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News Release

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平成10年4月23日

省電力化、省スペース化を図った「日立省電力油圧エレベーター」を発売

−油圧エレベーターに国内で初めてカウンターウェイトを採用−

  日立製作所は、油圧エレベーターに国内で初めてカウンターウェイトを採用し、省電力化、省スペース
化を図った「日立省電力油圧エレベーター」を4月24日より発売します。
  本製品は、油圧ジャッキにカウンターウェイトを取り付け、油圧シリンダにかかる負荷を軽減すること
によって、モーター容量を、最大約30%低減し、機械室について約30%の省スペース化を実現しまし
た。(1600kg、45m/minのエレベーターの場合)さらにインバーター制御を採用することによって、着床時
のクリープ(のろのろ)時間を短縮し、スピーディーな運転を可能にしています。

  油圧エレベーターは、油圧シリンダによってかごを押し上げる構造であるため、ロープ式のエレベー
ターに比べて、建物に対する負担が小さいこと、機械室のレイアウトが自由にできることなどの長所が
あります。特に、建物頂部に機械室を設置する必要がないことから、日影規制などの建物高さ制限に
ついての対応が容易であり、年々需要が拡大しています。

  しかし、従来の油圧エレベーターでは、かごを押し上げるために、油圧シリンダに大きな負荷がかか
るために、油圧機器や制御装置が比較的大きくなる傾向があり、油圧エレベーターの需要がさらに拡
大するためには、こうした部分の小型化を図り、省電力化、省スペース化を進める必要がありました。

  そこで日立では、ロープ式エレベーターに使われているカウンターウエイトを油圧エレベーターに応用
することによって、省電力化、省スペース化を図った、「日立省電力油圧エレベーター」を発売します。
本製品では、油圧ユニット、油圧シリンダ等の油圧機器や制御装置の小型化を図っています。また、
カウンターウェイトを、昇降路内のジャッキ側のスペースに配置しているため、カウンターウェイトのため
の特別なスペースは必要なく、昇降路寸法は従来方式と同じとしています。

  日立では、このエレベーターを、中低層の店舗・オフィスビルの新規物件だけではなく、リニューアル物
件向けにも販売を進めていく予定です。

 【日立省電力油圧エレベーターの特徴】
(1) モーター容量を最大で約30%低減(1600kg、45m/minの場合)
       カウンターウェイトとかごをバランスさせることにより、プランジャーにかかる荷重を軽減し、モー
       ター容量を最大で30%低減しました。これによって、建屋側の電源設備容量も小さくできます。

(2) 機械室のスペースを約30%縮小
      モーター容量を低減することによって、機械室のパワーユニットが小さくなり、機械室のスペース
      を約30%縮小することができます。

(3) 従来通りの昇降路スペース
       カウンターウェイトをジャッキの側部スペースに配置しているため、昇降路スペースを拡大する
       必要がありません。

(4) インバータ制御を採用
      インバータ制御を採用することにより、スムーズな着床を可能にして乗り心地の向上をはかると
      ともに、省エネルギー化を実現しています。また、着床時のクリープ(のろのろ運転)時間を短縮し、
      スピーディーな運転を可能にしています。

【価格】
       約5000万円/台(1600kg、24人乗り、45m/min  5停止の場合、工事費込み) 


【販売目標】
       20台/月

                                                                         以  上


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