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2003年5月30日
日立中国有限公司
日立(中国)投資有限公司
株式会社 日立製作所
日立の還流式ATMを中国の交通銀行から受注
日立の還流式ATM
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日立製作所の子会社である日立中国有限公司(以下、HCH)は、このたび、中国の交通銀行(本店:中華人民共和国上海市)から還流式現金自動取引装置(以下、還流式ATM)63台を受注しました。
交通銀行は、中国国内に86の支店と2,000の店舗、海外に4支店、2駐在員事務所を持つ、対外融資窓口、為替業務の指定を有する中国人民銀行の監督下にある総合的銀行です。交通銀行は、1998年7月に世界的に有名な金融誌『ユーロ・マネー』が、1999年5月に『グローバル・ファイナンス』誌が、それぞれ中国の最優秀銀行と評価するなど、一流のサービスを提供する世界でも有数の銀行です。交通銀行では、事業のグローバル化を戦略的な目標として掲げており、新たな金融サービスの改善と刷新を進めています。
日立は、ATMをはじめ、ハードウェアからソフトウェア、各種サービスメニューまで自動機に関する広範な製品、サービスを提供しています。今回受注した還流式ATMは、従来の国内向けATMの開発で培ってきたノウハウを活かし、大小様々な紙幣のハンドリング/鑑別技術を確立し、世界各国の紙幣取扱いを可能にした本格的な紙幣還流機構を搭載した製品です。 本機構は、円や元、ドル、ユーロ等、世界各国の大小様々な紙幣の入出金にも対応し、搭載する紙幣カセットの数や組み合わせを変更するだけで、還流/非還流の切り替えや、取り扱う金種の設定が自由にできるなど、利用される場所や条件に合わせた設定が可能な、コンパクトかつ大容量の紙幣還流機構です。 また今回受注した還流式ATMは、入金紙幣を出金に回す等、入出金を一台の装置で実現するため銀行の運用コストの削減や業務効率の向上が図れ、インターネット経由で金融商品販売等のサービスの提供にも応用できるため、他行との差別化を図ったサービスの提供に有効です。
日立の還流式ATMは2000年末に中国市場に参入し、北京、鄭州、広州など沿海都市の銀行を中心に導入されており、高い性能と操作の容易さで、ユーザーから高い評価を受けています。また、2000年の北京金融展示会において、新紙幣還流機構を搭載したATMを初出展し、中国政府首脳や各銀行指導者から好評を博しました。
日立は、銀行業務の合理化や資金運用の効率化、利用者の利便性向上等の面から、今後普及拡大が予想される還流式ATMの世界的展開を目指して市場の開拓を図るとともに、中国市場では、金融ソリューションのキープロダクトの一つとしてATMの拡販を進めていきます。
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以上
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