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News Release

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平成10年6月15日

パソコン等の信号処理の高速スイッチングを実現するショットキバリアダイオードを製品化

−2.1mm×2.0mmの小型パッケージに低損失ダイオード2素子を搭載することで実装効率を向上−

  日立製作所は、このたび、パソコン等の信号処理の高速スイッチング用として、低損失ダイオードを
2素子搭載したショットキバリアダイオード「HSB0104YP」を製品化し、平成10年7月からサンプ
ル出荷を開始します。
本製品は、ショットキバリア構造により、ピコ秒レベルの高速スイッチングが可能です。また、小形
パッケージにダイオードを2素子搭載したため、1素子搭載のパッケージを2個使用した場合と比較し
実装面積を30%低減できます。

  パソコンや計測器などの信号処理速度は年々高速化されており、信号を伝達するバスラインに対し
ても高速処理が必要となっています。しかし、従来スイッチング用途に用いられていた接合型ダイオ
ードでは、オンからオフになる間に回復時間が必要なため、信号処理速度に制約が生じていました。
一方、ショットキバリアダイオードは、従来、接合型ダイオードと比較して回復時間が短いという
特性を活かし、高周波での検波用途やミキサ用途に用いられる他、順方向電圧が小さい特性を利用し
低損失整流用途に採用されていましたが、今回、信号処理回路を高速化するため、回復時間の短いダ
イオードが不可欠と考え、高速スイッチング用途に適したショットキバリアダイオード「HSB0104YP」
を製品化しました。
 
従来の接合ダイオードは、少数キャリアによるスイッチング特性を利用しているため、キャリアの
ライフタイムでスイッチングタイムが制約されていますが、「HSB0104YP」は多数キャリア素子の
利用によりライフタイムの制約を受けず高速スイッチングが可能で、高速論理回路およびデータバス
ターミネーション用として最適です。
また、4ピン小型面付パッケージCMPAK-4(当社外形コード名、実装面積2.1mm×2.0mm)を採用
し、1パッケージに独立したダイオードを2素子入りとすることで、現在主流となっている2ピン小型
面付パッケージURP(実装面積2.5mm×1.25mm)を2個使用した時と比較し、実装面積を30%低減で
きます。さらに、独立したピン配置構成により、多様な回路構成にも対応可能です。


<応用製品例>
 ノートPC、PDA、携帯電話機等の信号バスライン

<価 格> 
 製 品 名       サンプル価格
HSB0104YP            17円
                                                                           以 上


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