日立製作所 日立総合病院(院長:岡 裕爾/住所:茨城県日立市/以下、日立病院)は、このたび、「株式会社 日立製作所 日立総合病院 茨城県地域がんセンター」(以下、日立病院 茨城県地域がんセンター)を4月1日に開設します。日立病院 茨城県地域がんセンターは、茨城県北部地域のがん診療の中核的な役割を担うものとして、難治性がん等の患者の方に対する高度専門的診断および集学的治療(*)を行うことを目的に開設するものです。
日本においてがんは、1981年以来死亡原因の第一位となっており、日本人の死亡原因の約3割を占めています。こうした事情から茨城県では、1990年1月に「茨城県総合がん対策推進計画」を策定し、がんの医療体制構築のため、中核的役割を担う高度専門医療施設として地域がんセンターの整備を進めています。
日立病院は、日立市を中心とした茨城県北部地域の医療と健康づくりを担う中核病院であり、特に、高度専門医療および救急医療において大きな役割を果たしています。
こうした中、日立病院は、1990年8月に、(1)難治性がんの集学的治療、(2)末期がん患者の身体的・精神的ケア、(3)がん医療従事者の教育・研修、臨床研究を行うという目的のもと、県内4個所の地域がんセンターのうちの1施設として茨城県から指定されました。
日立病院 茨城県地域がんセンターは、がんの疑いやがんと診断された患者の方が対象となり、入院後は、がんの広がりと全身状態を評価し、患者の方に病名や治療法についての情報をわかりやすく説明します。また、がん診療の専門医、看護師、薬剤師、診療放射線技師などの医療従事者が協力してチーム医療にあたり、安全で質の高い医療を提供します。がんに対する治療法として、外科治療(手術)、放射線治療、抗がん剤を用いた薬物治療などを行うとともに、がんの苦痛や苦悩から開放された生活を希望する患者の方へのケアを実施します。
日立病院 茨城県地域がんセンターでは、今後、茨城県北部地域におけるがん治療の中核病院として、患者の方の生活の質に配慮した質の高い医療を提供します。また、茨城県が今回新たに策定した「茨城県総合がん対策推進計画−第2次計画」に基づき、他の3ヶ所の茨城県地域がんセンター及び、地域医療機関などと連携を図りながら「がんに対する不安への対策」「がん診療医療機関ネットワーク」「終末期ケアに対する対策」を進めていきます。
(*) 集学的治療:多方面の経験と方法を合理的にひとつの対象疾患に集めて最大の治療効果を狙う治療方法
■ 株式会社日立製作所日立総合病院の概要 |
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■ 株式会社 日立製作所 日立総合病院 茨城県地域がんセンター棟の概要・特徴 |
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