネス推進室では、日立グループ各社が保有している加工技術、装置化技術、材料技術、計測技術などの技術を結集、融合することで、さまざまな市場創出の促進とビジネス獲得を図ります。
 
 
 
以上
 
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