株式会社日立製作所
日立冷熱株式会社
日立製作所(以下、日立)は、市場の変化によりスピーディーに対応した事業運営を図るべく、空調
ビジネスを行っている空調システム事業部を分離独立させるとともに、日立冷熱株式会社(以下、日
立冷熱)と統合して、空調ビジネスに関する製造・販売・サービスを一体で行う新会社「株式会社 日立
空調システム」を設立します。
新会社設立に当たっては、平成11年4月1日の営業開始を目標に、空調システム事業部を日立か
ら分社して、「株式会社 日立空調システム」を設立し、その後平成11年7月1日付をもって、新会社と
日立冷熱との合併を実施します(会社名は「株式会社 日立空調システム」)。
新会社は、本社を東京都千代田区におき、現在の製造拠点である日立の空調システム事業部汎用
空調機本部(旧清水工場)及び日立冷熱の茨木工場を、新会社の製造拠点とする予定です。
空調ビジネス分野では、市場における顧客ニーズの変化は年々激しさを増していることに加えて、グ
ローバルな市場における競争の激化などにより、よりスピーディな決断と迅速な行動が求められるよう
になってきています。これまで日立では、日立がパッケージエアコンや冷凍機の製造を行い、日立冷熱
が販売や施設工事、保守サービスを行ってきました。このたび、このような市場の変化に対応していくた
めに、製造・販売・サービスを一体化することによって、意思決定の迅速化を図るとともに、海外拠点を
含めた事業の効率化を進めることによって、グローバルな市場におけるコスト競争力を含めた製品の
競争力を高めていくことを目的に「株式会社 日立空調システム」を設立するものです。
「日立空調システム」には、これまで日立が積み重ねてきた、国内外にライセンス供与しているスクロ
ール圧縮機に代表される高い技術力や、需要変動に迅速に対応して短納期納入にも対応できる生産
システム、日立冷熱がもっているサービスのノウハウなどが引き継がれます。今後、従来の空調システ
ムの製造・販売事業に加え、環境・省エネビジネスを中心に、サービスビジネス事業の規模の倍増を目
指すなど、事業分野・規模の拡大を図りつつ、6拠点に展開している海外会社や、国内の関連会社とと
もに、連結ベースで強力に事業展開を進めていきます。
さらに、「日立空調システム」では国内外の有力メーカーとのアライアンスも視野に入れたビジネス展開
を図り、空調システムの分野における日立のブランドイメージを高め、世界トップクラスの総合空調機メ
ーカーを目指していきます。
日立では、現在平成11年4月から新しい経営体制に移行すべく、経営改革を進めていますが、今回の
「日立空調システム」設立もその一環です。
【参考】
<日立冷熱合併後の新会社の概要>
1. 社 名:株式会社 日立空調システム
2. 事業内容:冷凍・空調・環境システムの製造・販売・工事・サービス
3. 資 本 金:10,000百万円(日立製作所 100%)
4. 合併比率:日立空調システム(空調システム事業部が分離・独立した会社):日立冷熱 = 1:1
5. 合併期日:平成11年7月1日
6. 所 在 地:本社 東京都千代田区、工場 清水工場 茨木工場、支店等 全国10ヵ所
7. 人 員:約1,800名
8. 売上規模:1,200億円(平成11年度見込)
<日立製作所 空調システム事業部の概要>
1. 所 在 地:東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地(日立本社ビル)
(汎用空調機本部)静岡県清水市村松390番地
2. 事業部長:高木 恒治
3. 人 員:約800人(平成10年度末見込)
<日立冷熱株式会社の概要>
1. 本社所在地:東京都千代田区神田須田町一丁目23番地2号
2. 代表取締役社長:桑名 照雄
3. 設 立:昭和38年 7月
4. 資 本 金:1,455百万円(日立製作所 100%)
5. 人 員:約1,000名(平成10年度末見込)
以 上
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