日立製作所は、外形寸法を変えずに内容積を215Lに拡大(11L増)するとともに、肉や魚の鮮度を
冷蔵室より約3倍長持ちさせる氷温ルーム(約−1℃)も新たに加えた、中段野菜室付き3ドア形パー
ソナル冷蔵庫「野菜小町」(R−MVP220)を9月21日より発売します。
〈価格および発売時期〉
製品名 | 型 式 | 内容積 | 標準価格(税別) | 発売時期 | 当初月産台数 |
冷凍冷蔵庫 | R−MVP220 | 215L | 110,000円 | 9月21日 | 10,000台 |
1997年10月〜1998年9月の冷蔵庫の総需要(冷凍庫を除く)は約500万台(前年比93%)が
見込まれます。この中で、171〜220Lクラスは当社が「野菜小町」を1997年12月に投入して以降
急伸し、前年比で約140%と市場が拡大することが予想されます。(当社調べ)
「野菜小町」は、仕事を持つ単身女性の食生活を支えるための本格的なパーソナルタイプ冷蔵庫と
して1997年12月に発売しましたが、その需要は、新婚から高年齢世帯までの二人暮らし世帯にも
拡がりました。週一回のまとめ買いも可能な容量と、パーソナルタイプでは初の独立高湿野菜室を設
けた3ドア形とし、大型冷蔵庫並みの保存機能を備えた冷蔵庫として、好評を得ました。
今回発売する新製品は、単身女性向けのパーソナルタイプという基本コンセプトはそのままに、外
形寸法を変えずに内容量のアップを図る一方、この世代の食志向「和食回帰」を考慮し、魚などの鮮
度・風味を長もちさせる「氷温ルーム」を加えています。
また、外装色も木質系のキッチンやフローリングにもフィットして、世代を問わず選択可能な「マイル
ドモカベージュ」も揃え、単身および熟年世帯に適した容量の高機能冷蔵庫として発売します。
なお、当社で調べた市場導入後5ヵ月間の購入者調査によると、使用後の満足度で、単身、ファミリ
ー共に9割強が満足という、非常に高い評価を得たとともに、次のことも判明しました。
(1)単身需要48%に対し、ファミリー需要52%と、予想以上にファミリー需要が多い。
(2)年齢別では、単身需要の30代以下85%に対し、ファミリー需要では50代以上の熟年世代が42
%を占めていました。
(3)需要構成では、意外にも単身需要の買替えが65%を占め晩婚化現象を裏づけるとともに、購入
動機では、買替え理由のトップが「容量不足」と、自炊生活での従来のパーソナル冷蔵庫への不満
が改めて確認されました。
(4)購入時の選択ポイントでは、全体容量重視が5割強、野菜の貯蔵機能重視が7割強、限られた室
内スペースの活用という点でレンジが使える高さ重視が6割強と、狙い通りの傾向でした。これらの
傾向はファミリー需要でも同様です。
これまで、「野菜小町」を投入した171〜220Lクラスの市場は、需要量も減少し、新商品投入も少な
く、価格本位で2ドア形のみのニッチ市場とみなされてきました。しかし、この市場にも、このたびの熟年
世代の購入行動から判明したように、子育て終了後の生活サイズに適した容量で、しかも大型並の高機
能タイプを求める強い潜在ニーズがあることが分かりました。
〈主な仕様〉
型式 | R−MVP220 |
内容積(L) | 合 計 | 215 |
冷蔵室 | 122 |
野菜室 | 45 |
冷凍室 | 48 |
外形寸法(mm) | 幅593×高さ1300×奥行き658 |
本体の色 | マイルドグレー、サーモンベージュ、マイルドモカベージュ |
以 上
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