日立製作所はこのたび、従来機*1の上位機種としてオープンシステム向けディスクアレイ装置
「DF400」を製品化し、7月10日より発売します。今回、ディスクアレイ装置の心臓部である、
ディスクアレイコントローラに高速CPUを採用するなどの性能強化を図り、従来機*2と比べ最大約3倍
の高速なデータ入出力処理と、1装置あたり最大8台のサーバ直結を可能としました。これにより、
UNIXサーバやPCサーバを複数台つないだクラスタシステムで、データウェアハウスなどの大規模デ
ータ処理を行える十分な性能を実現しました。
*1「DF350」
*2 平成10年4月3日に発表した「DF350」との比較
データベースの大容量化及びコンピュータシステムの連続運転化は急速に進んでおり、UNIXサーバ
やPCサーバのクラスタ化と、そのクラスタシステムに接続するディスクアレイ装置の高性能・大容量・
高可用性・高信頼性のニーズは、ますます高まっています。
当社では、平成5年よりディスクアレイ装置を市場投入しており、平成9年3月に発表したオープン
システム向けディスクアレイ装置「DF350」は、高性能、高信頼性が高く評価され、平成9年度国
内市場ではトップシェアを獲得しています。(出典:「日経ウォッチャーon IT Business」、オープン
系ディスクアレイの国内市場(出荷容量) (1998.4.3))
「DF400」は、従来機「DF350」の上位機種として位置づけられ、ディスクアレイコントロ
ーラに搭載するCPUとデータ転送系の高速化を図りました。その結果、座席予約システムをはじめとす
る大容量データベースを活用したオンライントランザクション処理で重要なディスクアレイ装置のラン
ダムI/O性能を約3倍に、また、データウェアハウスやデータマートで行われる大量データの一括読み
出しの際に問われるシーケンシャルI/O性能を約2.5倍に高性能化しました。
また、ラックマウントタイプでは、1装置あたり、最大32台のHDDが搭載可能で、記憶容量を最大
536ギガバイト*3まで増大させることができ、さらに、専用ラックに4台の装置をフルに搭載した
場合には、最大2.1テラバイト*4の大容量を実現します。
同時に、スペアディスクの搭載台数を2台に引き上げ(ラックマウントタイプ)、サブシステムとし
ての信頼性の向上を図っています。
*3 記載容量は、何れもRAID0/18GB HDD使用時
さらに、UNIXサーバやPCサーバと接続するためのホストインタフェースポート数(口数)を増や
し、デュアルコントローラ、ラックマウントタイプ、SCSIの場合で、最大8台のサーバを、また、ファ
イバー・チャネルの場合で、最大4台のサーバをディスクアレイ装置へ直に接続することが可能となり
ました。これにより、SCSIでは複数ホストへの接続が容易になり、ファイバー・チャネルでは高価な
HUB*4の数の低減が可能です。
*4 サーバとディスクアレイ装置を中継するための分岐装置
【価格(税別)・出荷時期】
製 品 名 価格(税別) (注) 出荷予定時期
ラックマウントタイプ(縦型) 604万円〜 平成10年7月20日
ラックマウントタイプ(横型) 604万円〜 平成10年7月20日
キャビネットタイプ 550万円〜 平成10年7月20日
(注)下記構成の場合のハードウエア参考価格です。
・ホストインタフェース:SCSI
・RAIDレベル:RAID5 (2D+1P)
・装置容量:8.3GB,キャッシュメモリ:32MB
・オプション搭載なし
・ラックマウントタイプは、ラックの価格を含みません
【他社所有商標等に関する表示】
・UNIXはX/Open Company Ltd.が独占的にライセンスする米国ならびに他の国における登録
商標です。
・その他の会社名、団体名、商品名は各社、各団体の名称、商標または登録商標です。
以 上
|