本日、
イキソスソフトウェア株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:佐藤勉、以下、イキソス)、
イーエムシー ジャパン株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:スティーブン フィッツ、以下、EMC)、
SAPジャパン株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:藤井清孝、以下、SAP)、
デルコンピュータ株式会社(本社:川崎市、代表取締役社長:浜田宏、以下、デル)、
東洋ビジネスエンジニアリング株式会社(本社:千葉県習志野市、取締役社長:千田峰雄、以下、B-EN-G)、
日本電気株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:金杉明信、以下、NEC)、
日本ユニシス株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役社長:島田精一、以下、日本ユニシス)、
株式会社日立製作所(本社:東京都千代田区、代表執行役 執行役社長:庄山悦彦、以下、日立)、
マイクロソフト株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:マイケル ローディング、以下、マイクロソフト)(五十音順)の9社は、三共株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:庄田隆、以下、三共)が、中期経営計画達成に向けた経営改革の一環として、生産、販売、人事、経理などの業務を統括的に管理する統合基幹業務システム (ERP) SAP R/3を採用するにあたり共同で導入運営にあたったと発表しました。
国際的競争が激化する製薬業界では、新薬の創出に向けた研究開発費の増大、薬価(薬の公定価格)引き下げなど、各製薬企業ともに収益を圧迫する厳しい事業環境に置かれています。こうした状況下、三共は、2001年7月に業務改革本部を発足し、コスト削減とともに、業務全体の流れの抜本的見直しに取り組んでいます。三共にとって、統合基幹業務システム (ERP) SAP R/3の導入は、今後の事業展開を視野に入れた大規模な投資でしたが、抜本的改革の大きな一手としてその導入を決定し、準備が進められました。
今回の統合情報システム(サプライチェーン、会計、人事の3領域で16のSAP R/3モジュールと12の外郭システム)導入にあたっては、業務改革計画・実行支援をアクセンチュア、システム導入サポートを主にSAPが構築し、サプライチェーン領域をB-EN-Gが担当いたしました。また基盤面及び製造業務の支援には日立が参画、技術基盤としてはマイクロソフトのMicrosoft Windows 2000 Datacenter Server、Microsoft SQL Sever 2000を全面的に採用し、H/WにはDBサーバーに日本ユニシス、Webサーバーやその他のサーバーハードウェアにデル、ストレージにEMCを使用し、加えてアーカイブにイキソスを採用しました。また稼動後の運用保守はNECに全面的アウトソースを行っているという、大規模かつ稀にみる9社共同のもとに導入が実施されました。
三共は、今回のSAP R/3および関連システム導入によって、部門ごとに40以上あった業務システムを統合し、あたかも単一システムのように運用できるようになりました。このことは、同じデータを別々の部門でその都度入力するといった手間を省くことができ、業務の効率化につながります。また、生産や在庫に関する最新データも全社で共有出来るようになったため、生産計画のきめ細かな調整も可能になり、生産計画のサイクルをこれまでの月単位から旬(10日)単位に短縮することで、より効率的な資材調達や在庫状況に応じた迅速な生産計画作成が可能になります。結果として、在庫の適正化によるコスト削減につなげることができます。
三共では、業務改革の取り組みにより年間200億円以上のコスト削減を目標としております。また、ERPの導入を単なるシステムによる自動・省力化ではなく、経営力のアップにつなげるため、特に、業績管理、意思決定スピードの向上に最大限に活用したい考えでおり、今後、更なる改革をすすめていく予定です。