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平成11年11月15日

日立と地方銀行3行が基幹システムの共同化で基本合意

−みちのく銀行、山陰合同銀行、肥後銀行の
共同センタをアウトソーシングセンタ内に設立−

 日立製作所 情報・通信グループ(グループ長&CEO:小高 俊彦)は、このたび、みちのく銀行、
山陰合同銀行、肥後銀行との間で、3行の基幹システムを共同化し、アウトソーシングの検討をする
ことに関し基本合意しました。これに伴い、日立では、平成14年1月、日立アウトソーシング岡山
センタ内に共同センタを設立します。3行では、基幹システムの共同化、アウトソーシングに向けた
詳細検討を経て、平成13年度から平成14年度にかけ、それぞれの基幹システムを順次共同センタ
に移行する計画です。

 みちのく銀行、山陰合同銀行、肥後銀行の3行では、金融業界における競合力の強化に向け、経営
資源の有効活用を図りながら、地域に密着し、顧客ニーズに対応した新商品・新サービスの早期提供
を実現する基幹システム基盤の構築が共通の課題となっています。

 日立では、平成6年からアウトソーシングサービスをソリューションビジネスメニューの一つとし
て開始し、平成7年5月に「日立アウトソーシング磯子センタ」(横浜市磯子区)、平成8年5月に
「日立アウトソーシング南港センタ」(大阪市住之江区南港)、本年4月には「日立アウトソーシン
グ岡山センタ」(岡山市岡山リサーチパーク内)を開設し、事業を拡大してきました。また、地方銀
行、第二地方銀行とのトライアルを通じたインターネットバンキング共同センターの設立や、地方銀
行の投信販売口座管理システムの共同アウトソーシングなど、特に金融機関向けの共同センターサー
ビスで多くの実績を有しています。

 今回の共同化は、勘定系、情報系、外部接続系の基幹システムはもとより、ネットワーク、営業店
システムを含めたものです。24時間365日の運用が可能なシステム基盤が整備されている肥後銀
行のシステムをベースとして、3行の先進分野を相互に取り入れることにより、コスト及び機能メリ
ットを追求していきます。
 現在の3行の基幹システムは、勘定系に日立の業務パッケージ「EXPERT」(エキスパート)
を採用しているなど、システム環境がほぼ同一であるため、共同化によるコスト削減の効果が大きく、
新商品のスピーディな提供など顧客サービス面においても大きな効果が期待できます。また、システ
ムの開発、運用を日立にアウトソーシングすることにより、3行のシステム関連費用を最大で3割以
上削減できる見込みです。

 今後、4社では、平成12年3月まで詳細検討を行い、平成13年度から平成14年度にかけ、そ
れぞれの基幹システムを共同化し、順次共同センタへのアウトソーシングに移行する計画です。
 なお、4社では今回の共同アウトソーシングに対する他の地方銀行の参画も検討していく予定です。

                                                                       以 上


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