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News Release

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平成10年4月6日

0.18μmASICとして、高集積セルベースIC「HG75Cシリーズ」を製品化

−2,500万ゲート規模の高集積と当社比1/5以下の低消費電力、 および400MHzの高速動作を実現−

 日立製作所は、このたび、マルチメディア機器等向けに、0.18μmCMOSプロセスのASICとして、
2,500万ゲート規模の高集積を実現したセルベースIC「HG75Cシリーズ」を製品化し、平成10年6月
から受注を開始します。 
 本シリーズは、当社従来品と比較し、5倍の高集積化を図った上、1.8V時に0.04マイクロW/ゲート・
MHzという低電圧かつ当社従来比1/5以下の低消費電力を実現します。また、400MHzの高速動作も
実現可能です。
 今後は、本技術をベースに、SuperH(TM)(注)マイコンをはじめとしたCPUコア、およびDRAMやフラッ
シュメモリコアなどを搭載可能としたシステムASIC製品を展開する予定です。

  当社は、従来より、マルチメディア機器向けにシステムASICを提供しています。すでに0.35μmASIC
として、32ビットRISCプロセッサ「SH−3」、16ビットマイコン「H8S」のCPUコアをモジュールに加えた
セルベースIC「HG73Cシリーズ」や、大容量DRAMモジュールと高速のロジックを混載可能な「HG73
Mシリーズ」を量産中です。
 そして今回、マルチメディア機器や携帯情報機器等の小型化、高速化、低消費電力化のニーズに対
応するため、0.18μmASICとして、セルベースIC「HG75Cシリーズ」を製品化しました。

 本シリーズは、0.18μmCMOSプロセス(5層メタル配線技術)の採用や、論理合成最適化ライブラリ
および設計ツールにより、ランダムロジック回路のみで設計した場合、2,500万ゲート規模の回路を1
チップに搭載することが可能です。
 論理合成最適化ライブラリ(HDI(High Density Initiative)Library)は、HDL等の高位言語で設計された
論理を、市販の論理合成ツールを用いてゲートレベルに変換した場合などに、最も効率良く高集積に変
換できるよう工夫されたライブラリです。約600種類のセルの中から、論理合成ツールが自動的に要求
性能に対して最適なセルを選択することで、面積効率が良いLSIを実現することができます。

  また、消費電力は、電源電圧を1.8Vに最適化することで、0.04マイクロW/ゲート・MHzと当社従来品
の1/5以下に低減しています。低スタンバイ電流モードも合わせてオプションでサポートするため、携帯
情報機器の一層の低消費電力化・小型化を図ることが可能です。
  さらに、0.18μmCMOSプロセスの採用により、ゲート遅延時間は75ピコ秒で、当社従来品と比較
して約2〜3倍の高速性能となり、300〜400MHzの高速システムLSIが実現できます。

 パッケージは、プラスチックパッケージとして、標準のQFP100〜296ピンに加え、ヒートスプレッダを
内蔵した低熱抵抗QFPや、より小型/薄型実装が可能なパッケージであるCSP(Chip Scale Package)
の112〜264ピンも揃えていきます。

 なお、高集積LSIを短期間で精度良く設計するため、WS上での一貫設計用にRAM/ROMメモリコン
パイラを準備しており、高精度シミュレーションモデルを提供します。

 今後は、モジュールとして、SuperH(TM)マイコンなどのCPUコア、アナログモジュール、DRAMやフラ
ッシュメモリなどを品揃えするとともに、高速RAMDAC、超高速タイプの入出力バッファ(HSTL、
PECL)品、多ピンBGAパッケージ品(600ピン程度)等を順次製品化する予定です。

(注)SuperH(TM)は、(株)日立製作所の商標です。


<応用例>
 ASICのため、応用分野を限定しません。応用例は以下の通りです。
・マルチメディア機器:ゲーム、高性能画像処理、DVD、セット・トップ・ボックス、楽器
・携帯情報機器:PDA等の携帯情報端末、携帯通信機器、ATM−LAN
・産業機器:ロボット、制御装置

<価 格>
    製 品 名    パッケージ       搭載ゲート数    1万ロット時の価格(円/ヶ)
     HG75C    BGA352ピン       500万ゲート             50,000

                                                                                            以  上


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