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News Release

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平成10年2月19日

日立とパーキンエルマー社が次世代遺伝子分析システムの共同開発で合意

−両社の技術力を集結し、ユーザーニーズの変化と多様化に迅速に対応−

                                              株式会社 日立製作所
                                              Perkin-Elmer Corporation



  株式会社日立製作所(日立)と米国Perkin-Elmer Corporation(パーキンエルマー
社)は、このたび、次世代遺伝子分析装置の共同開発、および販売協力で合意しまし
た。
  両社は、パーキンエルマー社の試薬技術と日立のハード技術を持ち寄り、全自動
遺伝子分析システムや高スループット遺伝子分析システムといった次世代システム
の共同開発に取り組みます。
  また、共同開発品は日立が製造し、日本を除く全世界での販売はパーキンエルマ
ー社の1部門であるパーキンエルマー・アプライドバイオシステムズが行います。
なお、日本に関しては、両社で協力し拡販を図ります。
  今回の合意により、両社は、互いの特許および技術力と販売力を共有することで、
遺伝子分析市場のニーズの変化と多様化に対応していきます。

  従来、DNAシーケンサをはじめとした遺伝子分析装置は、バイオテクノロジーや
生物学、農学などの研究分野向けとして普及し、DNAの構造解析や遺伝子機能解析
のための基本的な研究用装置として用いられてきました。しかし、現在の遺伝子分
析市場は、研究分野向けから、新薬の開発や病気診断など製薬・医学等の産業向け
へと急速に移行しつつあり、遺伝子分析システムの機能・性能等に対するユーザー
のニーズは変化し、多様化しています。なかでも、人手をかけずに効率良く分析結
果を得るために、試料の注入から結果解析までを自動化した全自動システムや、短
時間で多量の試料を測定する高スループットシステムへのニーズが高まっています。

  今回、両社はこのような市場ニーズに対応し、次世代の遺伝子分析装置の共同開
発、および販売協力で合意しました。パーキンエルマー社の1部門であるアプライ
ドバイオシステムズのマーケティグ力や試薬等の開発力、および日立のマルチキャ
ピラリ技術(注)をはじめとした高スループットDNAシーケンス技術と高信頼性装置
製造技術を集結し、ユーザーニーズの変化や多様化に迅速に対応、市場の変化を先
取りした全自動遺伝子分析システムや高スループット遺伝子分析システムの開発に
取り組みます。
  また、今回の共同開発品は日立が、試薬はパーキンエルマー社が製造を担当しま
す。販売に関しては、国内ではパーキンエルマー社と日立が両社で、海外ではパー
キンエルマー社が単独で行います。

  なお、今回の合意により、日立が保有する遺伝子分析システムの全自動化や高ス
ループット化の特許と、パーキンエルマー社の遺伝子分析の基本特許をはじめとし
た両社の関連特許を、互いに自由に使用することが可能となります。

(注)マルチキャピラリ技術:中空部分にDNAを分離するためのゲルを詰めた内径約
    0.1mmのガラス細管を複数並べて遺伝子分析を行う技術。分析の高速化や多
    数の試料の同時分析が可能となる。

<パーキンエルマー社の概要>
  パーキンエルマー社は、米国コネチカット州に本社を置き、ライフサイエンス・
システムおよび製薬、バイオテクノロジー、環境、食品、農学、化学向け分析機器
において、世界のリーディング企業です。1997会計年度の売上げは約13億ド
ル、全世界での従業員数は6,000名です。
  また、パーキンエルマー・アプライドバイオシステムズはパーキンエルマー社の
1部門で、カリフォルニア州フォスタ・シティに拠点を置き、自動遺伝子分析シス
テムの分野等で世界のトップシェア製品を開発・製造・販売しています。

                                                以 上


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