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平成11年12月24日

千歳市マルチメディア・モデルキャンパス展開事業
(電子図書館等)の開始について

 日立製作所は、このたび電子図書館システムを開発し、千歳市、及び千歳科学技術大学
と共同で、12月12日から千歳市立図書館と千歳科学技術大学を専用線で接続した環境
において両図書館における蔵書、コンテンツの相互検索、及び大学から市立図書館に対す
る遠隔公開講座等の実証実験(一般へのサービス提供)を開始しました。
 なお、本実験は、平成10年度一次補正事業として郵政省の認可法人である通信・放送
機構(TAO)の研究成果展開事業として平成11年4月よりスタートしているものです
が、電子図書館用コンテンツの登録作業等が進み、サービス提供が可能となったため一般
公開を行うものです。
 
 近年、政府が『高度情報通信社会推進に向けた基本方針』の中で「大学図書館における
電子図書館機能の充実」を提唱し、また、文部省生涯学習審議会においても「地域電子図
書館構想」が提案されるなど、国家的規模での電子図書館構想が進んでいます。
 
 当社は、こうした状況に対応して、インターネットのブラウザ技術と目次検索・本文テ
キスト検索等の高度な検索技術を活用した電子図書館システムを開発し、千歳市立図書館、
及び大学プロジェクトチーム(専任教員、及び学生)の協力を得て、実証実験を行います。
 本実証実験プロジェクトで使用する電子図書館システムでは、それぞれに設置された検
索端末から、相互に所有する図書や資料の蔵書検索と共に、目次や本文をOCR(文字認
識装置)によりテキスト化し、また同時にそのページを画像データとしても登録すること
で、目次・本文のテキスト検索と共に該当ページをそのまま画像として表示することが可
能となっています。

 本システムによる実証実験は、平成13年3月まで実施し、本システムの利用者となる
市民や大学生からの意見をイントラネット上から吸い上げると共に、実際の運営者となる
図書館職員、大学教員、職員等と連携しながら、新たな地域に根ざした図書館としての電
子図書館の機能について提言します。

 当社では、今回のシステムの実績を基に、地域の高度情報化に貢献するとともに、実験
を通じて培った経験やノウハウを今後の電子図書館システムの拡販に生かしていきます。


                                   以 上



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