(株)日立製作所
常務取締役 川村 隆
原子力発電所の配管溶接部の焼鈍における温度記録について真正でない記録作成
を行っていたことに関し、当社日立工場、当社の子会社である(株)日立エンジニア
リングサービスおよび協力会社である(株)伸光は、9月17日より通商産業省の立
入検査を受け、真正でない温度記録の作成及び使用の有無並びに適切な焼鈍作業が
行われていたか否か等の事実関係の確認を目的とした、関連設備、帳簿の検査及び
焼鈍作業関係者への事情聴取を受けました。本来万全を期すべき作業において、こ
のような事態となったことは誠に遺憾です。
通商産業省の検査報告では、焼鈍作業自体は適切に行われたものの、真正でない
記録作成を開始した初期において、(株)日立エンジニアリングサービスの一部の現
場担当者が、真正でない温度記録の作成及び使用を誘導し、あるいは黙認するケー
スがあったと考えられるという報告がなされており、大変に申し訳なく思っており
ます。
当社としては、今回の事態及び立入検査報告を真摯に受け止め、作業の管理体制
及び方法を抜本的に見直すことはもちろんのこと、今後とも安全を第一に考え、企
業の社会的責任を全うすべく努力してまいります。
以 上 |