日立製作所 情報・通信グループ(グループ長&CEO:小高俊彦)は、このたび、GMR*1ヘッドの改良に
加え、高記録密度を実現する最新の信号処理技術MEEPRML*2を新たに採用することで、12.7ミ
リ厚で記憶容量18.1ギガバイトを実現した2.5型磁気ディスク装置「DK22AA−18」、および
9.5ミリ厚で記憶容量12.0ギガバイトを実現した「DK23AA−12」を、小型磁気ディスク装置
のラインアップに新たに追加し、8月25日から販売を開始します。また、9.5ミリ厚では記憶容量
9.0ギガバイトを実現した「DK23AA−90」、および6.0ギガバイトの「DK23AA−60」
もあわせて販売開始します。
近年、従来はデスクトップPCで行っていた業務や、大容量のマルチメディアデータの取扱いを、ノ
ートPCやサブノートPC等で行うケースが増加しています。また、液晶デスクトップPCの普及に伴
い、小型で省電力な2.5型磁気ディスク装置が採用され始めています。こうした背景のもと、2.5型
磁気ディスク装置には、一層の小型化・大容量化・高性能化が求められています。
今回発売する「DK22AA−18」、「DK23AA−12」では、高性能GMRヘッドの改良や、
MEEPRML信号処理技術、ヘッドロード/アンロード方式*3の採用により、1インチ平方当たり
10.79ギガビットという世界最高水準の面記録密度を達成し、大容量化を実現しました。
また、内部データ転送速度(媒体記録再生時)は、最大20.6メガバイト/秒、高速アクセス技術の採
用により平均シーク時間は12ミリ秒を実現しました。さらに、標準インタフェースであるATA−5
をサポートし、パソコンとのデータ転送速度は最大66.6メガバイト/秒(Ultra DMA mode 4)を実現し
ました。これにより、ノートPCでデスクトップPC並みの記憶容量が実現し、液晶デスクトップPC
のさらなる省スペース化も可能となります。
■今回発売の新製品
型 名 容量 厚さ サンプル価格 サンプル出荷時期
DK22AA−18 18.1 GB 12.7ミリ オープン 平成11年9月末
DK23AA−12 12.0 GB 9.5ミリ オープン 平成11年8月末
DK23AA−90 9.0 GB 9.5ミリ オープン 平成11年8月末
DK23AA−60 6.0 GB 9.5ミリ オープン 平成11年8月末
*1 GMR(Giant Magnetoresistive):
巨大磁気抵抗。従来のMR(Magnetoresistive)ヘッドを改良し、データの読取り感度を高めたヘッ
ドで、高速データ転送/高記録密度が可能になる。
*2 MEEPRML(Modified Extended Extended Partial Response Maximum Likelihood):
従来の、隣接する波形の相互干渉による波形の歪みを予測し、補正を加える信号処理技術(PRML)
に32/34parity方式を採用することで、より高い記録密度が実現する信号処理技術。
*3 ヘッドロード/アンロード方式:
従来のコンタクトスタートストップ方式に代り、円板回転起動時にヘッドを円板上に浮上させる方
式。円板停止時にはヘッドは円板に接触していない。高密度、大容量、高耐衝撃性を実現する。
以 上
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