株式会社 日立製作所 情報・通信グループ(グループ長&CEO:古川 一夫、以下 日立)のIPv4/IPv6対応ギガビットルータ「GR2000-10H/20H」が、このたび、中国の通信分野における統括官庁である信息産業部でのIPv6の国家標準規格のドラフト版に基づく製品認定テストに合格しました。
さらに、正式に中国においての販売及び商用ネットワークへ接続可能な装置と認定されたことを意味する「電信設備進網試用批文(でんしんせつびしんもうしようひぶん)」を、IPv6対応製品として初めて交付されました。これにより、中国国内の通信事業者が、IPv4/IPv6商用ネットワークの構成機器または接続装置として「GR2000-10H/20H」を使用することが可能となります。
日立は、今回の認定に続き、アクセスゲートウェイ「AG8100」シリーズなど他のIPv6対応製品の認定取得を進め、近い将来不足が見込まれる中国のグローバルIPアドレスの対策となる、IPv6商用ネットワークの拡大に対応した製品を、中国市場にて積極的に拡販していきます。
中国では携帯電話の普及やインターネットなどのネットワークの拡大など、通信分野において積極的な投資が行われており、今後も引き続き、IPネットワーク利用者の拡大が予想されています。そのため、中国に割り当てられたグローバルIPアドレスが近々枯渇することが見込まれており、その根本的な対策となるIPv6技術は、次世代ネットワークのコア技術として、中国政府及び通信事業者において、積極的に導入の検討が行われています。
日立は、1997年に業界初のIPv6対応ルータ「NR60」を製品化して以来、「GR2000」シリーズや「AG8100」シリーズといったIPv6対応製品を開発、製品化してきました。中国においては、2002年5月から、中国・湖南省でスタートした中国初の商用IPv6実験プロジェクトに主要ベンダとして参画したほか、2002年6月からは、日中両国政府及び企業が進める「次世代インターネット日中IPv6協力プロジェクト」(IPv6-JC)に参画して、中国の学術ネットワークであるCERNET(中国教育和科研計算機網)などの関係機関と連携し、IPv6商用ネットワークの実用化に向けたさまざまな研究活動をしています。
また、2002年10月に、中国のIPv6業界をリードするBII Group(天地互連信息技術有限公司)と、中国におけるIPv6対応製品の販売委託契約を結び、日立の戦略パートナーとしてマーケティング活動の支援を得て、中国市場でのIPv6対応製品の拡販を進めてきました。
今回、ギガビットルータ「GR2000-10H/20H」は、IPv6ルータとして中国で初めて「電信設備進網使用批文」を交付されました。「電信設備進網試用批文」は、国家標準規格のドラフト版に合格して交付されるもので、近い将来正式な規格に移行するに伴い、手続きすることで「電信設備進網許可証」となるライセンスです。なお、この製品はIPv4にも対応しているため、IPv4ルータとしての正式ライセンスである「電信設備進網許可証」も同時に取得しています。この認定を契機に、中国での拡販活動を積極的に進めていきます。
なお、日立は、4月2日から3日間、北京で行われる「Global IPv6 Summit in
China」にプラチナスポンサーとして参加し、基調講演を行うほか、日立ブースにおいて、IPv6対応機器・ソリューションサービスの紹介や、IPv6技術を活用したネットワークのデモなどを実施します。
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