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平成11年4月6日

大型プラズマ・ディスプレイ・パネルの開発・製造・販売の合弁会社
「富士通日立プラズマディスプレイ株式会社(略称:FHP)」を設立

                                                                             富士通株式会社
                                                            株式会社日立製作所
            

  富士通株式会社(以下、富士通)と株式会社日立製作所(以下、日立製作所)は、このたび高精細情
報ディスプレイやデジタルテレビの本格的普及に向け、大型プラズマ・ディスプレイ・パネル(以下、
PDP)の開発・製造・販売を行う合弁会社「富士通日立プラズマディスプレイ株式会社(略称:FHP)」を
4月に設立することで合意しました。

  PDPは、薄型、軽量といった設置時の省スペースのメリットに加えて、自発光、デジタル駆動、広視
野角という特徴を持ち、動画映像も細かい文字の静止画映像も高精細に表示でき、現状では、業務用
情報ディスプレイとして急速に需要が拡大してきています。
また、今後、放送のデジタル化、高品位化に対応する、家庭用大画面壁掛けテレビとして、大幅な需要
拡大が見込まれます。その市場規模は、2003年にはワールドワイドで年間300万台に達するものと期待さ
れています。

  両社は、昨年7月に、次世代PDPの技術とその量産化技術に関する共同開発契約を締結し、PDPに関
する共同開発を推進してきました。
  この度、共同開発から一歩進んで、開発・製造・販売を行う合弁会社「富士通日立プラズマディス
プレイ株式会社」を設立し、両社の大型PDP事業を移管するものです。今回の事業合体により、他社を
上回るスピードで次世代PDPを開発すると同時に、新しい量産プロセスの開発促進を図り、他社との一
層の差別化を図っていきます。
  生産については、現在、富士通がPDPの量産を進めている(株)九州富士通エレクトロニクスの宮崎事
業所(宮崎県東諸県郡国富町)を、合弁会社が製造子会社として取得します。両社の合弁により、現行、
月産1万台の生産能力を、2001年度までに月産7万台規模にまで増強する予定です。
  また、販売については、合弁会社が、PDPのモジュールをワールドワイドに拡販してまいります。


<新会社の概要>
会  社  名 :富士通日立プラズマディスプレイ株式会社
             (英文呼称):FUJITSU HITACHI PLASMA DISPLAY LIMITED
本社所在地 :神奈川県川崎市
資  本  金 :200億円(出資比率:富士通 50%、日立製作所 50%)
設立時期  :平成11年4月
営業開始  :平成11年7月
代  表  者:未  定
従業員数  :約850名(製造子会社を含む)
事業計画  :2003年度売上:1,500億円(モジュール)


<両社のこれまでの取り組み>

  富士通は、独自の「AC型3電極面放電方式」、「ADSサブフィールド駆動方式」、「ストライプリ
ブ・パネル構造」などの基本技術を発明し、特許を取得するとともに、カラーPDPの実用化への道を切
り開いてきました。これらの基本技術のもと、1995年には世界初の42型カラーPDPモジュール
「ImageSite」を開発し、96年10月から宮崎県の(株)九州富士通エレクトロニクス宮崎事業所で量産を
開始しています。現在では、月産約1万台の生産規模に達しており、カラーPDPの普及および市場開拓
においても先進的役割を果たしています。

  日立製作所は、ディスプレイの総合メーカーとして、CRTや液晶パネルなどのディスプレイデバイス
からPCモニターやカラーテレビなどの応用製品まで、幅広い製品を取り扱っています。PDPについては、
70年から研究開発を行なっており、「擬似輪郭防止方式」などの基本特許を有しています。
96年には、新ディスプレイ事業推進センタを発足し、業界初の25型XGA対応PDPモニター「HI-PLASMA」
を開発、97年には41型XGA対応PDPを開発するなど、カラーPDPの高精細化を中心とした開発および事業
化を推進しています。


                                             以  上


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