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平成11年9月21日

文書ライフサイクルと業務プロセスを連携する
文書管理基盤ソフトウェア「DocumentBroker Version 2」を発売

−インターネット時代の情報流通に適したXML文書の管理機能も強化−

 日立製作所 情報・通信グループ(グループ長&CEO:小高 俊彦)は、このたび、文書ライフサイクルと業務
プロセスの実行を連携させる機能や、XML(eXtensible Markup Language)文書のタグ情報をデータベース
へ自動登録する機能などを強化することで、業務をつなぐメディアとしての文書を有効活用し、業務プロセス
における情報の流通スピードや質の向上を図る、文書管理基盤ソフトウェア「DocumentBroker Version 2」
を製品化し、9月24日から販売開始します。
     
 近年、ボーダーレスな企業間競争の激化により、各企業は業務ノウハウを最も自然な形で記録できる文書
情報として蓄積し、組織内で共有・活用していくことがメガコンペティション時代を勝ち抜く必要条件とな
っています。一方、日本政府が本年8月に提唱した「ミレニアム(千年紀)・プロジェクト」構想の中で提言
されている、2003年を目標とした「スーパー電子政府」の実現や、平成10年7月の電子帳簿保存法、本年5月
の情報公開法の法整備により、官庁や自治体、民間企業の業務や文書の電子化が進むことで、文書管理シス
テムのニーズが急速に高まることが予想されます。
     
 当社では、平成10年10月からスケーラブルで高信頼なミッションクリティカル文書管理システムの構築を
支援する文書管理基盤ソフトウェアとして「DocumentBroker」を提供してきました。「DocumentBroker」
は業界標準のDMA(Document Management Alliance)に準拠したオブジェクトモデルやCORBA(Common 
Object Request Broker Architecture)などのオープンインターフェースを採用しています。
     
 今回販売する「DocumentBroker Version 2」では、業務プロセスに基づいた文書管理を実現するため、
文書の作成、公開、保管、廃棄などの文書ライフサイクルにそって業務アプリケーションプログラムをコン
トロールする「DocumentBroker Life Cycle Suite」を新たにラインアップしました。これにより、ビジ
ネスに関する情報の8〜9割を占める文書を、業務をつなぐメディアとして有効活用でき、業務プロセスにお
ける情報の流通スピードや質の向上が図れます。
 また、XML文書へのアクセスソフトウェア「Hitachi Processing Facility for XML C++ Enterprise 
Runtime」との連携により、XML文書のタグ情報を元に、文書名や著者名、作成日付などの文書属性をデー
タベースへ自動登録することで文書登録時の属性指定作業を軽減するとともに、タグ構造指定検索により登
録文書の再利用性を高めます。
 さらに、従来から提供している全文検索機能、XML、SGML(Standard Generalized Markup Language)
などの構造文書に適した構造指定検索機能に加え、ユーザが任意に指定した文章から、その文書を特徴付け
るキーワードを自動抽出しキーワードを含む文書を検索する、概念検索機能を新たに追加しました。これに
より、検索条件の試行錯誤的な設定が不要になり、検索効率の向上が図れます。
 一方、大規模、分散環境下の文書管理業務システムの分析から設計・運用まで、ユーザーの業務形態に最
適な文書管理システムの構築を支援する「文書管理テクニカルサービス」もあわせて提供します。本製品は、
「スーパー電子政府」の実現を支援する電子行政ソリューション「Solutionmax for CyberGovernment」
や、自治体の収受・起案管理、庁内文書管理、情報公開などを支援する「統合文書管理システム」、製薬業
界向けの「医薬ドキュメントソリューションサービス」等のソリューションメニューの基盤製品として活用
していきます。今後は、ナレッジ・マネージメントシステムの基盤製品として適用を図るほか、ERP、SFA、
グループウェアなどのパッケージとの連携を強化していく計画です。
     
■主な新製品の価格
     商  品  名                                               標準価格   
        
     DocumentBroker 特別導入評価パック Version 2*1            98万円  
     DocumentBroker Server Set Version 2*2                   386万円 
     DocumentBroker Server Set移行パックVersion 2*3          288万円 
     DocumentBroker Repository Version 2                        50万円  
     DocumentBroker Server Version 2                         119.5万円  
     DocumentBroker Development Kit Version 2                  170万円 
     DocumentBroker Life Cycle Suite Version 2                 100万円 
     DocumentBroker Web Client Life Cycle Option Version 2      20万円  
     Hitachi Processing Facility for XML C++ Enterprise Runtime 50万円  
     HiRDB Text Search Plug-in                                  20万円〜  
     HiRDB Text Search Plug-in Conceptual Extension            100万円 
     DocumentBroker 使用ライセンス Version 2                     2万円〜 
     
「DocumentBroker使用ライセンス Version 2」以外の稼動OSはHP-UX 11.0です。
     
注*1:「DocumentBroker Server set Version 2」と10ユーザ使用ライセンスをセットにした導入を検
   討するための製品です。
注*2:「DocumentBroker Server Version 2」、「DocumentBroker Repository Version 2」、
   「DocumentBroker Development Kit Version 2」などを含みます。
注*3:「DocumentBroker 特別導入評価パック Version 2」から「DocumentBroker Server Set 
    Version 2」へ移行するための製品です。10ユーザ使用ライセンスを越えるライセンスについて
    は、別途「DocumentBroker 使用ライセンス Version 2」が必要になります。
      
■主な新製品の出荷時期
       平成12年3月
     
■ 製品ホームページ
       http://www.hitachi.co.jp/soft/docbro
     
■ 他社商品名称に関する表示
  ・ CORBAは、Object Management Groupが提唱する分散処理環境アーキテクチャの名称です。
  ・ HP-UXは、米国Hewlett-Packard Companyのオペレーティングシステムの名称です。
  ・ その他,記載の会社名・商品名は,各社の商標または,登録商標です。
     
     
                                     以  上


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