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News Release

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平成10年3月31日

日立とソニー がRISCマイコンSuperH(TM)のCPUコアのライセンス契約を締結

                                                              株式会社 日立製作所
                                                              ソニー株式会社


  株式会社日立製作所(日立)とソニー株式会社(ソニー)は、このたび、日立のRISCマイコン
「SuperH(TM) RISC engine ファミリ(SuperH)」のCPUコアに関するライセンス契約を締結しました。
今回締結した契約では、以下の内容が合意されました。
1.日立は、ソニーに対して、SuperHのSH-1、SH-3およびSH-DSPのCPUコアをライセンス供与
   するとともに設計環境を提供する。
2.ソニーは、SuperHのCPUコアを搭載した独自のシステムLSIの開発、製造、販売を行う。
3.日立は、ソニーが開発し、販売を行うSuperHの CPUコアを搭載したシステムLSIの生産に関して
   協力する。

  日立は、マルチメディア分野におけるSuperHの業界標準化を目指し、世界規模での積極的なパ
ートナー作りに取り組んでいます。これまでに、米国のVLSIテクノロジー社、欧州のSGSトムソン・
マイクロエレクトロニクス社、そして国内ではセイコーエプソン社とライセンスおよび共同開発契約
を締結しており、ユーザーに対するきめ細かいサポート体制を構築するとともに、幅広いシステム
ソリューションを提供しています。また、SuperHは、マルチメディア機器を中心に幅広い分野で採用
が進んでおり、デザインイン件数は97年末で2,000件を超えています。     

 一方、ソニーは、急速な成長が期待される情報家電機器やデジタルAV機器分野に向けて、RISC
マイコンの重要性を認識し、ユーザーが必要とするCPUコアを様々な形で提供できるしくみを整備
しています。

  今回の合意により、日立は、SuperHの新たなパートナーとして民生機器用半導体に強みを持つソ
ニーが加わることで、マルチメディア分野とともにデジタル民生機器分野におけるSuperHのポジショ
ンを、より一層強化することが可能となります。

  また、ソニーは、ユーザーの必要性に応じて、コストパフォーマンスの高い日立のSuperHのCPUコ
アと、いままで培ったシステム技術を組合せることができ、情報家電機器やデジタルAV機器分野に
向けて、多彩なシステムソリューションを提供することが可能となります。


<SuperHについて>
 SuperHは、日立独自のアーキテクチャを採用し、高性能・低消費電力・低コストを実現するコスト
パフォーマンス追求型のRISCプロセッサです。
平成4年に業界初のシングルチップRISCマイコンとして登場以来、すでに「SH-1」、「SH-2」、
「SH-3」、「SH-3E」、「SH-DSP」、「SH-4」の6つのCPUコアを製品化し、現在「SH-5」を開発中です。
  SuperHは、携帯情報機器やカーナビゲーション、デジタルカメラ等のマルチメディア機器をはじめ
とする民生、産業、情報・OA等の分野で数多く採用されています。なかでも、「SH-3」、「SH-3E」、
「SH-4」は米国マイクロソフト社の「Windows(R)CE」に対応するなど、マルチメディア機器のメインエ
ンジンに成長しています。



                                                                      以    上


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