日立製作所は、財団法人流通システム開発センターが仕様を定めたビジネス向けエクストラネット
「OBN」を構築するためのネットワークシステム及びサービスを、業界に先駆け2月18日より発売します。 
  「OBN」仕様に準拠した、高速ディジタル回線を800チャネル以上収容可能な「OBN」ルータや、アドレス
管理やセキュリティ確保を実現する「OBN」運用サーバソフトウェア、及び「OBN」の構築、運用・監視サ
ービスを、VAN事業者向けに提供していきます。

  流通業界では情報化が進展し、インターネットを利用した画像や音声などの高速通信、エクストラネ
ット、EC(電子商取引)などを、安全、高信頼、かつ快適に行いたいというニーズが高まっています。こ
うした背景のもと、財団法人流通システム開発センターによってエクストラネットを実現する「OBN」の
仕様が策定されました。当社では同仕様に準拠したルータおよびサーバソフトウェアを開発し、昨年12
月より富士通株式会社との相互接続試験やアプリケーションを含む実証試験を行ってきました。

  今回、「OBN」ルーターとして、小規模タイプ「BR220」及び高性能・大規模タイプ「BR2000」を
製品化しました。これにより、小規模から大規模まで柔軟なネットワーク構成が可能です。
  特に「BR2000」は、当社がこれまでメインフレームや基幹サーバの分野で培ってきた、最先端の高集
積LSIなどの先進技術を採用しています。高速ディジタル回線でも800チャネル以上の多回線高密度収
容が可能なため、大容量・大規模ネットワークでも少数のルータでシステム構築が可能です。
 また、ネットワーク通信が認められているかどうかのアドレスの確認や管理、高信頼・セキュリティ
確保を実現する「OBN」運用サーバソフトウェア「BS200シリーズ」も製品化しました。
  一方、「OBN」構築・運用サービスでは、当社の企業ネットワーク・アウトソーシング・サービス
「Compassport」の実績に基いた、「OBN」システムのネットワークSI(システム・インテグレーション)、
各種サーバ構築SI、および「OBN」ネットワークの運用・監視サービスを行います。これらの製品群によ
り、VAN事業者はより短期間で「OBN」サービスを提供できます。

  なお、当社では企業間ECを支援するビジネスメディアサービス「TWX-21」と「OBN」との接続を予定して
います。これにより、「OBN」に加入する企業ユーザは「OBN」 VAN事業者が提供するサービスに加えて、
「OBN」経由で現在約1,000の「TWX-21」会員との間でもEDI、見積等の企業間ECを実現することができます
(「TWX-21」の会員になることが必要です）。
  さらに、流通系や製造・金融等の企業ユーザ向けにブラウザベースで容易に電子購買・調達などの企
業間EC／EDIを実現するサーバソフトウェア「日立トレーディングサーバ」(国際標準であるEDIFACT並
びに国内デファクト標準であるCIIに準拠）などの各種ソフトウェア／ハードウェア製品を利用したソ
リューション・SIサービスを、「OBN」ユーザ向けに順次提供していきます。当社では、今回発売する製
品をVAN事業者やエンドユーザ企業向けに提供していくことで「OBN」システムの普及に努めていきます。
なお、今回発売する製品を3月2日から開催される「SAショウ」に展示する予定です。

  価格は、別紙1に示すシステム構成で下記の機器
を含み、128kbps専用回線×１並びに64kbpsダイア
ルアップ回線×23回線分で、約4600万円です。
・ 「OBN」ルータ
・ ダイアルアップルータ
・ サーバソフトウェア[BS200/D（DNS代理サーバ）、
    BS200/A（表管理サーバ）]
・ ドメイン名サーバ（注）
・ ユーザサービスサーバ（注）
・ リソース管理サーバ
・ 認証サーバ（注）
・  Firewall（Proxy機能、メール中継機能を含む）
・ 上記機器を接続するためのLAN機器ただし、OBN-X
   側は含みません。
注：ユーザ毎に固有仕様となる部分は、下記「OBN」
サーバ構築SIサービスの一環として別途提供し、上
記価格に含みません。

価格：個別見積 出荷時期：即日

＜他社商標注記＞
「Open Business Network（オープン ビジネス ネ
ットワーク）」、及び「OBN（オービーエヌ）」は
（財）流通システム開発センターの登録商標です。

                                                  以  上