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平成11年5月17日

「HITACHI 9000Vシリーズ ワークステーション」のラインアップを強化

−最新鋭64ビットプロセッサPA-8500搭載の3モデルを製品化−

 日立製作所 情報・通信グループ(グループ長&CEO:小高 俊彦)は、この度、「HITACHI 9000Vシリーズ ワ
ークステーション」に、最新鋭64ビットPA-RISCプロセッサ「PA-8500」を搭載し、現行モデル「VQ2240」に
比べ、約2倍の高速化を実現したハイエンドモデル「J5000」をはじめ、ミッドレンジモデル「C3000」、ロー
エンドモデル「B1000」の3モデルを製品化し、本日から発売します。
 
  UNIXワークステーションは、プロセッサの高い処理能力や優れたグラフィックス表示性能により、機械系
3次元処理や電気系設計業務で広く使用されています。
最近では、製品開発期間短縮のため、3次元ソリッドモデリングやバーチャル・プロトタイピング技術を活
用したハイレベルの設計業務が増加してきており、より高速・大規模なシステムへの要求が高まっています。
     
  今回販売を開始する3モデルは、プロセッサに最新鋭のPA-RISC「PA-8500」を採用すると共に、ディスク装
置接続のためにLVD(Wide Low-Voltage Differential)対応のUltra-2 SCSIインタフェースを採用し、高速
ファイル処理も可能にしました。さらに、3次元グラフィックス・アクセラレータVISUALIZE-FXシリーズを
搭載し、高速表示を実現しています。また、システム装置の筐体には、ミニタワー型を採用しています。
「J5000」では、4台の内蔵ディスクにオンライン状態でも追加・交換が可能なホットプラグ機能をサポートし
ました。リムーバブル装置は標準搭載のCD-ROMドライブ1台に加え、フロッピーディスクドライブまたはDAT
ドライブのいずれか1台、さらにPCIスロットは最大7スロットまで搭載できるなど、幅広い拡張性も実現し
ています。なお、「C3000」「B1000」では、内蔵ディスクを2台、CD-ROM及び、フロッピーディスクドライブ
を同時に搭載できるほか、PCIスロットを最大6スロットまで搭載できます。
     
【今回発表の新製品】 
     モデル名    プロセッサ(MHz)   メモリー     価格(税別)     出荷開始時期
      J5000    PA-8500(440)×2  512MB〜4GB   5,357,000円〜  平成11年7月末〜
      C3000    PA-8500(400)×1  512MB〜4GB   3,227,000円〜  平成11年6月末〜
      B1000    PA-8500(300)×1  128MB〜4GB   2,516,000円〜  平成11年6月末〜
     
<価格内訳>プロセッサ、基本メモリー、内蔵ディスク9GB、CD-ROM、VISUALIZE-EG、
      17型カラーCRT、キーボード、マウス、P-UX10.20 2ユーザライセンス
     
<商標表記>
・ HP−UXは、米国Hewlett-Packard Companyのオペレーティングシステムの名称です。
・ PA−RISCは、米国Hewlett-Packard Companyの商標です。
・ UNIXは、X/Open Company Limitedが独占的にライセンスしている米国ならびに他の国における
  登録商標です。
・ ダイヤモンドトロンは三菱電機(株)の製品名称です。
     
【新製品の特徴】
1. 最新鋭プロセッサを搭載し、高速処理を実現
   プロセッサには、1.5MB(命令用0.5MB、データ用1.0MB)のキャッシュメモリーを内蔵し、高速処理を実
現した、最新鋭64ビットプロセッサ「PA-8500」を採用しました。これによりハイエンドモデル「J5000」は、
現行モデル「VQ2240」に比べて約2倍、ミッドレンジモデル「C3000」は同「VJ240」に比べて約1.8倍、ローエ
ンドモデルの「B1000」は同「VI180L」に比べて3.2倍の高性能化を実現しました。
     
2. 大規模業務にも対応可能
   オペレーティングシステム(OS)としては、「HP-UX10.20」に加え、64ビットプロセッサに対応し、大規模
業務にも適した最新OS「HP-UX11」が利用できます。このOS機能を最大限に活かすために、全てのモデルでECC
付き高速SDRAM採用のメモリーを、最大4GB(現行モデル比2倍)まで搭載可能にしました。
     
3. 高速かつ拡張性に優れたI/Oインタフェースを採用
  I/Oインタフェースとして4×PCI(64ビット、60MHz)をはじめ、2×PCI(64ビット、30MHz)を採用しました。
このインタフェースを「J5000」では最大7スロット、「C3000」「B1000」では最大6スロットまで拡張するこ
とができます。また、今回「HITACHI 9000Vシリーズ ワークステーション」としては初めて、LVD(Wide 
Low-Voltage Differential)対応のUltra-2 SCSIインタフェースを採用しました。このインタフェースには
内蔵ディスクが接続され、最大80MB/秒の高速データ転送が行えます。
     
4. システムの拡張に対応したミニタワー型システム装置
   新モデルのシステム装置は、全てミニタワー型を採用しました。これにより、「J5000」では2プロセッサ
を搭載し、内蔵ディスク4台(現行モデル比4倍の容量:最大72GB)、リムーバブル装置2台を搭載できます。
また、「C3000」「B1000」では内蔵ディスク2台、リムーバブル装置2台が搭載できるなど、適用業務の拡大、
データ量の増大などに伴うシステム拡張も柔軟に行えます。
     
5. 高性能グラフィックス機能
   実績豊富なVISUALIZE-FXシリーズ・グラフィックスアクセラレータが利用できます。 「J5000」では、
VISUALIZE-FX6 Proと組み合わせ、バーチャルプロトタイピングやシミュレーションに最適です。また、
「B1000」は、VISUALIZE-EGを使用した2次元CADやVISUALIZE-FX2 Proと組み合わせたソリッドモデリング
などに適しています。
     

     
                                                                                以  上


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