日立製作所は、Windows NT(R)上でアプリケーションのメモリ使用状況を監視し、アプリケーションの長
期安定稼動を支援するソフトウェア「FA MASTER Memory Checker」を7月30日より発売開始します。
Windows NT(R)上でアプリケーションを稼動させた場合、一時的には正常動作していても、長期に連続稼
動させると、ある日突然システムハングアップが起こる事があります。これは、多くの場合メモリリークと
呼ばれるメモリの不正使用に起因しています。「Memory Checker」は、各アプリケーションが実行している
プロセスのメモリ利用状況を本来のシステム実行速度を損なわずに測定し、メモリリークの疑いのあるアプ
リケーションの事前警告を行います。
「Memory Checker」は、特別な専門知識がなくとも、メモリリークの解析に必要な情報の取得が可能であ
り、アプリケーション製作工数の大幅な低減を実現するとともに、長期連続稼動システムの構築、運用を支
援します。
メモリリークとは、プログラムが使用したメモリを開放せず、そのプログラムが占有するメモリ量が徐々
に増大していく現象です。この結果、システムの使用可能なメモリが時間のたつとともに失われ、ついには
システムダウンを起こすことがあります。プログラム起動当初はプログラム内の処理自身は正常に行われて
いるように見え、かつメモリの増大していく時間も数週間から数ヶ月とプログラムによって極めて時間の幅
が広いため、メモリリークが発生していても実際にシステムがダウンするまでそれに気づく事は難しく、さ
らにシステムダウン時でさえも、その原因が、あるプログラムのメモリリークであると特定するまでには多
くの工数を要します。
Memory Checkerは従来のメモリ監視ツールになかった以下の機能により、Windows NT(R)上でのメモリリ
ークに起因するシステムダウンを回避し、高信頼システム構築を実現可能とします。
(1)メモリリーク発生プログラム特定機能
システムテスト段階において、メモリリークを発生させているアプリケーションプログラム部位を特
定することが可能です。原因の早期特定により、対策を含めた安定稼動システム構築工数が大幅に削
減可能となります。
(2)メモリリーク進行状況監視機能
アプリケーションプログラムにメモリリーク部位が残っている場合でも、システム稼動後のメモリ不
足に至る時期の予測や事前アラーム出力が可能です。予測に基づく計画的な予防保全(システム初期
化)を実施することで、不意のシステム停止を防止することができます。
本製品は、従来からのFA分野における日立と(株)コンテックとのパートナーシップに基づき、(株)コン
テックと日立の双方から発売されます。コンテックからの発売は、9月からとなります。
■製品価格
メモリ監視ツール「FA MASTER Memory Checker」
\198,000(1ユーザーライセンス付き)
同上用追加1ユーザライセンス
\ 32,800/ライセンス
メモリ監視ツール「FA MASTER Memory Checker(負荷測定機能付き)」
\298,000(1ユーザーライセンス付き)*1
同上用追加1ユーザライセンス
\ 49,800/ライセンス*1
*1:プロセッサやI/Oの負荷を測定する機能を付加したツールで、システムの性能チュー
ニングに有効です。9月より発売開始します。
■動作環境
PC/AT互換機、Windows NT(R)4.0 Servicepack3またはServicepack4、Microsoft(R) Excel 97
■商標表示
Microsoft(R) Windows NT(R)、Microsoft(R) EXCELは、米国Microsoft Corporationの米国及び
その他の国における登録商標です。その他、上記以外に本書に記載されている他社製品名(ソフトウェ
ア・ハードウェア)は、各社の登録商標、商標または商品です。本書に記載の製品仕様は、改良のため
予告なしに変更することがあります。
以 上
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