日立製作所は、冷蔵室内に「チルド室」および「氷温/チルド切替室」の2室を
設けることで生鮮食品等の保存性と収納性を高めるとともに、コンプレッサーのイ
ンバーター制御化により省電力・低騒音を実現した中段野菜室付き4ドア冷蔵庫
『新・野菜中心蔵』シリーズ計8機種を平成10年1月12日より順次発売します。
本製品では、買替え需要の主流が、チルド・氷温機能付冷蔵庫を保有するユーザ
ーに移行するという点をふまえ、「チルド室(約1℃)」と「氷温(約−1℃)/チルド
切替室」の2室を冷蔵室内に設けた「ダブルチルド」方式を採用しました。内容積
は、冷蔵室内蔵タイプでは業界最大の43Lを実現するとともに、凍結温度の異な
る多様な食品を新鮮な状態で保存できるようになりました。
また、"庫内で最も気になる汚れは野菜室の土や野菜屑"という「野菜中心蔵」主
婦モニターの指摘をふまえ、底面に「抗菌ステンレストレイ」を採用するとともに、
野菜室全体にも抗菌処理を施すことで清潔性を高めました。一方、コンプレッサー
のインバーター制御化により、消費電力量を33kWh/月(従来比約87%)に低減
するとともに(※) 、冷凍室の「急冷凍」運転時の凍結時間も約40分と、従来に
比べ約2割短縮しました。また、運転音も22dBと従来に比べ半減し静音化を図り
ました。
(データはいずれも「R-S44MVP2」、従来比は当社「R-S42MVP1」との
比較:97年12月現在)
(※)「R-44MVP2」:33kWh/月(従来比約87%)、
「R-S38MVP2」「R-38MVP2」:32kWh/月(従来比約64%)
〈価格および発売時期〉
型 式 | 有効内容積 | 標準価格 (税別) | 発売時期 | 当初月産台数 |
R−S44MVP2 | 440L | 265,000円 | 1月12日 | 20,000台 |
R− 44MVP2 | 440L | 240,000円 | 2月12日 | 5,000台 |
R−S38MVP2 | 380L | 225,000円 | 1月27日 | 13,000台 |
R− 38MVP2 | 380L | 200,000円 | 2月6日 | 12,000台 |
※各機種に設定の左開きタイプ(内容積、標準価格は同一)を加え、合計8機種
家庭用冷蔵庫の平成9年度の総需要(96/10〜97/9・冷凍庫を除く)は、堅調な買
替え需要に支えられ、約536万台(前年比108%)と過去最高を記録しました。そ
の内、301L以上の大型クラスは全体の58%を占め(前年比110%)、着実に大型
化が進行しています。買替え需要が中心のこのクラスにおいて、野菜室独立タイプ
からの買替えが5割を超えるのを機に、平成8年1月から発売した「野菜中心蔵」
は、消費者からその使い勝手が高く評価され、本年11月末に累計生産台数が
100万台に達しました。一方、平成10年度の家庭用冷蔵庫の需要はチルド・氷
温機能付冷蔵庫からの買替えが301L以上の5割を超えるものと見込まれます。
また、健康志向を反映し、無添加・減塩・低糖などの加工食品や、保存性より風味
を重視した、チルド・氷温貯蔵に適した食品が増加していることからチルド・氷温
機能に対するニーズが高まることが予想されます。
今回発売する「新・野菜中心蔵」では、このようなニーズに対応し、使い勝手を
さらに向上しました。今回採用した「ダブルチルド」方式は、凍結温度の異なる食
品の鮮度をより長く保つため、豆腐や生めんなど凍りやすい食品に適したチルド室
(約1℃)と、肉・魚など傷みやすい食品に適した氷温室(約−1℃)との2室により、
低温保存域での適材適冷化を図りました。
また野菜室は「抗菌ステンレストレイ」に加え室内の全部品に抗菌処理を施した
「ダブル抗菌野菜室」を採用するなど庫内の清潔性にも配慮しました。
〈主な仕様〉
型 式 | R-S44MVP2 | R-44MVP2 | R-S38MVP2 | R-38MVP2 |
(左開き) | (R-S44MVP2L) | (R-44MVP2L) | (R-S38MVP2L) | (R-38MVP2L) |
内 | 合 計 | 440 | 380 |
容 | 冷蔵室 | 247 | 218 |
積 | 野菜室 | 91 | 77 |
(L) | 冷凍室 | 102 | 85 |
自動製氷機能 | あり | なし | あり | なし |
外形寸法(mm) | 幅675・高さ1770・奥行き695 | 幅590・高さ1770・奥行き695 |
本体の色 | フレッシュグレー、フレッシュベージュ、フレッシュグリーン |
| | (左開き中、R-44MVP2Lはフレッシュグレーのみ、その他機種は同3色) |
以 上
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