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『solfge(ソルフェージュ)』
(R−S31HRV) |
日立ホーム&ライフソリューション株式会社(社長:瀬端 久仁雄)は、冷却用冷媒と断熱材用発泡剤に地球温暖化係数が大きいフロンを使わないノンフロン仕様の冷蔵庫『solfge(ソルフェージュ)※1』(R−S31HRV)を、5月30日から発売します。
新製品は、冷却用冷媒に地球温暖化係数が従来の代替フロン(R134a)の約1/400の「イソブタン(R600a※2)」を採用し、従来から採用しているノンフロンの断熱材用発泡剤「シクロペンタン」とあわせて、地球温暖化の影響が極めて小さな冷蔵庫を実現しました。
イソブタンは天然ガスの一種ですが可燃性です。新製品では、冷媒充填量の最少化、冷却装置の配管接続部の削減、電気部品類の防爆仕様化などにより、万全の安全性確保を図りました。さらに環境保全のため、新たに梱包用発泡スチロールを全廃したほか、無鉛はんだの採用や再生プラスチックの利用など、なお一層の環境負荷低減に努めました。
環境意識は世代を超えて高まっています。新製品は斬新なフォルムや省スペース性、自動製氷機や中段野菜室などの最新機能を備えて、若年層から熟年層まで幅広い支持を集めている『solfge』を母体に、地球温暖化や環境負荷化学物質の影響を抑えた環境対応のベーシックな冷蔵庫として開発しました。
なお、本製品は松下グループと日立グループの包括提携※3に基づき、「白物家電事業における環境対応新技術」開発の一環として、松下電器産業株式会社、松下冷機株式会社と当社が共同でノンフロン冷媒冷蔵庫の安全性に関する技術確立と検証を行い、発売するものです。
※1 |
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solfge:フランス語で「音楽教育の基礎」の意。 |
※2 |
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オゾン破壊係数 |
: |
0(特定フロンCFC−11を1としたとき) |
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地球温暖化係数 |
: |
約3(100年間積算値、CO2を1としたとき) |
※3 |
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2001年5月23日発表。 |
■希望小売価格および発売時期
商品名 |
機種名 |
定 格
内容積 |
本体希望小売価格
(税 別) |
発売時期 |
月産台数 |
ノンフロン仕様の冷蔵庫
ソルフェージュ
『solfge』 |
R−S31HRV |
305L |
165,000円 |
5月30日 |
1,000台 |
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■開発の背景
古くから冷蔵庫では断熱材用発泡剤と冷却用冷媒にフロンを使っていましたが、当社では1995年から発泡剤にはオゾン破壊係数が0で地球温暖化の影響が極めて小さい「シクロペンタン」を採用しました。一方、冷媒には1993年からオゾン破壊係数が0の代替フロン(R134a)を採用し、さらに現在は家電リサイクル法に基づきリサイクル処理時に冷媒フロン(R12、R134a)の回収を行って、温暖化防止を図っています。
しかし、1997年のCOP3(地球温暖化防止京都会議)で、CO2をはじめ6物質が温室効果ガスに指定され、冷蔵庫の冷媒である代替フロン(HFC)も削減対象となりました。
本製品はこのような状況を背景に代替フロンからの転換のため、地球温暖化係数が代替フロンの約1/400の炭化水素系物質「イソブタン(R600a)」を採用しました。
「イソブタン」は、既に欧州では冷媒に使われています。しかし可燃性ガスのため、庫内に電気部品の少ない欧州の直冷式冷蔵庫と比べ、自動霜取ヒーターやファンモーターなど庫内に電気部品の多い日本のファン冷却式冷蔵庫における「イソブタン」の使用は、流通時・使用時・修理時の安全性確保が最重要課題でした。
本製品では、冷媒充填量の最小化、冷却装置の配管接続部の削減、霜取ヒーターの低温化やブラシレスファンモーターの採用、電気部品類の防爆仕様化などにより、万全の安全性対策を施し、オゾン層破壊ゼロで地球温暖化係数も極めて小さなノンフロン仕様の冷蔵庫として製品化しました。
■主な仕様
形 式 |
R−S31HRV |
定格内容積 |
合 計 |
305 L |
冷 蔵 室 |
173
L |
野 菜 室 |
66
L |
冷 凍 室 |
66
L |
外 形 寸 法 |
幅540・高さ1725・奥行615 ? |
自動製氷機 |
浄水機能・製氷皿お掃除機能付き |
ノンフロン仕様 |
冷
却 用 冷 媒 |
イソブタン(R600a) |
断熱材用発泡剤 |
シクロペンタン |
外 装 色 |
(G) グリーン |
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