株式会社日立製作所
マイクロソフト コーポレーション
日立製作所(以下、日立)とマイクロソフト コーポレーション(以下、マイクロソフト)は、この度、
Windows(R)CEオペレーティングシステムに関する現在のビジネスと開発における協力関係を大幅に
拡大することを発表しました。
本合意により、日立は、マイクロソフトの幅広い支援および協力を得て、日立社内にWindows CEを
ベースとした新しいソリューションを開発する専門の組織を設置します。また、マイクロソフトは、日立
がWindows CEの技術に関して広くアクセスし、Windows CEをベースとした幅広いソリューションを早
期に構築できるようにします。
両社は、以下の3分野につき、直ちに取り組みます。
・PC関連機器の継続的展開
日立は、Windows CE 1.0を搭載したハンドヘルドPCをいち早く製品化し たメーカの一つであり、本年
4月には、WindowsCE 2.0を搭載した製品の販売を開始しました。
両社は、日立の32ビットRISCマイコン SuperH(TM)RISCengineファミリを核にした新たなPC関連機器
の製品化を進めていきます。
・「ホームマルチメディアステーション」の開発
テレビ、衛星放送、インターネット、デジタルカメラ、大容量メディアDVDなどの様々なソースのデジタ
ル・データを加工、統合、蓄積し、楽しむことができる「ホームマルチメディアステーション」を開発します。
・リアルタイム機能
マイクロソフトは、既にWindows CEにハード・リアルタイム機能を搭載 することを発表しています。そし
て、日立はリアルタイム機能における 卓越した技術と「DARMA技術」をもって、ハード・リアルタイム機
能をもつWindows CE搭載製品の提供が可能となります。
日立の代表取締役社長の金井 務は「日立がWindows CEを選んだ理由は、Windows NT(R)とのシナ
ジー効果と将来的な大きなポテンシャルのためです。マイクロソフトは、オフィスにおけるコンピュータ用
ソフトウェアにおいては、OSであるWindowsをもって世界のリーダーの地位にあります。日立は広範な
マーケットをカバーする世界的大企業の一つであり、その製品群は大規模企業向け情報システムから
家電製品、産業用リアルタイム制御システム、電子部品にまでわたります。両社の強みを結集し、ユー
ザーの環境や製品分野をカバーするシームレスなデータ・ネットワーク環境を提供できるものと考えて
います。」と言っています。
また、マイクロソフト社 会長兼CEO(最高経営責任者)のビル ゲイツは「今回のマイクロソフトと日立と
の新しい業務提携は、非常に喜ばしいことと受け止めています。両社が手を結ぶことによる最大の受
益者は、ビジネスに従事する方々、および一般消費者の方々です。近い将来には、先述のような新製
品が日常の生活に次々と取り入れられ、互いに接続されたインテリジェントなデジタル機器によって、ビ
ジネスにおける生産性も家庭におけるエンターテイメント性も格段に向上することでしょう。」と語ってい
ます。
日立は、Windows CEが製品化されて以来、Windows CE向けの技術に関するキーサプライヤーです。
日立の32ビットRISCマイコン SuperH(TM) RISCengineファミリは、ハンドヘルドPCのOEMサプライヤー
10社の内、6社に採用されています。また、日立の開発用ボードは、Windows CEを搭載した製品を開発
している多数のハードウェアメーカーに採用されています。
* Microsoft、Windows、Windows NTは、米国Microsoft Corporationの米国及びその他の国における登
録商標です。
* Windowsの正式名称は、Microsoft Windows Operating Systemです。
* SuperHは、株式会社日立製作所の商標です。
* DARMAは、Dependable Autonomous Real-time Management Technologyの略。日立製作所により開
発された技術で、既存ソフトウェア資産との互換性の保持、無停止稼動や24時間システムの不良の分
析、修繕においてWindowsオペレーティングシステムの良さを最大限に発揮させます。
以 上
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