日立製作所はこのたび、最高水準の情報セキュリティを確保したシステムを構築するためのサービス
やソフトウェア製品を「Secureplaza」(セキュアプラザ)として体系化し、本年6月より販売を開始します。
近年、急速に変化する企業経営環境では、競争力の強化や新ビジネスの創造が急務となっており、情
報共有による経営の迅速化や、SOHO、モバイルといった勤務形態の変革、インターネットバンキング
に代表されるユーザに対する高付加価値サービスの提供など、「いつでも、どこでも、誰とでも」というオー
プンネットワークコンピューティング環境のメリットを活かした情報システムが、多く構築されています。しか
しながら一方で、不正アクセスによる機密情報の漏洩、ウィルス感染、盗聴によるプライバシーの侵害と
いった事件が増加するなど、課題も顕在化しています。
このような背景のもと、オープンネットワークコンピューティング環境のメリットを最大限に生かして課題を
解決するための技術として情報システムセキュリティの重要性が注目されています。
これまで当社は、平成元年に情報システムセキュリティを向上させるソフトウェア製品として開発した
「MULTI」暗号が、平成8年3月に国内ディジタル衛星放送の標準暗号として採用されたほか、DVDなどの
情報家電の標準バス暗号(IEEE1394)としても採用が予定されるなど、情報システムセキュリティのリーデ
ィングカンパニーとして非常に高い評価を受けています。
さらに、次世代暗号として期待されている楕円曲線暗号「ELCURVE」応用製品として「Keymate/Crypto」
を平成9年7月に国内で初めて製品化するなど、各種セキュリティ製品を提供してきました。
一方、平成8年10月より提供している「日立コマース・ソリューション」を通じて、セキュリティ確保が最も重
要なECシステムや認証システムなどを構築したことにより、情報システムセキュリティに関するノウハウを
培ってきました。
「Secureplaza」は、これまでに蓄積してきた情報システムセキュリティに関する実績とノウハウを元に、コ
ンサルテーションサービスから、システムインテグレーションサービス、運用・監視サービスに至るまでの
各種セキュリティサービスと基盤ソフトウェア製品群を、「アプリケーションセキュリティ」「サイトアクセスセ
キュリティ」
「ウィルス対策セキュリティ」「セキュリティ運用」「セキュリティ基盤」の5つの要素により体系化したもので、
当社の新情報事業コンセプト「FORFRONT with Cyberspace」の基盤となる情報システムセキュリティを実
現します。
「Secureplaza」は、以下のような特徴を持ちます。
(1) 豊富な実績と経験を持つ情報システムセキュリティの専門家によるサービスを提供
(2) システム全体のセキュリティを一貫性をもって確保する為に豊富な基盤ソフトウェア製品群を提供
(3) 国内最高水準の暗号/応用システム研究に基づいたソフトウェア製品・サービス群を提供
そして今回、「Secureplaza」の体系のもとに以下のような新サービス商品/新ソフトウェア製品を開発し、
既存のサービス商品、ソフトウェア製品の機能強化版と共に販売を開始します。
これらにより、「Plan-Do-See」という情報システムのトータルプロセスの各場面におけるユーザの情報
セキュリティニーズに、一貫性を持って対応します。
<主な新サービス商品、新ソフトウェア製品の価格・出荷時期>
(1) 「サイトアクセスセキュリティコンサルテーション」
価格:個別見積り 出荷時期:平成10年6月末
(2) 「セキュリティホール診断サービス」
価格:個別見積り 出荷時期:平成10年6月末
(3) 「不正アクセス監視サービス」
価格:個別見積り 出荷時期:平成10年7月末
(4) 「ウィルス監視サービス」
価格:個別見積り 出荷時期:平成10年6月末
(5) 「Secure Socket Serverシステム」
価格:20万円(16ユーザ) 出荷時期:平成10年10月末
(6) 「Hitachi Directory Server Version2」
価格:15万円 出荷時期:平成10年6月末
(7) 「シングルログインマネージャ」
価格:6万円(20ユーザ)より 出荷時期:平成10年9月末
<売上目標>
2000年に「Secureplaza」全体で150億円
<他社商品名称等に関する表示>
・ Keymate/Crypto、 Secure Socket Client Version 2には、情報処理振興事業協会(IPA)が推進す
る創造的ソフトウェア育成事業の一環として技術開発された内容を含んでいます。
・ Secure Socket Client Version 2には、情報処理振興事業協会(IPA)が推進する「エレクトロニック・
コマース推進事業」の一環として技術開発された内容を含んでいます。
・ Secure Socketは、米国特許番号4,558,302と,その他の国の対応する特許の使用許諾を受けてい
ます。
・ IETFは、Internet Engineering Task Forceの略称です。
・ ActiveXは、米国およびその他の国における米国Microsoft Corp.の商標です。
・ Gauntletは、米国Network Associates, Inc.の商標です。
・ HP-UXは、米国Hewlett-Packard Companyのオぺレーティングシステムの名称です。
・ JavaおよびすべてのJava関連の商標およびロゴは、米国及びその他の国における米国Sun
Microsystems, Inc.の商標または登録商標です。
以 上
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