日立製作所はこのたび、トップシェア*の統合システム運用管理ソフトウェア「JP1」の統合管理機能
を大幅に強化し、企業情報システム全体のTCO最適化を実現するスイート製品を「JP1 Version 5.2」
として平成10年12月3日より販売を開始します。また、「JP1 Version 5.2」の導入を容易にするために、
Windows NT(R)向けのオールインワン型運用管理セット製品として「JP1/統合エンタープライズセット」
を商品化します。
「JP1」は、マルチプラットフォームに対応したオープンミドルウェアで、トップシェア*のシステム運用
管理製品です。金融、製造、流通、公共など幅広い業種にわたり、国内はもとより海外市場でも高く評
価され、2,500社を超えるユーザが「JP1」を利用しています。
* IDC Japan調査。平成9年国内市場シェア。
今回、新製品「JP1 Version 5.2」では、平成9年11月に発表した統合管理フレームワークのコンセプ
トにもとづき、ネットワーク管理とシステム運用管理を統合化するとともに、国内ベンダーでは初めて
Java技術を採用したWWWブラウザからの統合管理を実現します。これにより、ネットワークで相互接
続されたミッションクリティカルな基幹サーバおよび業務アプリケーションの稼動状況の統合監視が可
能となるほか、インターネットを経由した分散拠点の遠隔監視も可能になり、システムダウンに伴う機
会損失の低減や監視拠点の集約化によるTCO最適化の効果が期待できます。さらに、当社の統合
型グループウェア「Groupmax」やWindows NT(R)のユーザ登録情報、及び、企業情報システムで利用
されるユーザ登録情報をディレクトリサーバ上で統合運用するユーザ管理機能
「JP1/User Administration」を製品化します。これにより、大量のユーザ登録情報の一括登録管理や
ネットワーク上に分散したユーザ登録情報の同期化も容易に実現でき、ユーザ 管理・運用コストの削
減を図れます。
一方、ERP(Enterprise Resource Planning)の業務運用の統合管理と運用効率化を支援する機能とし
て、従来から提供している「R/3(R)」連携機能を拡張して「R/3(R)」帳票出力管理を実現したほか、
「Oracle Applications」の運用管理機能「JP1/Application Manager for Oracle Applications」を日本オラ
クル株式会社と協力して製品化したことで、「Oracle Applications」のユーザも「JP1 Version5.2」を導入
し、システムの運用効率の大幅な向上が図れます。
また、分散オブジェクト環境におけるCORBAアプリケーションのイベント管理や稼動状況監視、ならび
に、セキュアイントラネット環境を対象としたネットワーク監視やMicrosoft(R) Proxy Serverのセキュリ
ティ・ログ監視・解析等の新機能を開発し、次世代企業情報システムを含めたシステム全体の運用自動
化・省力化を支援します。
当社では、「JP1」を利用したビジネスを推進するシステムインテグレータや販売代理店などのビジネス
パートナーに対する支援をさらに充実するため、システム運用管理の専門知識を持つ技術者による支
援体制を強化するほか、販売支援プログラムを新たに用意します。
今後、「JP1」では、統合管理フレームワークの開発ツールキットやLotus(R) Domino、Microsoft(R)
BackOffice(R)といったWindows NT(R)向けサーバ・アプリケーション管理機能などの拡充により、各種シ
ステム、他社管理ツールならびにアプリケーションとのインテグレーション機能を強化していく予定です。
また、「JP1」と連携するパートナー製品の認定制度を策定し、パートナー製品と「JP1」の組み合わせ
による高付加価値のソリューション・サービスの提供をパートナー企業と連携して推進していきます。
<販売目標>
今後2年間で、20万本の販売を見込んでいます。
<今回発表の主な製品の価格および出荷開始時期>
製 品 名 | 標準価格 | 出荷時期 |
JP1統合管理機能 |
JP1/Cm2/Network Node Manager | 79万円〜 | 平成11年4月末 |
JP1/User Administration - Manager | 30万円 |
JP1/User Administration - Agent for Windows NT(R) | 15万円 |
JP1/User Administration - Agent for Groupmax | 15万円 |
ネットワーク管理 |
JP1/Cm2/Proxy for FireWall | 30万円 | 平成11年4月末 |
アプリケーション管理(プロセス管理) |
JP1/Server System Observer | 30万円 | 平成11年4月末 |
JP1/Agent for Process Management | 3万円 |
JP1/Application Manager for Oracle Applications | 180万円 | 平成11年3月末 |
サービス管理(セキュリティ管理) |
JP1/Security - Investigator - Agent for Microsoft(R) Proxy Server | 1万9千円 | 平成11年4月末 |
セット商品 |
JP1/統合エンタープライズセット | 146万1千円 | 平成11年4月末 |
JP1/ジョブ自動実行セット | 41万9千円 | 出荷済み |
JP1/サーバ自動運転セット | 25万4千円 |
JP1/帳票出力セット | 27万7千円 |
*動作環境は、Windows NT 4.0, HP-UX(一部除く), HI-UX/WE2(一部除く)他です。
<他社商品名称に関する表示>
・ CORBAは、Object Management Groupが提唱する分散処理環境アーキテクチャの名称です。
・ HP-UXは、米国Hewlett-Packard Companyのオペレーティングシステムの名称です。
・ Lotusは、Lotus Development Corporationの登録商標です。
・ Microsoftは、米国およびその他の国における米国Microsoft Corp.の登録商標です。 BackOfficeは、
米国Microsoft Corp.の商標です。
・ Windows NTは、米国およびその他の国における米国Microsoft Corporationの登録商標です。
・ Microsoft Cluster Server, Microsoft Proxy Serverは米国MicrosoftCorporationの商品名称です。
・ ORACLEは、ORACLE Corporation の登録商標です。
・ Oracle Applicationsはオラクル社の商標です。
・ SAPは、SAP AGの登録商標です。
・ R/3は、SAP AGの登録商標です。
・ UNIXは、X/Openカンパニーリミテッドが独占的にライセンスしている、米国ならびに他の国における
登録商標です。
・ その他、本資料に記載の会社名・商品名は、各社の商標または登録商標です。
以 上
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