日立製作所は、このたび、国際標準のマルチメディア符号化方式であるMPEG-４*1の最終仕様に準拠
した映像情報の、編集からデータベース化、検索、配信などトータルな機能を備えた映像情報システム
「MEDIAHALL(メディアホール)」を製品化し、３月２９日から発売します。本システムは映像配信サーバ、
入力支援ソフトウェア、ノンリニア編集ソフトウェア等で構成され、既存のネットワーク上でマルチメ
ディアコンテンツの快適な取扱いが可能になります。
昨今、企業でのインターネット／ＬＡＮ(ローカルエリアネットワーク)を介した教育や、公共サー
ビス、博物館の映像ライブラリなどの分野では急速にマルチメディア化が進展し、映像を快適に扱える
システムが望まれています。また、豊富なコンテンツを相互に利用するため、こうしたアプリケーショ
ン分野で扱う映像データの標準化の要望が高まっています。
MPEG-4は、これらのニーズに対応する映像圧縮方式として注目が高まっており、昨年１２月にISO*2
／IEC*3最終ドラフト仕様が公開され、現在、正式決定に向けた手続きが進められており、今春には完
了する見込みです。
当社は平成７年から、映像配信サーバ「Videonetシリーズ」やマルチメディア・ソフトウェア
「Mediachefシリーズ」を発売し、映像の配信や編集を行う製品を提供しています。また、当社はISO／
IEC MPEG会合のメンバーとして参画し、MPEG-４仕様策定を積極的に推進してきました。
今回発売する映像情報システム「MEDIAHALL」は、国際標準MPEG-４の最終仕様に準拠した映像情報の、
編集からデータベース化、検索、配信までトータルに支援します。本システムは、映像配信サーバ
「Videonet IV」、映像データベース入力支援ソフトウェア「Video Indexing System」、データベース
連携機能を提供する「Video Database Access」と「HiRDB File Link Stream Option」、MPEG-４の映像
データを作成する「MPEGノンリニア編集ソフトウェア」で構成されます。オフィス内で一般に使われる
LANなどのネットワークから電話回線を使用するネットワークまで、様々な環境に対応したシステムの構
築が可能です。また、映像データベースと連携できるため、大量の映像データを蓄積・検索することが
可能です。
映像配信サーバ「Videonet IV」は、接続しているユーザー端末の管理や、映像毎のアクセス権の設定
など豊富な機能を持ち、配信性能もスケーラブルに拡張できます。また、映像データベース入力支援ソ
フトウェア「Video Indexing System」は、アナログ映像をMPEG-４の映像データに変換したり、映像検
索時に必要なシーンの切替えなどの情報を自動認識します。これにより、映像データへのインデックス
付けが容易になり、編集作業の効率化が図れます。
*1 MPEG-４：Moving Picture Experts Group Phase ４
マルチメディア符号化の国際標準規格で下記の特徴を持つ
・従来の標準（MPEG-１／２）と比較して、映像、音声圧縮技術の性能が向上
・低いビットレートから比較的高いビットレートの映像まで１つの標準規格で扱うことが可能
*2 ISO ：International Organization for Standardization、国際標準化機構
*3 IEC ：International Electrotechnical Commission、国際電気標準会議
＜映像情報システム「MEDIAHALL」の主な利用例＞
・ 企業内教育システム・映像マニュアル・商品紹介システム・学校教育システム・公共サービス
ガイド・医療映像情報システム・放送局制作支援システム
＜主な新製品／サービスの価格・提供開始時期＞
・「MEDIAHALL／Videonet IV」 150万円〜 平成11年5月末
・「MEDIAHALL／Video Indexing System」 100万円 平成11年9月末
・「MEDIAHALL／HiRDB File Link Stream Option 」12万円〜 平成11年9月末
・「MEDIAHALL／Video Database Access 」 8万円〜 平成11年9月末
・「MEDIAHALL／MPEGノンリニア編集ソフトウェア」120万円 平成11年5月末
＜他社商品名称等に関する表示＞
・本資料に記載の会社名・商品名は、各社の商標または登録商標です。
以 上
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