株式会社 日立製作所
Netscape Communications Corporation
日立製作所(以下日立)と米国Netscape Communications Corporation(以下
Netscape社)は，このたびNetscape Directory Server とオープンなインターネッ
ト標準であるLDAP（Lightweight Directory Access Protocol）に基づいた、イ
ントラネットとエクストラネットのソフトウェア・ソリューションを共同で推進し
ていくことで合意いたしました。
日立が Netscape Directory Server 3.0 ソフトウェアのソース・コード・ライ
センスを取得し、インターネット技術をベースとした日立の今後のソフトウェア製
品で、LDAPバージョン３(以下LDAP V3) 標準を用いたグローバル仕様のディレクト
リ・サーバ機能を提供します。
LDAP ディレクトリサービスは、イントラネットおよびエクストラネットにおけ
るユーザー名、電子メール・アドレス、電話番号など，人やネットワークに関する
情報の格納や取得を行なうための、オープンで柔軟かつ高速なプロトコルです。
LDAP V3は多国語処理機能をサポートしており、世界中のデータを一個所のディレ
クトリで集中管理できるようになります。日立は本年７月にLDAP V2に基づくディ
レクトリサーバ「Hitachi Directory Server」を発表するとともに，LDAPディレ
クトリに基づいたシステムソリューションの提供を進めていますが、今後LDAP V3
ならびに日本語に対応した製品を1998年の第2四半期に日本市場で販売を開始する
予定です。
日立の小平光彦 ソフトウエア開発本部長は，次のように述べています。
「LDAP ディレクトリ・サービスは、将来の企業内情報システムと電子商取引アプ
リケーションのキー・テクノロジーとなります。NetscapeはLDAP プロトコルの標
準化と、Netscape Directory Serverで業界をリードしています。また、
Netscape Directory Server と日立の技術の統合で、最良のソリューションを日
本の顧客の方々に提供できるものと考えています」。
また，「日立は世界最大手の情報システムベンダーの 1 社として、企業向けソ
フトウェアソリューションに関するきわめて豊富な経験があります」と、Netscape
社サーバ製品部門の上席副社長兼ジェネラルマネージャ John M. Paul はコメント
しています。「Mission ControlとLDAPベースのNetscape Directory Serverを次
世代の企業アプリケーションおよび電子商取引ソリューションの基盤とすれば、こ
の種のソリューションにおいて日立は日本市場におけるリーダーシップと専門技術
を急速に拡大するでしょう」。
日立は、LDAP V3を統合型グループウェア「Groupmax」 等のミドルウェア製品
でサポートしていくほか，セキュアイントラネット，エクストラネットソリューシ
ョンの基盤と位置づけていきます。特に，企業情報システムの基幹システムとして
利用するため，日立スケーラブル・データベース「HiRDB」をディレクトリデータ
ベースエンジンとして利用可能とする機能や，SET（Secure Electronic
Transaction）をはじめとしたX.509電子証明書に基づく日立セキュアイントラネ
ット・ソリューションとの緊密な統合をはかるための新しい LDAP 拡張を開発する
予定です。
また日立とNetscape社は共同で、これらのディレクトリ拡張仕様を LDAP プロトコ
ル規格の一部として IETF（Internet Engineering Task Force）の標準化案とし
て提出する予定です。
Netscape Directory Server ソフトウェアは、新しく拡張された Netscape
Mission Control ソリューションの中核となるソフトウェアです。Netscape
Mission Control は、企業の顧客の方々に向けてイントラネットとエクストラネ
ットの統合管理ソリューションを提供し、コストオブオーナシップの大幅な削減を
もたらします。新しい Netscape Mission Control は、Netscape Communicator
Professional Edition の NetscapeMission Control Desktop をベースに構築
され、企業全体のユーザー情報や Netscape の次世代のクライアントとサーバ・
ソフトウェアの設定を含むアプリケーションの共有データを管理できます。
Mission Control は、クロス・プラットフォームで、インターネット標準でもあ
るLDAP（Lightweight Directory Access Protocol）と Java を組み合わせた初
めての運用管理向けソリューションです。ネットワーク管理者の方は、Mission
Control を使用して、自社にあるクライアント、サーバ、アプリケーション・ソフ
トウェアを一ヵ所で集中管理できます。
＜Netscape Communications Corporationの概要＞
Netscape Communications Corporation は、企業ネットワークとインターネッ
トにおいて、人と情報をつなぐオープンなソフトウェアを提供する先進企業です。
当社は、次世代のライブオンラインアプリケーション向けの完全なプラットフォー
ムを構築するための、クライアント、サーバ、開発ツール、および商用アプリケー
ションの完全な製品系列を提供しています。Netscape Communications
Corporation は "NSCP" の記号で NASDAQに上場しています。本社はカリフォルニ
ア州マウンテンビューにあります。
日本ネットスケープ・コミュニケーションズ株式会社は、日本市場にセールス、
マーケティング、テクニカルサポートを提供するため、1995年3月にビジネスを開
始致しました。 弊社関連情報は、弊社ウエブサイトhttp://home.jp.netscape.
com/ja/ をご覧下さい。
＜日立製作所の概要＞
株式会社日立製作所（本社：東京）は、世界でも最大手の総合電機メーカーの1
つであり、1996 年の会計年度（決算は 1997 年 3 月 31 日）の連結決算で計上
した売上は 8 兆 5230 億円（687 億ドル）。同社が製造および販売する品目は、
コンピュータ、半導体、家電製品、電力設備、産業用設備など多岐にわたっていま
す。
日立製作所の詳しい情報は、日立の Web サイト http://www.hitachi.co.jpをご
覧ください。
＜商標表示＞
Netscapeは、日本、米国およびその他の国における Netscape Communications
Corporation の登録商標です。その他の Netscape のロゴ、製品名およびサービ
ス名も、Netscape Communications Corporationの商標であり、国によっては登
録商標となっている場合があります。
その他の製品やブランド名は、各社の商標または登録商標です。
以 上
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