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News Release

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平成10年7月7日

大型コンピュータシステム「Mパラレルシリーズ」の 製品ラインアップを強化

−ACE*1/CMOS技術を採用した次世代Mパラレルシリーズの 製品計画についても発表−

  日立製作所はこのたび、大型コンピュータシステム「Mパラレルシリーズ」のうち、超大型コンピュータ
「MP5800」と大型コンピュータ「MP5600」の新製品として、プロセッサ性能を向上した各11モデルを
製品化し、7月9日より発売します。

  「MP5800」は、単体プロセッサ性能で世界最高速*2の演算処理性能を実現し、ワールドワイドで高
く評価されています。今回、従来モデル*3に比べ最大約1.3倍にプロセッサ性能*4を向上させた
「MP5800Eモデル」11モデルをラインアップに加えます。
  また「MP5600」は、最新鋭CMOS半導体技術の全面採用と並列処理技術の強化により大幅な小型
化/ハイコストパフォーマンスを実現し、幅広いニーズに対応していますが、今回、従来モデル*5に比
べ最大約2倍にプロセッサ性能*6を向上させた「MP5600Eモデル」11モデルをラインアップに加えます。
  さらにソフトウェアについてもJavaや分散オブジェクトへの対応を強化するなど、オープンシステムとの
連携、Webブラウザへの対応強化を図り、本格化するネットワークコンピューティングでの基幹サーバとし
ての用途に応えます。

*1 ACE:Advanced CMOS-ECL(バイポーラCMOS融合LSI)の略。CMOS(Complementary Metal Oxide 
       Semiconductor)とバイポーラECL(EmitterCoupled Logic)素子を1チップ上に融合した当社独自の半
       導体素子技術
*2 単体プロセッサ性能で世界最高速
*3 平成7年4月10日に発表した「MP5800」1ウェイモデルとの比較
*4 *3の各モデルの単体プロセッサ性能との比較
*5 平成9年5月13日に発表した「MP5600」各モデルとの比較
*6 *5の各モデルの単体プロセッサ性能との比較


  近年、規制緩和や金融ビッグバン等を背景に企業間の生き残りをかけた競争はますます激化してお
り、市場のニーズに即応したハイスピードなビジネス展開が求められています。こうした背景のもと、イ
ンターネット/イントラネットによる大規模なデータベースの全社規模での利用やデータウェアハウスに
よる基幹データの戦略的活用など、大型コンピュータに蓄積されている膨大な資産を活用できるネット
ワークコンピューティングシステムの構築が有効な手段として注目され、基幹サーバとして大型コンピュ
ータの役割が再認識されています。従来からの特徴である、基幹業務に適した高いデータ処理能力、
信頼性に加え、Webブラウザ、Java、分散オブジェクトといった新しい技術を取り込むことにより、オープ
ンシステムとの共存、連携が強く期待されています。


  当社では、ネットワークコンピューティング時代の事業コンセプト「FOREFRONT with Cyberspace」に
基づき、平成7年4月にACE技術を採用し、単体プロセッサとして世界最高速の処理性能を実現した
「MP5800」を、また平成8年4月にはCMOS技術を採用し、優れたコストパフォーマンスとスケーラビ
リティを実現した「MP5600」を発表して以来、エンハンスモデルやエントリモデルを追加するなど、当
社の大型コンピュータシステム「Mパラレルシリーズ」のラインアップを順次拡充してきました。

  今回の「MP5800Eモデル」では、従来モデルと比べ約1.3倍の性能を実現するとともに、価格性能比
も約15%向上させました。1〜8ウェイ構成の11モデルを用意し、従来のソフト資産をそのまま活用し
た大規模・高速処理を必要とする、銀行の新商品サービスや、各種料金体系による通話料割引計算を
はじめとする電話会社のアプリケーションをはじめ、さまざまな用途に応えます。
  また「MP5600Eモデル」では、性能を従来モデルと比べ、約2倍、価格性能比を約15%向上させ、
1〜8ウェイ構成の11モデルを用意しました。これにより、最下位モデルの20Sから最上位モデル810E
まで約100倍の幅広い拡張性と最適な選択性を実現しました。これら「MP5800」「MP5600」の2系統
のサーバにより、ユーザーのニーズにきめ細かく対応します。
  さらにオペレーティングシステム「VOS3/FS」について機能エンハンスするとともに、ソフトウェア「OSAE
/BASE for Java」を発売し、Javaで書いたアプリケーションプログラムを実行するために必要な環境やそ
うしたプログラムを高速に実行するJIT(Just in Time)コンパイラの提供など、Java対応を強化し、オープン
システム連携を一層進めました。

  なお、当社では現在、顧客への高度なサービスの提供や、よりスピーディなビジネスの展開など企業に
求められるグローバルな競争力を強力にサポートすることを目的に、平成11年度中の製品化を目処と
して、「MP5800」の後継機となるACE技術を採用した次世代Mパラレルシリーズの開発を進めています。
また、「MP5600」についても、来年度以降も逐次新機種を製品化していく計画です。さらに、プロセッサ、
オペレーティングシステムの64ビット化についても、ニーズと合わせて順次実現していく予定です。

<価格、出荷>
1.プロセッサ
(1) MP5800Eモデル
・ 価格(月額):4,519万円より
・ 出荷開始時期:平成10年度第3四半期


(2) MP5600Eモデル
・ 価格(月額):1,330万円より
・ 出荷開始時期:平成10年度第4四半期
2.VOS3/FS
(1) VOS3/FS−JSS3/JSS4
・ 価格(月額):154万円/170万円(MP5600/140Eプロセッサ使用時)
・ 出荷時期:平成10年12月


(2)OSAE/BASE for Java
・価格(月額):2万円(MP5600/140Eプロセッサ使用時)
・出荷時期:平成10年12月
[他社商標関連]
・イーサネットは、富士ゼロックス(株)の商品名称です。
・ UNIXは、X/Open Company Limitedが独占的にライセンスしている米国ならびに他の国における
   登録商標です。
・ Java及びすべてのJava関連の商標及びロゴは、米国及びその他の国における米国Sun
   Microsystems,Inc.の商標または登録商標です。
・ Windowsは、米国およびその他の国における米国Microsoft Corporationの登録商標です。
・ PrismおよびPrism Solutions.Inc.は、Prism Solutions,Inc.の米国における商標です。




                                                                         以  上


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