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2003年7月7日
 

ポリシーベース自律運用管理の実現に向け、統合システム運用管理
「 JP1 Version 7i 」を製品化

ビジネス視点での統合管理などを実現
 
 
 
  株式会社 日立製作所 情報・通信グループ(グループ長&CEO:古川 一夫)はこのたび、ポリシーベース自律運用管理の実現に向け、サービスプラットフォームコンセプトHarmonious Computingに基づく、統合システム運用管理「JP1 Version 7i」を、本日から販売開始します。「JP1 Version 7i」は、ビジネス視点(*1)での統合管理、システムの自律運用に向け稼働性能分析を支援するアベイラビリティ管理、および、ポリシーベースのセキュリティ管理を行う製品群を強化することで、情報システムのサービス品質を高め、企業のROI(Return On  Investment)向上を支援します。
*1: 「ビジネスを円滑に行うために、企業の情報システムをどのように運用管理すべきか」という、企業経営の立場からの視点。

  企業活動のライフラインとなる情報システムには、24時間365日止まることのない堅牢さが求められており、このためには、情報システムの稼働状態や性能状況を的確に把握することが重要です。また、急速なビジネスの変革に対応するべく、企業の情報システムの資産状況などを正確かつ詳細に把握することが、TCO(Total Cost of Ownership)最適化のために不可欠となっています。
  日立は、昨年12月17日にサービスプラットフォームコンセプトHarmonious Computingを発表し、お客さまのビジネスや業務に基づくポリシーを設定することで、高付加価値なサービスを快適に利用できるITシステムの実現に取り組んでいます。

今回販売を開始する「JP1 Version 7i」の主な強化ポイントは次の通りです。

1.ビジネス視点での運用性を大幅に向上した統合管理
  ビジネス視点から稼働・性能状況を管理できる「JP1/Integrated Manager - Central Scope」を新たに製品化します。「JP1/Integrated Manager - Central Scope」は、企業システム内に分散するサーバやアプリケーションプログラムを、ビジネス視点により業務別、部門別などの目的別グループで管理し、システム障害や稼働性能低下の発生箇所と合わせて、影響を受ける業務システムの範囲も一元的に管理します。これにより、障害発生時に管理対象となる情報機器やソフトウェアごとに表示される稼働・性能情報を元に、業務への影響を管理者のノウハウにより判断していた従来の管理に比べ、管理効率を大幅に向上できるとともに、システム障害による業務への影響範囲を高い精度で予測可能になります。

  また、企業内に大量に存在するIT資産を統合管理する「JP1/NETM/Asset Information Manager」を新たに製品化します。「JP1/NETM/Asset Information Manager」は、「JP1/NETM/DM」、「JP1/Lan Licenser」などの資産・配布管理製品が複数のPCなどから収集したハードウェア構成やインストールされているソフトウェアの情報を統合して、資産管理台帳を自動作成します。さらに、管理者への通知が必要となる契約期限切れ、ライセンス数の超過、不正ソフトウェアのインストールなどが発生した場合、管理者に電子メールで自動通知します。これにより、個別に収集したIT資産の情報を元に管理者が資産管理台帳を作成していた従来の管理に比べ、管理コストの大幅な削減ときめの細かいIT資産管理が実現できます。

2.自律運用に向け、システムの稼働性能管理・分析を実現するアベイラビリティ管理
  複数の稼働性能情報から横断的な状況把握・分析を実施し、システム障害時の問題解決支援と、障害発生予測を支援する「JP1/Performance Analysis」を新たに製品化します。分析・予測手法として、稼働性能情報の傾向を分析する「トレンド分析」、将来のある時点における稼働性能値を予測する「メトリック値の予測」、稼働性能が危機的な状況になる時期を予測する「危険域到達時刻予測」などを提供します。
  また、収集した稼働性能情報をレポートに出力できるなど、これらの新機能により、自律運用に向けた問題の未然防止的な管理を実現します。

3.セキュリティポリシーによるセキュリティの一元定義と管理を実現するセキュリティ管理
  統合セキュリティ管理「JP1/Security Integrated Manager」の機能を強化し、ファイアウォールや不正アクセス監視製品などの管理対象となるセキュリティ製品に対して、統一的なセキュリティポリシーを1つの設定画面から同時に設定できるようにします。これにより、統一的なポリシーにもとづくシステムのセキュリティ確保が容易に実現できます。

  今後も「JP1」は、ビジネス活動を支える運用管理ソフトウェアとして、ビジネス視点でのポリシーベース自律運用管理の実現に向け、継続的に強化していきます。

  なお、7月22日、23日に開催予定の「HITACHI-ITコンベンション2003」(東京国際フォーラム)で「JP1 Version 7i」のセミナーおよびデモを実施します。また、6月9日に開設した、サービスプラットフォームの総合的なシステム検証施設「ハーモニアス・コンピテンス・センター」では、「JP1 Version 7i」のセミナーおよびデモを実施していきます。

■JP1ホームページ
   http://www.hitachi.co.jp/jp1/

■主な新製品の価格・出荷時期
製品名 概要 標準価格 出荷時期
統合管理
JP1/Integrated Manager
- Central Scope
目的指向型統合ビューにより
システム管理者の視点で
統合管理を実現する製品
128万円 2003年
7月31日
資産・配布管理
JP1/NETM/Asset
Information Manager
IT資産の情報を一元管理する製品 30万円〜 2003年
7月31日
アベイラビリティ管理
JP1/Performance Analysis 
- Manager
システム全般の稼働情報を一元管理し、
稼働性能を分析する製品
120万円 2003年
7月31日
JP1/Performance Analysis 
- View
稼働性能分析を行うためのビューア製品 10万円
JP1/Performance Analysis
- Adaptor
稼働性能情報を収集するツールとの
連携用製品
20万円

■主な機能強化製品の価格・出荷時期
統合セキュリティ管理
JP1/Security 
Integrated Manager
各種セキュリティ製品を一元管理する製品 150万円 2003年
7月31日
稼働環境は、HP-UX, Solaris, AIX, Windows ServerTM2003, Windows(R) 2000, Windows(R) XPです。
(製品によって一部異なります。詳細はJP1ホームページ参照)
JP1/Security Integrated Manager」は、2001年11月に発表した日本電気株式会社との「システム運用管理ソフト分野での提携」による共同開発の成果です。

■商品名称等に関する表示
AIXは、米国における米国International Business Machines Corp.の登録商標です。
HP-UXは、米国Hewlett-Packard Companyのオペレーティングシステムの名称です。
JP1/Security Integrated ManagerおよびJP1/Security Integrated Manager - Runtime Libraryは、情報処理振興事業協会(IPA)が推進する「創造的ソフトウェア育成事業」の一環として技術開発された内容を含みます。
Microsoftは、米国およびその他の国における米国Microsoft Corporationの登録商標です。
Solarisは、米国およびその他の国におけるSun Microsystems, Inc.の商標又は登録商標です。
Windows(R)は、米国およびその他の国における米国Microsoft Corporationの登録商標です。
Windows(R)の正式名称は、Microsoft(R) Windows(R) Operating Systemです。
Windows Serverは、米国およびその他の国における米国Microsoft Corporationの商標です。
その他記載の会社名、製品名は、それぞれの会社の商標もしくは登録商標です。
 
 
 
以上
 
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本文ここまで


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