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News Release

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平成10年5月26日

受変電用変圧器シリーズ「Super アモルファス」を発売

−鉄心にアモルファス合金を採用し全損失を現行標準品に比べて約50%削減−

  日立製作所は、鉄心にアモルファス合金を採用することによって低損失を図り、エネルギー変換効率
を高めた受配電用変圧器シリーズ「Super アモルファス」を、5月27日から発売します。
  当社では、電気設備容量が大きく電力を大量消費する会社を中心に拡販を図り、年間500台の販売
を目指しています。

  昨年12月に「地球温暖化防止京都会議」が開催され、世界各国が、温室効果ガスの排出量削減等の
方向について合意しました。日本においても、この合意に基づき「地球温暖化対策推進法案」が閣議決
定され、各企業には、より一層の省エネ化に対する努力が求められる見通しです。このため、企業で使
用される受配電用変圧器についても、より高いエネルギー変換効率が求められ、これまで以上に大きな
省エネルギー効果が期待されることが予想されます。

  当社ではこれまでにも、この様なニーズに対応して、産業用アモルファス変圧器を発売してきましたが、
このたび、新しいシリーズを追加して発売することとしました。今回発売する製品は、従来のケイ素鋼板
変圧器より無負荷損を1/4〜1/5に低減したことに加えて、巻線技術の改善により負荷損も約1/2
に低減され、全損失を約半分にしています。

  変圧器の鉄心に採用しているアモルファス合金は、鉄やコバルト、ケイ素などを原材料にし、融溶状態
から急冷却してつくる非結晶材です。従来使われてきたケイ素鋼板鉄心に比べ、鉄心に磁束が通る際の
エネルギー損失が少ないという利点があります。また、板厚がケイ素鋼板に比較して十分の一と非常に
薄いうえ、渦電流損失(磁束の変化で鉄心内に電力が生じ、電流が流れて発生する抵抗損失)も低減で
きるため、大きな省エネルギー効果をあげることができます。

  アモルファス薄帯の成形技術は、電力会社向アモルファス変圧器(柱上用)で長年培ってきた技術を採
用しており、切断、成形、焼鈍を一貫ライン上で実施することによって、特性(無負荷損)の均一化を実現
しています。
また、密封性に優れた容器の採用によって、外気による絶縁油の劣化が抑制され、油交換などの保守
の省力化にも貢献します。
  さらに、温度計、油面計、放圧装置を標準装備(150kVA以上)することにより、使い勝手の向上も図っ
ています。

<容量>
             単相   20kVA 〜  500kVA
             三相   30kVA 〜 2000kVA

<標準価格>
             1,910万円(油入 三相 1000kVA 50Hz 6.6kV/210V) 



                                                                                                  以  上


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