日立製作所ならびにその子会社である(株)日立エンジニアリングサービスは、
原子力発電プラント配管溶接部の熱処理(以下、焼鈍)工程において、協力会社の
(株)伸光が行っていた焼鈍作業について、熱処理記録作成時に真正でない記録作
成があった件について、調査を進めてきましたが、この度、動力炉・核燃料開発事
業団の開発炉である高速増殖原型炉「もんじゅ」および日本原子力研究所大洗研究
所の研究炉である高温工学試験研究炉(HTTR)における配管溶接部について
(株)伸光が焼鈍作業を行っていたことを確認しました。これらの設備における焼
鈍作業について、真正な記録作成が行われていたか否かについては現在確認を急い
でいます。
これまでの調査で、(株)伸光が焼鈍作業を行っていた配管溶接部は、「もん
じゅ」の2次主冷却系の関連設備であるナトリウム・水反応生成物収納設備の主配
管、および高温工学試験研究炉(HTTR)の炉容器冷却設備配管であることを確
認しています。
9月5日に本件に関する投書を受け取って以来、当社では、事態の重大性に鑑み、
かつ真摯に受け止め、現在もなお、調査を続けています。今後とも事実が判明次第、
でき得る限り早い時期にご連絡させていただきます。
以 上
|