日立製作所は、平成11年3月期の業績見通しを下記のとおり修正するとともに、当期の中間配当は
見送ることを決定しました。
記
1.平成11年3月期業績見通し
(1)単独決算の見通し
| 平成11年3月期 | 平成10年3月期 |
| 今回見通し | 前年比 | 前回見通し(注1) | 中間期(注2) | 実 績 |
売 上 高 | 37,500億円 | 92% | 40,000億円 | 18,200億円 | 40,780億円 |
経常利益(損失) | ▲1,000億円 | − | 300億円 | ▲700億円 | 172億円 |
当期利益(損失) | ▲2,600億円 | − | 200億円 | ▲1,100億円 | 102億円 |
(注1)「前回見通し」は、平成10年5月決算発表時数値。
(注2)「中間期」は、平成11年3月中間期の見込み数値。
[業績見通し修正の要因]
半導体部門が、64MDRAMの売価水準が当初見込みを下回り、システムLSIも市場が立ち上がらず
大幅に悪化しました。また、好調を維持していたカラーディスプレイ管が、需要減少と価格低下に見舞わ
れ、加えてパソコン及びマルチメディア関連事業の業績が悪化しました。その結果、売上高及び経常利
益は前回見通し数値を大幅に下回る見通しです。
一方、特別損失として、国内及び海外拠点の再構築のための「半導体事業構造改善特別損失」、軽量
化に伴う「特別退職金」、金融関連株式を中心とした大幅な株価下落に伴う「投資有価証券評価損」を計
上します。
(2)連結決算の見通し
| 平成11年3月期 | 平成10年3月期 |
| 今回見通し | 前年比 | 前回見通し(注1) | 中間期(注2) | 実 績 |
売 上 高 | 79,400億円 | 94% | 84,000億円 | 38,900億円 | 84,168億円 |
税引前当期利益(損失) | ▲2,300億円 | − | 1,700億円 | ▲1,250億円 | 1,717億円 |
当 期 利 益(損失) | ▲2,500億円 | − | 400億円 | ▲1,300億円 | 34億円 |
(注1)「前回見通し」は、平成10年5月決算発表時数値。
(注2)「中間期」は、平成11年3月中間期の見込み数値。
2. 平成11年3月期中間配当
上記の業績悪化を勘案して、誠に遺憾ながら、中間配当は見送ることを決定しました。
(参考)平成10年3月期 年間配当金 1株当り11円
(中間配当金) 1株当り 5円50銭
(注:米国証券取引関連法規に基づき掲載するものです)
上記の業績見通しは、当社が現時点で合理的であると判断する一定の前提に基づいており、実際の
業績はこれと大きく異なることがありえます。その要因のうち、主なものは以下の通りです。
・ 急激な技術変化(特に情報・エレクトロニクス部門)
・ 新技術を用いた製品の開発、タイムリーな市場投入、低コスト生産を実現する当社及び子会社の能力
・ 市場における製品需給の変動(特に情報・エレクトロニクス部門及び家庭電器部門)
・ 為替相場変動(特に円/ドル相場)
・ 資金調達環境(特に日本)
・ 製品需給及び為替変動に対応する当社及び子会社の能力
・ 主要市場(特に日本、米国及びアジア)における経済状況及び貿易規制等各種規制
・ 自社特許の保護及び他社特許の利用の確保(特に情報・エレクトロニクス部門)
・ 製品開発等における他社との提携関係
・ コンピュータシステムにおける西暦2000年問題
−以 上−
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