日立製作所はこのたび、Mパラレルシリーズ「MP5600プロセッサグループ」
のエントリモデル「MP5600 Sモデル」計5モデルを製品化し、9月16日
より販売を開始します。
また、平成10年第3四半期を目処に、インターネットやイントラネット環境で
基幹サーバとして機能するよう、本システムで動くオペレーティングシステム
「VOS3/FS」のJava対応機能を強化します。
今日のイントラネット/インターネットに代表されるネットワーク・コンピュー
ティング時代において、企業の基幹データを有効活用し、スピーディーな経営戦略
/マーケット戦略の策定、顧客サービスの提供につなげることは、益々重要となっ
ています。こうした中、新しいビジネス業務へ向けた基幹業務とオープンシステム
とのシームレスな連携を支える企業システムの早急な構築が求められています。
特に、大型汎用コンピュータは、高信頼性、高速安定性能、優れた運用管理能力
とトータルコストの経済性等からその重要性が再認識されると同時に、WWW、
Java、分散オブジェクト等新技術にも対応したイントラネットやインターネッ
ト上の基幹サーバとして、新たな役割が期待されています。
当社では、平成7年4月に汎用コンピュータでは最高の処理性能を実現した
「MP5800プロセッサグループ」を、平成8年4月にはCMOSテクノロジー
を全面的に採用し、優れたコストパフォーマンスとスケーラビリティを実現した
「MP5600プロセッサグループ」を発表しました。本年5月には、両グループ
で処理性能の向上を図った新モデルを追加するなど、ラインアップの拡充を行ない
ました。
さらに、7月には、次世代システムの基盤となる分散オブジェクト技術を
「Network Objectplaza」として体系化するなど、ソフト/SI
技術面の対応も強化しました。
今回発表の「MP5600 Sモデル」は、現行MP5600での最小モデル
120に比べ、約0.5倍の処理性能をもつ20Sから最上位モデルの100Sま
で、5つの新モデルにより、小規模システム向けのシステムニーズにきめ細かく対
応します。また、ディスク装置やLANアダプタをシステム装置内に内蔵しており、
基幹サーバとして、高速、高信頼な基幹業務処理をコンパクトな筐体で実現します。
さらに、同システムで稼動するオぺレーティングシステム「VOS3/FS」上
で、Javaで開発したアプリケーションプログラムが動くよう、Java連携機
能を強化し、分散オブジェクト技術の利用とともに、新しい情報システム環境への
対応を図ります。
<価格、出荷時期>
1.プロセッサ
(1)MP5600 Sモデル
・価格(月額) :280万円より(モデル20S)
・出荷時期 :平成9年12月
(2)内蔵ディスク装置
・価格(月額) :67万円より
・出荷時期 :平成10年6月
2.プリンタ
(1)H−6257ページプリンタ
・価格(月額) :204万5千円より
・出荷時期 :平成9年12月
3.ソフトウエア
(1) VOS3/FS−JSS3/ JSS4
・価格(月額) :69万3千円/76万5千円
・出荷時期 :平成9年12月
(MP5600 Sモデル,H−6257ページプリンタ
サポート)
注1)Java環境対応機能は、平成10年第3四半期に出荷予定
注2)VOS3/FSシステム関連プロダクトには「プログラムプロダクト使用
規模別料金制度(LC/UT)」を適用します。本価格はMP5600/
20Sプロセッサ使用時の月額使用料金です。
LC/UT:Licence Charge by Usage Tier
4.Mパラレルシステムソリューション
(1)MPシステム導入基本サービス
・価格 :500万円より(MP5600 Sモデル対応)
・出荷時期 :平成9年12月(MP5600 Sモデル対応)
(2)MPシステム保守基本サービス
・価格(月額) :141万円より(MP5600 Sモデル対応)
・出荷時期 :平成9年12月(MP5600 Sモデル対応)
以 上
|